日経平均は3日ぶりに反落。前日比254.78円安(-0.65%)の39112.80円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。
10日の米国株式市場は続落。ダウ平均は154.10ドル安の44247.83ドル、ナスダックは49.45ポイント安の19687.24で取引を終了した。材料難で売り買いが交錯し、寄り付き後、まちまち。ダウは高値警戒感を受けた売りにおされ、終日軟調に推移した。ナスダックはアルファベットの上昇が一時押し上げたが、金利高を嫌気した売りに加え、オラクルや半導体のエヌビディアの下落が重しとなり、下落に転じた。終盤にかけても国内消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え、利益確定売りが強まり、下げ幅を拡大し終了。
米国株市場が下落したものの、為替が1ドル152円水準と前日比では円安ドル高が推移したことなどから、東京市場はまちまちで取引を開始した。前日終値水準でもみ合っていた日経平均はやや下に振れたが、39100円台で下げ渋る格好。今晩の米CPI発表を控え、様子見ムードは強くプライム市場の売買代金は1.7兆円に留まった。
日経平均採用銘柄では、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体関連が総じて下落したほか、前日上昇した住友ファーマ<4506>が反落。このほか、荏原製作所<6361>、TOTO<5332>、住友化学<4005>、信越化<4063>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>などが下落した。
一方、川崎重<7012>、IHI<7013>、三菱重<7011>と防衛関連が買われたほか、日本生命による大型買収報道が刺激材料となってT&Dホールディングス<8795>、SOMPOホールディングス<8630>、MS&AD<8725>など保険株が上昇。このほか、コニカミノルタ<4902>、良品計画<7453>、キッコーマン<2801>、明治ホールディングス<2269>などが買われた。
業種別では、医薬品、サービス、非鉄金属、ガラス・土石、化学などが下落した一方、保険、銀行、その他製品、金属、食料品などが上昇した。
後場の東京市場は様子見ムードがより強まり、日経平均の小動き推移の展開が強まろう。経済政策期待で上海総合指数、香港ハンセン指数が上げ幅を広げれば、日経平均は切り返すかもしれないが、具体的な数字が伝わっていない経済政策のため上昇要因としては弱い。米CPI見極めムードの強い地合いとなりそうだ。
日經平均指數在三天後首次下跌。較前一日下跌254.78日元(-0.65%),報39112.80日元(成交量概算7億7000萬股),前場交易結束。
10日的美股市場繼續下跌。道指下跌154.10美元,報44247.83美元,納斯達克下跌49.45積分,報19687.24。由於缺乏動材料,買賣交錯,開盤後表現不一。道指因高位警覺感受到賣壓,全天表現軟弱。納斯達克曾因字母表股價上漲一度上揚,但因利率上升而引發的賣盤以及Oracle和半導體英偉達的下跌使其轉跌。隨着收盤臨近,因國內消費者物價指數(CPI)在次日發佈,獲利了結賣盤增多,跌幅擴大並結束。
儘管美股市場下跌,美元兌日元保持在152日元水平,與前一日相比日元貶值,因此東京市場開始交易時走勢不一。在前日收盤價水平震盪的日經平均略微向下波動,但在39100日元區間企穩。由於今晚將發佈美國CPI數據,市場觀望情緒濃厚,主板市場的成交額僅爲1.7兆日元。
在日經平均採納的股票中,迪斯科<6146>、SUMCO<3436>、先進測試<6857>、激光科技<6920>等半導體相關股普遍下跌,此外,前日上漲的住友製藥<4506>也出現下跌。此外,荏原製造所<6361>、TOTO<5332>、住友化學<4005>、信越化<4063>、發那科(ADR)<6954>、基恩士<6861>等股票也下跌。
另一方面,川崎重工業<7012>、IHI<7013>、三菱重工<7011>及防衛相關股受到青睞,此外,日本生命的大型收購報道成爲刺激材料,T&D控股<8795>、SOMPO控股<8630>、MS&AD<8725>等保險股也隨之上漲。此外,柯尼卡美能達<4902>、良品計劃<7453>、勁高<2801>、明治控股<2269>等股票也受到投資者青睞。
行業板塊中,藥品、服務、有色金屬、玻璃・土石、化學等下降,而保險、銀行、其他產品、金屬、食品等則上漲。
下午的東京市場觀望情緒更爲濃厚,日經平均的微幅波動將加強。如果經濟政策預期帶動上海綜合指數、香港指數擴大漲幅,日經平均或許會反彈,但由於經濟政策的具體數字尚未傳達,上漲動力較爲不足。市場氛圍似乎將保持對美CPI的謹慎觀察。