■要約
RIZAPグループ<2928>は“「人は変われる。」を証明する”という唯一無二の理念の下、健康づくり事業を中心に、ヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメントの3領域で多様な事業を展開する総合企業である。「自己投資産業でグローバルNo.1」をビジョンに掲げ、持株会社体制の下、M&Aを積極的に活用しながら飛躍的に成長を遂げ、上場子会社5社を含むグループ企業67社、連結従業員数4,645名を擁するまでに成長した(2024年3月末時点)。2006年に札幌証券取引所アンビシャス市場に株式を上場しており、進行中の中期経営計画では営業利益40,000百万円(2027年3月期)を目指して新規事業「chocoZAP(R)」事業の積極展開等を行っている。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の業績は、売上収益が85,115百万円(前年同期比8.9%増)、営業損失が2,529百万円(前年同期は6,023百万円の損失)、税引前損失が4,495百万円(同7,423百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する中間損失が4,282百万円(同7,596百万円の損失)となり、増収とともに収益性が改善した。売上収益に関しては、コンビニジム(R)「chocoZAP」事業の成長が継続しており、RIZAP関連事業(chocoZAP事業含む)が大幅に増収(同7,563百万円増)となった。前期末からchocoZAPが321店舗増加し、2024年9月末の店舗数は1,704店舗、会員数は130.1万人となっている。進行期は、洗濯・乾燥機やカラオケ新規サービス導入や人的サポートの導入、機器メンテナンス及び清掃の強化などの顧客満足度向上策が行われており、退会率を一定以内に抑制している。chocoZAPの成功はRIZAP(ボディメイク)へも好影響があり、RIZAP本入会者の増加につながった。既存事業では、(株)アンティローザ、一新時計(株)、MRKホールディングス<9980>、BRUNO<3140>の増収分(同4,659百万円増)があった一方で、REXT Holdings(株)(トレーディングカード(以下、トレカ)市場反動減)、堀田丸正<8105>(受注減、原価高)などによる減収(同4,342百万円減)があった。営業損失に関しては、chocoZAP事業で上期に戦略的投資を実施しているため上期通算では連結営業赤字を計上しているが、これは計画通りであり一過性のものである。なお、店舗投資の資金調達に関連して金融費用(2,024百万円)が重くなっているが、財務健全化に伴いリファイナンスを実施し、負担を軽減する計画である。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績見通しは、売上収益が177,700百万円(前期比6.9%増)、営業利益が6,300百万円(前期は594百万円の損失)、税引前利益が3,100百万円(同4,524百万円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益が2,000百万円(同4,300百万円の損失)と、chocoZAP事業の先行投資フェーズが終了したことにより通期での黒字転換を予想する(期初予想通り)。売上収益に関しては、引き続きchocoZAP事業における新規出店及び会員基盤の拡充、顧客満足度向上施策を進めることなどにより増収を見込む。上期に行った既存会員の満足度向上策の結果として、退会率は足元で安定して抑制できている。下期から2026年3月期にかけては、本格的な投資回収フェーズに入るため、大きく利益を成長させる想定である。chocoZAP事業は、実力的には既に月次黒字化できており、全社的にも第2四半期単独で営業黒字化し、投資の加減が収益性を左右する段階に入っている。上期で主な先行投資が完了していること、新しいマシンメンテナンス体制の導入や広告宣伝手法の改革などchocoZAPの事業モデルの進化は続いており、利益計画の達成の可能性は高いと弊社では考えている。
3. 成長戦略・トピックス
2024年11月、NTTドコモ<9437>と同社グループ傘下のRIZAP(株)が、ヘルスケア事業の拡大と顧客提供価値最大化の実現を目指して業務提携契約を締結し、「chocoZAP × ドコモパッケージ」の提供を開始した。本提携を通して、両社は、相互送客、共同商品開発及び提供、dアカウント(R)/dポイント連携、マーケティング連携などを検討するとしている。「chocoZAP × ドコモパッケージ」では、chocoZAPの通常の月額料金3,278円(税込)で、chocoZAPの利用に加えて、ドコモが提供するスマートフォン向け健康管理・増進アプリ「dヘルスケア(R)(税込440円)」が利用でき※、さらにchocoZAPの月額料金(税抜)の5%分となる最大149ポイントのdポイント(期間・用途限定)が獲得できる。2024年11月27日から提供が開始されている。
※ 「dヘルスケア」対象機種でのみ利用可能。また、「dヘルスケア(App Storeでの購入)」は対象外。
■Key Points
・2025年3月期中間期は、chocoZAP事業の拡大を主因に前年同期比8.9%の増収。顧客満足度向上策(人的サービス、マシン故障対策、清掃強化など)に積極投資
