アソインターナショナル<9340>は、矯正用の歯科技工物の製作・販売を行っている。アライナー(マウスピース型矯正装置)、IDBS(インダイレクト・ボンディング・システム)、アプライアンス(機能的・機械的矯正装置)、リテーナー(保定装置)のほか、口腔内スキャナー・3Dプリンターが主力商品となる。
矯正歯科技工物の製造方法は、歯形を取る材料で歯形を取った後に歯科技工士が手作りで技工物を製造する方法(アナログ製造)と、口腔内スキャナーで口腔内のデジタルデータを採取して 3DCAD や 3D プリンター等を使って技工物を製造する(デジタル製造)に分けられている。事業セグメントは、歯科矯正事業の単一セグメントだが、2024年6月期における売上高構成ではアナログ製造製品54%、デジタル製造製品31%、商品売上15%。また、エリア別構成比では、国内売上高95%、海外売上高5%。受注経路は紹介/口コミやHP/SNSなどのインバウンド型が92%、アウトバウンド営業は8%にとどまっている。
国内では、歯科医療機関から受注するが、歯科医療機関発行の歯科技工指示書に基づくオーダーメイドに対応しており、製造はグループ内で対応する一方で、汎用的な製品は協力先に外注可能な体制を構築している。一方、海外では、米国・オーストラリア・EU・アジア等から歯科矯正技工物を受注して本社へデータ転送、マニラ製造拠点活用による最適地生産体制、DHLによる国際輸送し、グローバルアカウントを一括管理している。2024年4月に設立した米国現地法人ASO International USAを将来的にグローバルデータセンターにする予定。
2025年6月期第1四半期の売上高は前年同期比6.3%増の916百万円、営業利益は同36.5%増の135百万円で着地した。社会的な審美意識の高まりや未病改善取組拡大を背景に矯正歯科認知は向上傾向にあり、国内売上高は同5.5%増となった。主力商品であるアライナーやIDBS、リテーナー、アプライアンス等の売上高が堅調に推移したほか、前期の製品価格の値上げに起因する顧客単価の増加が寄与した。特にデジタル製造矯正装置が同19.2%増収、デジタル製造比率37.6%と堅調に推移。海外売上高も同24.9%増と好調に推移している。2025年6月期の売上高は前期比8.0%増の3,828百万円、営業利益は同13.7%増の620百万円を見込んでいる。
同社は国内歯科矯正装置技工所において圧倒的売上高・シェア・ブランド、様々な種類の歯科矯正技工物製造・供給可能となっている。また、国内で希少な矯正技工物製造可能歯科技工士は社内技工士、外部パートナー技工士含め100名以上で他社との大きな差別化となっている。さらに、創業43年目となり、症例数や経験値・ノウハウでは国内最大で、日本全国すべての大学歯学部と取引するほか、取引歯科医院数(アクティブ顧客)は国内最大で6,300軒以上の取引顧客を有する。現状、矯正ができる歯医者は約2万5,000軒で、依然として国内においても顧客獲得余地は大きい。
中期経営計画も開示しており、2028年6月期の売上高5,000百万円、営業利益918百万円を目標に、売上高CAGR(年平均成⾧率) 9.2% (国内 8.5% 海外21.4%)、当期純利益CAGR 12.8%を掲げている。歯科矯正市場のCAGRは国内約10%、米国約21%とされており、グローバル全体においてもポテンシャルは高い。アメリカの健康保険会社Humana Inc. によると、400 万人以上のアメリカ人が歯列矯正装置を装着しており、そのうち 25% が成人で、デジタル化や 3D プリンティングなどの高度な歯科技術の急速な導入が市場の成⾧を支えているようだ。このような状況で、日本の国家資格歯科技工士製造・監修による高品質・高付加価値矯正装置は米国でのニーズが高いようだ。既に、日本の歯科矯正技工所として初となるUCSF公式サプライヤーとして登録された。
