■会社概要
1. 会社概要
ジーデップ・アドバンス<5885>は、「Advance with you 世界を前進させよう」をミッションに掲げ、主にAIを対象としたシステムインキュベーション事業を行う企業である。システムインキュベーション事業とは、主にAIやビジュアライゼーションやビッグデータを取り扱う研究者や開発者のシステム環境上の課題に対して、最先端テクノロジーを用いたサーバー機や同社オリジナルソリューションなどを提供することにより、今までとは違ったアプローチで研究や開発のスピードアップを支援するサービスである。代表取締役社長の飯野匡道氏が、2007年に米国ネバダ州で開催されたSupercomputing ConferenceでNVIDIAの製品を知り、小さなカードがパラレルコンピューティングの概念を大きく変える可能性を体感したことがNVIDIAとの取引の契機となり、その後の快進撃のドライバーとなった。現在でもNVIDIAとは良好な関係を構築しており国内No.1パートナーとなっている。従業員数は21名(2024年5月末時点)と少数精鋭である。2023年6月に東証スタンダード市場に上場した。
2. 沿革
同社の前身は、1978年に電子部品の商社として設立されたトーワ電機(株)である。当初から大学や研究機関との取引を得意としており、取り扱う商品・サービスが変わった現在でもその営業基盤は生かされている。最初の転機が訪れたのは2007年であり、前述の米国でのカンファレンスでNVIDIAと出会い、その年にNVIDIA製品の取り扱いを開始した。ゲーム用チップとして活用されてきたGPUが、ハイパフォーマンス・コンピューティング(並列処理が可能な強力なプロセッサなどを使用して、ビッグデータを高速に処理する技術)に活用され始めたタイミングであった。
次のターニングポイントは2015年で、GPU技術やディープラーニングの進化によりAIの用途開発が盛んになった時期である。同社では、独自のAIワークステーション「DeepLearning BOX」を開発・発売し、AIソリューションが確立した。それまで、流体解析やビジュアライゼーションが中心であり、大学や研究機関を主要な顧客としてきた同社だが、AI時代に入り、自動車業界や精密機械業界などの事業会社の顧客を開拓することに成功した時期である。さらに2018年以降は、大規模AI・クラウド化の時代に入り、同社のソリューションも大規模化していく。2018年には、NVIDIA DGX(主に大規模なAIの学習を行うためのアプライアンスサーバー)の取り扱いを開始し、大規模化・クラウド化のニーズにいち早く対応している。2024年2月には、モビリティ業界のAI投資を支援するために、豊田通商グループの(株)ネクスティ エレクトロニクスと「GPU Advanced Test Drive」(GAT)を開始した(後述)。
3. 事業内容
同社の事業は「システムインキュベーション事業」の単一セグメントだが「DXサービス」及び「Service & Support」の2つのサービスを提供している。
1) 「DXサービス」
主力の「DXサービス」は、「AI・ビジュアライズソリューションサービス」「その他DXソリューションサービス」「サブスクリプションサービス」の3つのサービスに分かれる。「AI・ビジュアライズソリューションサービス」のうち、AIソリューションサービスは、AIサービスを開発・運用する顧客を対象として、Deep learningを用いたAIの開発や運用に適した仕様のハードウェア、ソフトウェア、ツールを組み合わせたターンキーシステムを開発・組立・販売する。モデルとしては、「DeepLearning BOX」(同社オリジナル製品)やDGXシリーズ(NVIDIA製品)などが主力である。ビジュアライズソリューションサービスは、映像や画像を用いるコンピュータ処理を行う顧客を対象として、CADやCAE、コンピュータグラフィックスの制作やデジタルサイネージで利用するグラフィックワークステーションの組立・販売などを行う。モデルとしては、GWSシリーズ(同社オリジナル製品)や「Omniverse」(NVIDIA製品)などが主力である。「その他DXソリューションサービス」は、データを大量に保管しておくための高速大容量ストレージの組立・販売や、高速にデータを送受信するための広帯域ネットワーク機器の販売・設定、ハードウェアの利便性を高めるためのソフトウェアの販売・設定、及びそれらを組み合わせたシステムの設計や構築を行う。「サブスクリプションサービス」では、同社の開発したソリューションをレンタルやクラウドで提供する。同社のクラウドサービスの特徴は仮想化しないベアメタルクラウドであるという点であり、物理環境の性能劣化がなく、セキュリティ面でも大きなメリットがある。「DXサービス」の売上構成比は、91.9%(2024年5月期)である。
2) 「Service & Support」
