日経平均は小幅反発。11.98円高の38220.01円(出来高概算7億7393万株)で前場の取引を終えている。
先週末11月29日の米国市場のダウ平均は188.59ドル高の44910.65ドル、ナスダックは157.69pt高の19218.17ptで取引を終了。大統領選挙後、中小企業の信頼感指数が上昇、また、関税策を巡りトランプ次期大統領とカナダ、メキシコ首脳が建設的な対話をしたことが明らかになり懸念が緩和し投資家心理の改善で買われ寄り付き後、上昇。感謝祭の翌日ブラックフライデーで小売店の割引セールなどに売上が過去最高規模に達するとの楽観的見方や年末商戦に向けた期待も手伝い小売セクター中心に買われ、相場全体を押し上げた。長期金利の低下を好感し、ハイテクも強く相場は終日堅調に推移、ダウは過去最高値を更新した。
米株市場を横目に、本日の日経平均は前週末比8.92円高の38216.95円と小反発でスタート。前週末に続き金融株に資金が向かっている他、半導体株などにも自律反発狙いの買いが入ったようだ。ただ、米国市場は短縮取引だったためインパクトは限られているほか、円高が重荷となっている可能性があり、買い一巡後は売りも広がり日経平均はマイナス圏に転落した。その後は次第に押し目買いも広がり下げ幅を縮小、プラス圏に浮上して前場の取引を終了した。
個別では、ディスコ<6146>や東エレク<8035>などの一部の半導体関連株、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株が堅調に推移。また、トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、IHI<7013>、NTT<9432>、SHIFT<3697>、関西電力<9503>などが上昇となった。ほか、大規模自社株買い実施の正式発表を受けて買いが向かったサンケン電気<6707>が急騰、プラスアルファ<4071>、ラウンドワン<4680>、SBIGAM<4765>などが値上がり率上位となった。
一方、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、サンリオ<8136>などが軟調に推移した。また、資生堂<4911>、ソニーグループ<6758>、三井E&S<7003>,信越化<4063>なども下落。不適切な売上計上の疑義で特別調査委員会を設置したACCESS<4813>がストップ安売り気配。ほか、FPパートナー<7388>、ラクーンホールディングス<3031>、帝国通信工業<6763>などが値下がり率上位となった。
業種別では、銀行業、保険業、証券・商品先物取引業が上昇した一方で、小売業、陸運業、精密機器などが下落した。
後場の日経平均株価は、上値の重い展開が続きそうだ。日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの見方が強まるなか円高ドル安傾向が続いており、引き続き上値を重くしている。ただ、日経平均は寄与度が大きいファーストリテの下げが影響しており、東証株価指数(TOPIX)は前場はプラス圏で推移した。一部の半導体株や金融株などには物色が続きそうで、プラス圏での推移を想定しておきたい。
日經平均略有反彈。以38220.01日元(成交量約爲7億7393萬股)的漲價11.98日元結束了上午交易。
上週末11月29日美國市場,道瓊斯平均漲188.59美元至44910.65美元,納斯達克指數上漲157.69點至19218.17點收盤。總統選舉後,中小企業信心指數上升,另外,圍繞關稅政策,特朗普未來總統與加拿大、墨西哥領導人進行了建設性對話,消除了擔憂,投資者情緒改善,市場開盤後開始上漲。感恩節次日的黑色星期五,零售店優惠促銷等使銷售額達到歷史最高水平,加上對年末商戰的期待,零售業務板塊受到買方青睞,推動整體市場走高。長期利率下降受到歡迎,高科技股表現強勁,市場全天保持穩健,道瓊斯指數創下歷史最高紀錄。
在瞥視美國股市的同時,今日日經平均開始略爲上漲,比上週末高出8.92日元至38216.95日元。資金繼續流向金融股,同時半導體股等也出現自主反彈的買盤。然而,由於美國市場進行了縮短交易,影響有限,加上日元走強可能是個負擔,買盤結束後賣盤蔓延,日經平均跌入負面領域。隨後,抄底買盤逐漸擴大,縮小跌幅,升至正區並結束了上午交易。
就個別股而言,Disco<6146>和東電<8035>等部分半導體相關股,三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>等金融股表現穩健。此外,豐田汽車<7203>、本田<7267>、IHI<7013>、NTT<9432>、SHIFT<3697>、關西電力<9503>等股票上漲。另外,在宣佈大規模回購自家股的正式公告後,Sankei電氣<6707>大幅上漲,Plus Alpha<4071>、ROUND ONE<4680>、SBIGAM<4765>等成爲漲幅最大的股票。
另一方面,Lazertec<6920>、First Retail<9983>、Softbank Group<9984>、Sanrio<8136>等股票表現疲軟。此外,資生堂<4911>、Sony Group<6758>、三井E&S<7003>、信越化學<4063>等股票下跌。ACCESS<4813>因存在不當銷售問題,特別調查委員會成立,股價表現跌停。另外,FP Partner<7388>、Rakuten Holdings<3031>、帝國通信工業<6763>等股票下跌率居前。
按行業看,銀行業、保險業、證券期貨交易業上漲,而零售業、陸運業、精密設備等下跌。
下午的日經平均股價走勢可能繼續受阻。預計日本央行將在12月的貨幣政策決議會議上推出附加加息措施,日元走強、美元走弱之勢仍在持續,繼續壓制上行空間。然而,日經平均對盈利貢獻較大的First Retail的下跌仍在發揮影響,並且東證股價指數(TOPIX)在上午交易中表現在正區。一些半導體股和金融股可能繼續受到追捧,可以預期會維持在正區運行狀態。