ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)事業者である朝日ネット<3834>は、個人または法人を対象にインターネット接続サービス及びインターネット関連サービスの提供を行っており、インターネット接続サービスとインターネット関連サービスの2つのサービス区分で事業を展開している。インターネット接続サービスでは、ASAHIネットブランドでFTTH接続サービス、モバイル接続サービスなどを提供しているほか、VNO事業者(電気通信事業者)向けにVNE「v6 コネクト」の提供を行っている。その他、インターネット接続サービスに必要なルーター等の通信機器の提供なども手掛ける。一方、インターネット関連サービスでは、クラウド型教育支援サービス「manaba」の開発・販売・サポートを手掛けているほか、インターネット接続サービスに付随する独自ドメインサービスやセキュリティーサービスなどを提供している。同社の主力サービスであるASAHIネットの特徴としては、法人顧客の割合が高いことから退会率を低く抑制できていることなどが挙げられる。同サービスはストック型ビジネスであり、低い退会率が安定成長につながっている。
2025年3月期第2四半期の累計業績は、売上高が前年同期比7.5%増の6,496百万円、営業利益が同50.1%増の1,265百万円となった。営業利益は同期間として過去最高を更新した。売上に関しては、インターネット接続サービスが前年同期比9.0%増の5,824百万円と増収になったことが寄与した。VNE「v6 コネクト」、ISP「ASAHIネット」共に好調で、VNE「v6 コネクト」では、提携事業者との取り扱い通信量が増加したこと、ISP「ASAHIネット」では、営業チャネルを通じた営業活動を強化したことなどを受け契約数が増加したことなどが業績の拡大に寄与した。また、2024年2月に「固定IPアドレスオプション」のリニューアルを実施したのと同時に、ASAHIネットの価格改定も実施しており、販売価格の値上げもトップラインを押し上げた。営業利益に関しては、価格改定などによって売上高を拡大させるなかで、原価率の低減を推進したことなどが寄与し過去最高を更新した。
2025年3月期の業績は、売上高で前期比4.8%増の12,800百万円、営業利益で同12.0%増の2,200百万円を見込んでいる。上半期終了時点の業績予想に対する進捗率は、売上高が50.7%、営業利益が57.5%で、売上高は想定通りの進捗、営業利益に関しては想定を上回る進捗となっている。営業利益に関しては、相対的に退会率の低い法人向けの営業を強化していることなどが寄与している状況だ。足元で会員獲得が順調に進捗していることを受け、期末に向けて販売促進費を積みましていく計画であるものの、上半期終了時点の利益水準が想定を上回っていることから、通期での営業利益予想は達成可能と見ている。配当に関しては、通期で1株当たり24.0円(予想配当利回り3.8%)を予定している。同社は株主への利益還元を経営上の重要課題と認識している。今後は、配当性向40〜50%を目標としながら累進配当を行っていく方針だ。
中長期的な成長戦略としては、ISP「ASAHIネット」、VNE「v6 コネクト」、「manaba」を牽引役に業績を拡大させていく方針を掲げている。manabaに関しては、顧客のニーズを的確に反映させたシステム開発を推進しながら新規顧客の獲得を加速させていく構えだ。また、資本コストを意識した経営も実践しており、株主資本コストを超えるROE10%以上の達成を目標に資本効率と収益性を高めていく。
作爲互聯網服務提供商的朝日網絡<3834>,面向個人和法人提供互聯網連接服務及互聯網相關服務,並在互聯網連接服務和互聯網相關服務兩大業務領域展開業務。在互聯網連接服務方面,朝日網絡品牌提供FTTH連接服務、移動連接服務等,此外還爲VNO業務者(電信服務提供商)提供VNE "v6 連接"。其他業務還包括提供互聯網連接服務所需的路由器等通訊設備。另一方面,在互聯網相關服務方面,開發、銷售和支撐雲型教育支援服務"manaba",並提供與互聯網連接服務相關的獨立域名服務和安防-半導體服務等。朝日網絡主力服務的特點在於,其法人客戶比例高,從而能夠有效控制退會率。該服務爲存量型業務,低退會率促成了穩定的增長。
2025年3月期第2季度的累計業績顯示,營業收入較上年同期增長7.5%,達6,496百萬元,營業利潤同比增長50.1%,達1,265百萬元。營業利潤創下該期間的歷史新高。就營業收入而言,互聯網連接服務較上年同期增長9.0%,達到5,824百萬元,成爲增長的主要貢獻者。VNE "v6 連接"和ISP "朝日網絡"表現良好,VNE "v6 連接"在與合作業務者的通信量上升的推動下,ISP "朝日網絡"則通過加強營銷渠道的營銷活動來提高了契約數量,從而推動業績擴大。此外,在2024年2月進行"固定IP地址單腿期權"的更新同時,朝日網絡的價格也進行了調整,銷售價格的上漲也推動了頂線的增長。營業利潤方面,在擴大營業收入的同時,通過降低成本率等措施也促成了歷史新高。
2025年3月期的業績預測顯示,營業收入同比增長4.8%,達到12,800百萬元,營業利潤則預計增長12.0%,達到2,200百萬元。上半年結束時的業績預測進展率爲,營業收入爲50.7%,營業利潤達57.5%,營業收入的進展符合預期,營業利潤則表現優於預期。營業利潤增長的背景在於,加強了針對低退會率法人客戶的銷售。最近,會員獲取的進展順利,因此計劃在年底前增加銷售促進費用,但由於上半年結束時的利潤水平超出預期,因此認爲全年營業利潤的預測是可以實現的。關於分紅,預計全年將以每股24.0日元(預計分紅收益率3.8%)進行。公司將股東的利益回饋視爲管理中的重要課題。未來將以40%到50%的分紅比例爲目標,實施逐步加量的分紅。
作爲中長期增長戰略,公司計劃以ISP "朝日網絡"、VNE "v6 連接"和"manaba"爲驅動擴大業績。關於"manaba",公司將推進準確反映客戶需求的系統開發,同時加速新客戶的獲取。此外,公司也在實踐考慮資本成本的經營,目標是實現超過10%的ROE,以提高資本效率和盈利能力。