「Service & Support」は、同社が提供するソリューション(ハードウェア、ソフトウェア、構築ノウハウ)に対して、ハードウェアの保守だけではなく継続的な環境のアップデートを通して、常に最新で安定したシステムとして利用するためのオプショナル運用支援サービスを提供する。「Service & Support」の売上構成比は、8.1%(2024年5月期)である。
同社のサービスをビジネスモデルで分類すると、フロービジネスとストックビジネスに分かれる。「DXサービス」の多くはフロービジネスだが、サブスクリプションサービスはストックビジネスである。「Service & Support」はストックビジネスに分類できる。現状はストックビジネスの比率が低いが、中長期的に向上させる方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
■公司資料
1. 公司資料
ジーデップ・愛文思控股<5885>以「與您一起前進 讓世界向前發展」爲任務中心,主要從事針對AI的系統孵化業務。系統孵化業務是針對主要涉及AI、可視化和大數據的研究者和開發者在系統環境上所面臨的問題,通過提供採用最先進科技的服務器-雲計算設備和公司原創解決方案,從而以不同於以往的方式支持研究和開發的加速過程。代表取締役社長的飯野匡道在2007年於美國內華達州舉辦的Supercomputing Conference上了解到NVIDIA的產品,體驗到小型卡片在並行計算概念上的巨大潛力,這成爲了與NVIDIA交易的契機,併成爲了之後迅猛發展的驅動力。至今與NVIDIA保持良好關係,併成爲國內第一合作伙伴。員工人數爲21名(截至2024年5月底),屬於少數精英團隊。於2023年6月在東交所標準市場上市。
2. 發展歷程
該公司的前身是於1978年作爲電子元器件商社成立的東和電機株式會社。從一開始便擅長與高校和研究機構的交易,即使在當前所處理的商品和服務發生變化的情況下,該銷售基礎依然被利用。第一次轉折發生在2007年,在前述的美國會議上與NVIDIA相遇,並在那一年開始售賣NVIDIA的產品。作爲遊戲用芯片的GPU開始被廣泛應用於高性能計算(使用能夠進行並行處理的強大處理器來高速處理大數據)之際。
下一個轉折點是在2015年,GPU技術和深度學習的進化使得AI應用開發成爲熱門。同公司開發併發布了獨特的AI工作站「DeepLearning BOX」,確立了AI解決方案。在此之前,公司一直以流體分析和可視化爲中心,主要客戶爲高校和研究機構,但進入AI時代後,公司成功開拓了汽車行業和精密機械行業等業務公司的客戶。此外,自2018年起,進入了大規模AI和雲化時代,公司解決方案也開始向大規模化發展。2018年,開始銷售NVIDIA DGX(主要用於大規模AI學習的專業服務器),迅速滿足了大規模化和雲化的需求。在2024年2月,爲支持移動行業的AI投資,與豐田通商集團的株式會社ネクスティエレクトロニクス啓動了「GPU Advanced Test Drive」(GAT)。
3. 業務內容
該公司的業務爲「系統孵化業務」的單一細分市場,但提供「DX服務」和「服務與支持」兩種服務。
1) 「DX服務」
主力的「DX服務」分爲三類服務: 「AI・可視化解決方案服務」、「其他DX解決方案服務」、「訂閱服務」。在「AI・可視化解決方案服務」中,AI解決方案服務面向開發和運營AI服務的客戶,通過結合使用深度學習的AI開發與運維所需的硬件、軟件和工具,開發、組裝和銷售交鑰匙系統。主要模型包括「DeepLearning BOX」(公司的原創產品)和DGX系列(NVIDIA產品)。可視化解決方案服務則面向利用視頻和圖像進行計算機處理的客戶,進行CAD、CAE、計算機圖形制作和數字標牌使用的圖形工作站的組裝和銷售。主要模型包括GWS系列(公司的原創產品)和「Omniverse」(NVIDIA產品)。 「其他DX解決方案服務」包括高速大容量存儲的組裝和銷售,以便大量存儲數據,銷售和設置用於高速數據收發的寬帶網絡設備,銷售和設置用於提升硬件便利性的軟件下載與設置,以及進行這些系統的設計和構建。「訂閱服務」是提供其開發的解決方案的租賃或雲服務。公司的雲服務特點是不虛擬化的裸金屬雲,保持物理環境的性能,無性能下降,同時在安全性方面具有重大優勢。 「DX服務」的主營構成比爲91.9%(2024年5月期)。
2) 「服務與支持」
「服務與支持」不僅爲公司提供的解決方案(硬件、軟件、構建知識)提供硬件維護,還通過持續環境更新,提供用於始終作爲最新和穩定系統使用的可選運營支持服務。「服務與支持」的主營構成比爲8.1%(2024年5月期)。
將公司的服務按商業模式分類,可分爲流動業務和存量業務。大多數的「DX服務」屬於流動業務,而訂閱服務則屬於存量業務。「服務與支持」也可以歸類爲存量業務。當前存量業務的比例較低,但計劃在中長期內提升。
SD Entertainment在健康業務的結構改革和成長戰略方面取得了更高的利潤。Hotta Marumasa由於禮品業務的出售和各項業務的先行投資的影響,因此收入和利潤下降。投資業務的銷售額爲249.53億日元(較上年同期增長1.5%),經營利潤爲13.11億日元(上年同期爲13.08億日元,較上年同期微增長)。