■NCD<4783>の事業概要
6. セグメント別推移
過去6期(2019年3月期~2024年3月期)及び2025年3月期上期のセグメント別売上高(外部顧客への売上高)と構成比、セグメント別利益(全社費用等調整前営業利益)と構成比、及びセグメント別利益(同)率の推移は以下のとおりである。
売上高構成比は2024年3月期がシステム開発事業40.9%、サポート&サービス事業30.4%、パーキングシステム事業28.6%、2025年3月期上期がシステム開発事業41.8%、サポート&サービス事業31.3%、パーキングシステム事業26.9%だった。パーキングシステム事業がコロナ禍の影響を受けた時期があるものの、おおむねIT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)が7割、パーキングシステム事業が3割で推移している。またセグメント別利益構成比は2024年3月期がシステム開発事業41.8%、サポート&サービス事業23.1%、パーキングシステム事業34.9%、2025年3月期上期がシステム開発事業39.2%、サポート&サービス事業20.0%、パーキングシステム事業40.6%だった。パーキングシステム事業の構成比がコロナ禍の影響で2021年3月期から2022年3月期にかけて大きく落ち込む局面があったが、その後は回復に転じている。
事業別に見ると、システム開発事業は売上高、セグメント利益とも拡大基調である。売上高は2024年3月期に初めて100億円を突破した。そして利益率は、プロジェクト管理・品質管理徹底などの施策の成果により、2024年3月期と2025年3月期上期には14.8%へ上昇した。サポート&サービス事業の売上高とセグメント利益も拡大基調となっている。利益率については、2020年3月期(4.9%)に新規大型案件受託に伴う一時費用発生によって低下したものの、2022年3月期以降は10%台で安定的に推移し、トレンドとしては右肩上がりとなっている。2024年3月期は11.0%まで上昇した。パーキングシステム事業は2021年3月期にコロナ禍の影響を大きく受けたが、2022年3月期以降は回復基調となり、2024年3月期は売上高、セグメント利益、利益率ともコロナ禍前の2019年3月期を上回る水準となった。さらに2025年3月期上期には価格改定効果なども寄与して利益率が23.8%へ急上昇した。
IT関連事業は、プロジェクト管理・品質管理を徹底、パーキングシステム事業はBPRを推進
7. リスク要因・収益特性と課題・対策
一般的なリスク要因として、IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)においては、大型案件などの受注や個別案件ごとの採算性によって売上や利益が変動する可能性がある。この対策として同社は、受注委員会において見積段階から採算をチェックするとともに、受注後も審議会においてプロジェクト進捗・品質管理状況を厳重にチェックするなど、プロジェクト管理・品質管理を徹底して不採算化防止・採算維持に取り組んでいる。全社ベースの取り組みとしても業務プロセス改善による効率化を推進している。さらに長崎と福岡のニアショア活用を推進し、さらなるコスト削減を推進している。また、システム開発事業は開発後の保守・運用サービス受託拡大によって、サポート&サービス事業は継続受託案件の積み上げによって、いずれもストック売上が拡大しているため安定した収益構造となっている。
パーキングシステム事業は、管理現場数・管理台数の積み上げによって駐輪場利用料収入や駐輪場管理運営受託に係るストック売上が主力となり、入札等によって受注変動する機器販売のフロー売上の比率が低下している。コロナ禍の影響で業績が一時的に影響を受けたが、その後は経済活動・人流の回復に加え、価格改定を含めたBPRの成果などにより、2024年3月期にコロナ禍前を上回る業績に回復し、さらに2025年3月期は業績拡大を加速させている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■NCD<4783>的業務概述
6. 按分部的變化
過去六期(2019年3月期至2024年3月期)以及2025年3月期上半期的分部營業收入(對外客戶的營業收入)和組成比例,分部利潤(全公司費用等調整前的營業利潤)和組成比例,以及分部利潤(同上)比例的變化如下。
2024年3月期的營業收入構成比爲系統開發事業40.9%、支撐位&服務事業30.4%、停車系統事業28.6%;2025年3月期上半期的營業收入構成比爲系統開發事業41.8%、支撐位&服務事業31.3%、停車系統事業26.9%。雖然停車系統事業受到了疫情的影響,但總體上IT相關事業(系統開發事業、支撐位&服務事業)佔70%,停車系統事業佔30%。此外,分部利潤構成比爲2024年3月期的系統開發事業41.8%、支撐位&服務事業23.1%、停車系統事業34.9%;2025年3月期上半期的系統開發事業39.2%、支撐位&服務事業20.0%、停車系統事業40.6%。停車系統事業的構成比因疫情的影響在2021年3月期至2022年3月期大幅下降,但之後已經開始回升。
從事業來看,系統開發事業的營業收入和分部利潤都呈現擴張趨勢。營業收入在2024年3月期首次突破100億日元。並且由於項目管理、質量管理等措施的成效,利潤率在2024年3月期和2025年3月期上半期上升至14.8%。支撐位&服務事業的營業收入和分部利潤也呈現擴張趨勢。關於利潤率,2020年3月期(4.9%)因承接新大型項目而發生一次性費用降低,但自2022年3月期以後穩定在10%水平,趨勢呈現上升。2024年3月期上升至11.0%。停車系統事業在2021年3月期受到疫情的嚴重影響,但自2022年3月期以後呈現復甦趨勢,2024年3月期的營業收入、分部利潤、利潤率均超過了疫情前的2019年3月期水平。此外,2025年3月期上半期由於價格調整的影響,利潤率急劇上升至23.8%。
IT相關事業需要嚴格進行項目管理和質量管理,停車系統事業推進BPR。
7. 風險因素、收益特性及問題對策
作爲一般風險因素,在IT相關事業(系統開發事業、支撐位&服務事業)中,大型項目等的訂單或各個項目的盈利性可能導致營業收入和利潤的波動。對此,該公司在訂單委員會中從報價階段檢查盈利性,訂單後在審議會上嚴格檢查項目的進展和質量管理,徹底進行項目管理和質量管理,以防止虧損和維持盈利。此外,公司層面的工作也在推動通過改善業務流程來提高效率。進一步推動長崎和福岡的近岸開發,推動進一步的成本削減。此外,系統開發事業通過擴展開發後的維護和運營服務的承接,支撐位&服務事業則通過積累持續承接項目,均使得存量營業收入擴大,從而建設了穩定的收益結構。
停車系統業務通過管理現場數量和管理臺數的積累,停車場使用費收入和停車場管理經營承包的存量營業收入成爲主要力量,而通過招標等方式獲得的設備銷售的流動營業收入比例正在下降。受新冠疫情影響,業績一度受到影響,但隨後隨着經濟活動和人流的恢復,加上包括價格調整在內的BPR成果等,到2024財年,業績已經恢復到疫情前水平,進一步在2025財年加速業績擴張。
(撰寫: FISCO特約分析師 水田雅展)