フィル・カンパニー<3267>は、駐車場の上部空きスペースの活用を提案する空中店舗フィル・パークを開発・販売するフィル・パーク事業、ガレージ付賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」を手掛けるプレミアムガレージハウス事業を展開する。
同社は、空間の特性や土地オーナー様のニーズに即した最適なプランを設計し、企画から物件管理までワンストップサービスを提供している。プロジェクトの進捗(履行義務の充足度合い)に応じて収益を認識する「請負受注スキーム」と販売引渡時に一括計上する「開発販売スキーム」を展開。フィル・パーク事業が中核事業で、主に東京や神奈川などの都市部の駐車場上部空間や大通りから一本裏手の通り沿いの土地、狭小地など従来プラン設計だと難易度の高い立地を得意としている。累計実績棟数は276棟(請負受注:230棟、開発販売:46棟)。一方、プレミアムガレージハウス事業は、駅から離れた郊外の土地でも高い利回りを提供できる土地を選別している。累計実績数は117棟(請負受注:106棟(買収前の実績は除く)、開発販売:11棟)。
2024年11月期第3四半期累計の売上高は前年同期比27.3%増の3,865百万円、営業利益は153百万円の黒字に転換した(前年同期は151百万円の赤字)。前期下期に受注した案件の売上が寄与して請負受注による売上が増加したことに加え、開発販売スキームにおいて大型案件の販売引渡が完了したことにより、売上高、売上総利益ともに前年同期より増加したようだ。フィル・パーク、プレミアムガレージハウスともに3Q時点で前期を上回る受注件数で、請負受注の受注件数は11件と4半期連続で10件を超え、受注残高も過去最高で初の4,000百万円を突破。開発販売のプロジェクト残高は3,400百万円で、今後も積極的に開発在庫を拡充していく。通期の売上高は前期比25.8%増の7,500百万円、営業利益は同86.2%増の400百万円を見込んでいる。
フィル・パーク事業は競合が存在しない同社独自のビジネスモデルとなっている。また、プレミアムガレージハウス事業は類似企業が存在しているが、入居率97%以上かつ入居待ち登録件数8,000件以上の高い入居者ニーズを既に抱えている。富裕層向けに高い収益性、投資ハードルの低さや節税効果と多くのメリットを提供できている。そのほか、フィル・パーク事業とプレミアムガレージハウス事業のターゲット市場は合計4.9兆円と、それぞれ引き続き十分な潜在市場がある。
同社は中期経営計画を開示しており、2026年11月期に売上高15,000百万円、営業利益1,200百万円を掲げている。問い合わせ件数4,000件、提案数450件まで増加させて請負受注件数を90件確保する。2024年11月期第3四半期時点では、問合数は当初計画よりビハインドしているものの、提案数・受注件数は順調に推移、問合数については営業人員の増強とWebマーケティング強化により拡大を図っていく。今後3年間で人員数は130名まで拡大させていくようだ。業績の2ケタ増収増益基調を見通す中、配当については財務健全性及び成長に必要な資本を確保したうえで安定配当に努める。自社株買いは、業績や事業環境、成長投資の機会を総合的に勘案し都度決定していく。競合がいない独自のユニークなビジネスモデルを展開して、顧客の拡大余地が大きい中、ここからの成長に注目しておきたい。
菲爾公司<3267>發展和銷售空中店鋪Fil Park,提出利用停車場頂部空間的提案,並負責經營豪華車庫住宅Premium Garage House業務。
該公司根據空間特點和土地所有者需求,設計最佳方案,並提供從規劃到物業管理的一站式服務。他們開展了根據項目進展(履行義務的程度)來確認收入的「承攬受注方案」,以及在銷售交付時一次性計入的「開發銷售方案」。Fil Park業務是核心業務,主要擅長於東京、神奈川等城市地區的停車場頂部空間、大通道旁的土地以及狹小地等傳統設計難度較高的地塊。累計項目數量爲276個單位(承攬受注:230個單位,開發銷售:46個單位)。另外,Premium Garage House業務會精選遠離車站的郊區地塊,提供高回報率。累計項目數量爲117個單位(承攬受注:106個單位(不包括收購前的業績),開發銷售:11個單位)。
2024財年11月季度前三季累計營業收入達3,865百萬元,同比增長27.3%,營業利潤轉爲盈利,達到153百萬元(去年同期爲虧損151百萬元)。由於上半財年中獲得的訂單銷售額對承攬受註銷售額有所貢獻,以及大型項目的銷售交付完成,在開發銷售方案中,似乎營業收入和毛利潤均較去年同期有所增加。Fil Park和Premium Garage House在第三季度時點都比去年同期接到更多的訂單,承攬受注訂單數量爲11個,在連續四個季度超過10個訂單,積壓訂單也創歷史新高,首次突破4,000百萬元。開發銷售項目積壓額爲3,400百萬元,未來將積極擴大開發庫存。全年營業收入預計將增長25.8%,達到7,500百萬元,預計營業利潤將增長86.2%,達到400百萬元。
Fil Park業務採用公司獨特的業務模式,沒有競爭對手。而Premium Garage House業務雖然有類似企業存在,但已經擁有超過97%的入住率和8,000多個待入住登記,提供給富裕階層高收益、低投資門檻、節稅效益等多項優勢。此外,Fil Park業務和Premium Garage House業務的目標市場總額約爲4.9萬億日元,仍有充分的潛在市場。
該公司披露了中期經營計劃,目標是在2026年11月期實現營業收入1,500百萬元,營業利潤1,200百萬元。他們計劃增加諮詢詢問量至4,000件,提案數至450件,確保承攬受注訂單量達到90個。截至2024年第三季度時點,雖然諮詢量落後於初步計劃,但提案數和訂單量順利增加,諮詢量的擴大將通過增加營銷人員和加強網絡營銷來實現。未來三年內,人員將擴大至130名。隨着業績預期增長,公司將努力保持穩定的分紅派息,同時確保財務健康和獲得成長所需的資本。股票回購將綜合考慮業績、業務環境和成長投資機會,並根據情況決定。在展開獨特且無競爭對手的業務模式的同時,公司客戶還有較大增長空間,值得關注未來的增長潛力。