■要約
リソー教育<4714>は“完全個別指導”と“進学指導”を組み合わせた独自の高付加価値型ビジネスモデルを構築し、事業領域を拡大している教育サービス企業である。名門小学校・幼稚園受験指導の(株)伸芽会や家庭教師派遣の(株)名門会、学校内個別指導の(株)スクールTOMAS、ツアー体験企画や体操教室等を運営する(株)プラスワン教育などを子会社に持ち、幼児から社会人まで多様な教育サービスを提供している。
1. 2025年2月期第2四半期累計の業績概要
2025年2月期第2四半期累計(2024年3月-8月)の連結業績は、売上高で前年同期比4.1%増の16,587百万円、営業利益で同39.9%増の1,458百万円、経常利益で同37.7%増の1,456百万円、親会社株主に帰属する中間純利益で同10.2%増の893百万円となった。売上高は受講生の増加を背景に、学習塾事業や学校内個別指導事業などが増収となり全体をけん引した。利益面では、人件費の増加を増収効果や戦略的な費用の見直しにより吸収し、第2四半期累計として過去最高を更新した。会社計画は公表していないものの、学習塾事業と学校内個別指導事業を中心に計画を上回ったものと見られる。
2. 2025年2月期の業績見通し
2025年2月期の連結業績は、売上高で前期比5.4%増の33,960百万円、営業利益で同1.6%増の2,670百万円、経常利益で同0.5%増の2,670百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同2.9%増の1,710百万円と期初計画を据え置いた。冬期講習の状況などを確認してからとなるが、順調に推移すれば営業利益で過去最高を更新する可能性もあると弊社では見ている。生徒獲得競争の激化により苦戦が続いている「伸芽会」については、サービス品質の維持向上に加えて新たに2025年度入試(2024年秋実施)から合格実績を発表することで、新規生徒の獲得につなげる考えだ。
3. 中期経営計画の進捗状況
2025年2月期からスタートした3ヶ年の中期経営計画では、最終年度となる2027年2月期の業績目標として売上高38,260百万円、営業利益3,360百万円を掲げている。少子化の進行と学習塾業界の競争激化が継続するなかで、引き続き高品質なサービスの提供により差別化を図り着実な成長を目指す。成長ドライバーは学習塾事業と学校内個別指導事業となる。学校内個別指導事業については2024年8月末で導入校数が88校となり、今後も生徒の学力向上と教師の業務負担軽減ニーズを実現するサービスとして順調に拡大するものと予想される。幼児教育事業についても、ヒューリック<3003>やコナミスポーツ(株)との協業プロジェクトである「こどもでぱーと」の展開により再成長軌道に乗せていく。「こどもでぱーと」は2025年春に2棟を開業し、2029年までに首都圏で20棟まで展開する構想を描いている。同一施設内に「TOMAS」や「伸芽’Sクラブ託児・学童」「伸芽会」などグループのサービスを提供することで、顧客LTVの最大化と収益力向上を図り、さらなる業績成長を目指す。なお、株主還元については配当性向50%以上を目安に実施する方針で、2025年2月期の1株当たり配当金は10.0円(配当性向97.3%)を予定している。
■Key Points
・学習塾事業と学校内個別指導事業がけん引し、2025年2月期第2四半期累計業績は大幅増益達成
・2025年2月期業績は会社計画を超過し、過去最高益更新が射程圏内に
・既存事業の成長と異業種連携による新規事業の拡大により、年率1ケタ台後半の収益成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■概要
リソー教育<4714>是一家教育服務公司,構建了結合「完全個別指導」和「升學指導」的獨特高附加價值型業務模式,不斷擴大業務領域。擁有著名小學及幼兒園入學指導的(株)伸芽會、家庭教師派遣的(株)名門會、學校內個別指導的(株)スクールTOMAS,以及運營旅遊體驗計劃和體操教室等的(株)プラスワン教育等子公司,提供從幼兒到社會人多樣化的教育服務。
1. 2025年2月期第2季度累計的業績概要
2025年2月期第2季度累計(2024年3月-8月)的合併業績中,營業收入爲16587百萬元,比去年同期增長4.1%,營業利潤爲1458百萬元,同比增長39.9%,經常利潤爲1456百萬元,同比增長37.7%,歸屬於母公司股東的中期淨利潤爲893百萬元,同比增長10.2%。營業收入在學員數量增加的背景下,學習補習班業務和學校內個別指導業務等實現了增長,帶動了整體業績。在利潤方面,通過吸收人力成本的增加,增加收入的效果和戰略性費用的重新審視,使第2季度累計創造了歷史新高。雖然公司沒有公開計劃,但預計以學習補習班和學校內個別指導業務爲中心的業績已超過計劃。
2. 2025年2月期的業績展望
2025年2月期的合併業績顯示,營業收入爲33960百萬元,同比增長5.4%,營業利潤爲2670百萬元,同比增長1.6%,經常利潤也爲2670百萬元,同比增長0.5%,歸屬於母公司股東的當期淨利潤爲1710百萬元,同比增長2.9%,保持了初期計劃不變。儘管還需確認冬季課程的情況,但如果順利進行,預計營業利潤會創造歷史新高。對於「伸芽會」由於生徒獲得競爭激烈而持續困難,除了維持和提高服務質量外,從2025年度入學(2024年秋實施)開始公佈合格成績,以此來吸引新生。
3. 中期經營計劃的進展情況。
從2025年2月期開始實施的爲期三年的中期經營計劃,設定了最後一年度2027年2月期的業績目標,營業收入爲38260百萬元,營業利潤爲3360百萬元。在少子化進程和學習補習班行業競爭加劇的背景下,繼續通過提供高質量服務實現差異化,追求穩健增長。增長驅動力是學習補習班業務和學校內個別指導業務。至2024年8月底,學校內個別指導業務的實施學校數量已達88所,預計還將作爲提升學生學力和減輕教師工作負擔需求的服務繼續順利擴展。幼兒教育業務也通過與ヒューリック<3003>及コナミスポーツ(株)的合作項目「こどもでぱーと」的展開恢復增長軌道。「こどもでぱーと」計劃在2025年春開設兩棟,並計劃在2029年前在首都圈展開至20棟。通過在同一設施內提供「TOMAS」、“伸芽’Sクラブ託兒所及課後班”、「伸芽會」等群的服務,最大化客戶生命週期價值和提高收益能力,力求進一步的業績增長。此外,關於股東返還方面,將以50%以上的分紅派息率爲目標實施,預計2025年2月期每股分紅派息爲10.0日元(分紅派息率97.3%)。
■Key Points
學習輔導和校內個別指導業務成爲主要推動力,2025年2月期第二季度累計業績大幅增長
2025年2月期業績超出公司計劃,刷新歷史最高利潤在可達範圍內
通過現有業務的增長和跨行業合作的新業務擴展,目標是實現年率個位數後半部分的收益增長
(撰寫:FISCO客座分析師佐藤讓)