今後は、米国基盤の確立を第一として日本でのビジネスモデル継承と有力企業とのアライアンスを通じて販売チャネルを拡大していく。先行投資として、人財獲得強化と製造キャパシティの増強、売上高100億円をカバーするマニラ第2工場新設等を掲げており、着実に投資を実行して成長を図っていくようだ。長期ビジョンでは、2032年に売上高海外比率50%超のシン・歯科矯正グローバル企業を目指す。そのほか、株主還元では、株主資本配当率(DOE) 5%以上を安定配当として持続的な目標に掲げており、業績好調ななか配当利回りは3%を超えている。グローバルな成長局面にある同社の中長期的な動向には注目しておきたい。
亞梭國際<9340>從事矯正用牙科技工物的製作和銷售。其主要產品包括防護器(牙模型矯正裝置)、IDBS(間接粘接系統)、器械(功能性和機械矯正器具)、保持器(保定裝置),口腔掃描儀和3D打印機是主打商品。
矯正牙科技工物的製造方法分爲模具材料取得牙模後由牙科技工師手工製作的方法(模擬製造)和採用口腔掃描儀獲取口腔內數字數據,再通過3DCAD或3D打印機等製造技術製作技工物的方法(數字製造)。雖然業務領域僅限於牙科矯正業務的單一領域,但截至2024年6月年度,銷售構成中模擬製造產品佔54%,數字製造產品佔31%,商品銷售佔15%。另外,按地區構成比例來看,國內銷售佔95%,境外銷售佔5%。訂單來源中92%來自介紹/口碑和網站/SNS等入站型方式,主動銷售僅佔8%。
在國內,接受來自牙科醫療機構的訂單,適應基於牙科醫療機構頒發的牙科技工指示書的定製需求,一方面在集團內部進行製造,另一方面建立了可將通用產品外包給合作伙伴的體制。另一方面,在境外,從美國、澳大利亞、歐盟、亞洲等地接受牙科矯正技工物訂單並將數據傳輸至總部,通過馬尼拉生產基地實現最佳地生產體系,採用DHL進行國際公路運輸並統一管理全球帳戶。計劃於2024年4月成立的美國子公司ASO International USA將作爲未來的全球數據中心。
2025年6月期第一季度營業收入比去年同期增長了6.3%,達到9.16億日元,營業利潤增長36.5%,達到1.35億日元。受社會審美意識增加和未病改善措施擴大的影響,矯正牙科認知度呈上升趨勢,國內營業收入增長5.5%。主打產品如防護器、IDBS、保持器、器械等銷售額穩步增長,同時由於上一期產品價格上漲導致客戶單價增加,尤其是數字製造矯正裝置銷售額增長19.2%,數字製造比例達到37.6%且保持穩健增長。境外銷售額也增長24.9%且表現良好。預計2025年6月期的營業額將比上一期增長8.0%,達到38.28億日元,營業利潤將增長13.7%,達到6.2億日元。
該公司在國內牙科矯正裝置技工所具有壓倒性的銷售額、份額、品牌,能夠製造和供應各種類型的牙科矯正技工物。此外,在國內,能夠製造罕見的矯正技工物的牙科技工師共有100多人,包括內部技工師和外部合作技工師,與其他公司形成明顯差異。此外,公司已經創立43年,擁有國內最多的病例數量、經驗和專業技術,與日本全國所有大學牙科學系都有合作,活躍客戶數量爲國內最高,共有超過6,300家活躍客戶。目前,能進行矯正治療的牙醫約有25,000家,因此在國內仍有較大的客戶獲取空間。
公司還公開了中期經營計劃,將目標定在2028年6月期實現50億日元的營業額,9.18億日元的營業利潤,銷售額CAGR(年複合增長率)爲9.2%(國內8.5%,海外21.4%),當期淨利潤CAGR爲12.8%。牙科矯正市場的CAGR在國內約爲10%,在美國約爲21%,顯示全球範圍內的潛力巨大。根據美國醫療保險公司Humana Inc.的數據,有超過400萬美國人佩戴牙列矯正裝置,其中25%爲成年人,高度數字化和3D打印等先進牙科技術的迅速應用支撐着市場增長。在這種情況下,由日本國家資格的牙科技師製造和監督的高質量、高附加值的矯正裝置在美國需求較高。公司已被註冊爲首家日本牙科矯正技工所UCSF官方供應商。
未來,將以在美國建立基礎爲首要任務,通過傳承日本的商業模式和與重要公司的聯盟來擴大銷售渠道。作爲先行投資,公司將致力於人才招聘增強和製造能力提升,包括設立覆蓋10億日元銷售額的馬尼拉第二工廠的新設施等,積極執行投資以實現增長。長期願景是在2032年實現海外銷售比例超過50%的亞梭牙科矯正全球企業。此外,在股東回報方面,公司將股東資本分紅率(DOE)設定在5%以上作爲持續目標,儘管業績強勁,但分紅收益率超過3%。值得關注的是在全球增長階段的公司中期長期發展趨勢。