・2025年3月期は売上高1,777億円、営業利益63億円と増収増益を予想。下期から投資回収フェーズに入る
・広告宣伝費を抑制する効率的な会員獲得策として健康セミナーに手応え。「chocoZAP × ドコモパッケージ」の提供を開始
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■摘要
RIZAP集團<2928>在「人是可以改變的。」這一獨特理念的指導下,以健康產業爲中心,在醫療保健、美容、生活方式和投資這三個領域開展多樣化的業務,成爲一家綜合企業。以「在自我投資產業中全球第一」爲願景,在持股公司體制下,積極利用併購(M&A)實現飛躍式增長,成長爲擁有67家公司(包括5家上市子公司)、4,645名合併員工的集團(截至2024年3月末)。該公司於2006年在札幌證券交易所的雄心市場上市,當前的中期經營計劃目標是到2027年3月期營業利潤達400億日元,並積極展開新業務「chocoZAP(R)」的展業。
1. 2025年3月期中期的業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)的業績是,營業收入爲85,115百萬元(同比增長8.9%),營業虧損爲2,529百萬元(去年同期爲6,023百萬元的虧損),稅前虧損爲4,495百萬元(同比7,423百萬元的虧損),歸屬於母公司的中期虧損爲4,282百萬元(同比7,596百萬元的虧損),隨着收入的增長,盈利能力有所改善。關於營業收入,便利店健身房(R)「chocoZAP」業務的增長持續,RIZAP相關業務(包括chocoZAP業務)大幅增加營業收入(同比增加7,563百萬元)。從上期末起,chocoZAP增加了321家門店,2024年9月末的門店總數爲1,704家,會員數爲130.1萬人。在進行中的期間,進行了洗衣機和乾燥機、卡拉OK新服務的引進,以及人力支撐的引入、設備維護及清潔的加強等顧客滿意度提升措施,並將退會率控制在一定範圍內。chocoZAP的成功對RIZAP(體型塑造)也產生了良好影響,帶來了RIZAP正式會員的增加。在現有業務方面,(株)安蒂羅斯、株式會社一新鐘錶、MRK控股<9980>、BRUNO<3140>的營業收入有所增加(同比增加4,659百萬元),而REXT Holdings(株)(交易卡(以下,稱爲,卡片)市場反彈)和堀田丸正<8105>(訂單減少,成本上升)導致的收入減少(同比減少4,342百萬元)。關於營業虧損,由於在chocoZAP業務中上半年進行了戰略性投資,因此上半年累計產生了合併營業赤字,但這是按計劃進行的且是一次性的。此外,與門店投資相關的融資費用(2,024百萬元)有所增加,但隨着財政健康化實施再融資,計劃減輕負擔。
2. 2025年3月期的業績預測
2025年3月期的業績財務預測是,營業收入爲177,700百萬元(較上期增長6.9%),營業利潤爲6,300百萬元(前期爲594百萬元的虧損),稅前利潤爲3,100百萬元(同比4,524百萬元的虧損),歸屬於母公司的當期利潤爲2,000百萬元(同比4,300百萬元的虧損),由於chocoZAP業務的前期投資階段結束,預計全年實現盈利(與期初預測一致)。關於營業收入,預計將繼續通過在chocoZAP業務中新開門店以及擴展會員基礎、提升顧客滿意度等措施實現增長。根據上半年進行的現有會員的滿意度提升措施,退會率目前得以穩定控制。下半年至2026年3月期將進入全面的投資回收階段,因此預計會大幅增長利潤。chocoZAP業務實際上已經實現了月度盈利,全公司在第二季度單獨實現了營業盈利,進入了投資變化影響盈利能力的階段。由於上半年主要前期投資已完成,新機器維護體系的導入及廣告宣發手法的改革等chocoZAP的商業模式仍在繼續進化,我們認爲實現盈利計劃的可能性很高。
3. 成長戰略·話題
2024年11月,NTT docomo<9437>與其集團旗下的RIZAP(株)簽訂了業務合作協議,旨在擴大醫療保健業務和實現客戶提供價值的最大化,並開始提供「chocoZAP × docomo套餐」。通過本次合作,雙方將考慮相互引流、共同商品開發及提供、d賬號(R)/d積分聯動、市場營銷聯動等合作。"chocoZAP × docomo套餐"中,chocoZAP的常規月費3,278日元(含稅),不僅可以使用chocoZAP,還可以使用docomo提供的智能手機健康管理和增強應用「d健康(R)(含稅440日元)」,此外還可獲得相當於chocoZAP月費用(不含稅)5%的限定d積分,最大可達149積分。該服務已於2024年11月27日開始提供。
※ 僅適用於「d醫療保健」指定機型。此外,「d醫療保健(在App Store購買)」不在適用範圍內。
■關鍵點
・2025年3月期中間期,因chocoZAP業務的擴展,營業收入較去年同期增加8.9%。積極投資於提高客戶滿意度的措施(人力服務、機器故障應對、清潔加強等)。
・預計2025年3月期營業收入爲1,777億日元,營業利潤爲63億日元,實現增收增益。從下半年開始進入投資回收階段。
・作爲控制廣告宣發費用的有效會員獲取策略,健康研討會取得成效。開始提供「chocoZAP × Docomo套餐」。
SD Entertainment在健康業務的結構改革和成長戰略方面取得了更高的利潤。Hotta Marumasa由於禮品業務的出售和各項業務的先行投資的影響,因此收入和利潤下降。投資業務的銷售額爲249.53億日元(較上年同期增長1.5%),經營利潤爲13.11億日元(上年同期爲13.08億日元,較上年同期微增長)。