日経平均は4日ぶりに反発。前日比306.43円高(+0.80%)の38842.13円(出来高概算11億6000万株)で前場の取引を終えている。
14日の米国株式市場は下落。ダウ平均は207.33ドル安の43750.86ドル、ナスダックは123.07ポイント安の19107.65で取引を終了した。長期金利の低下を好感し、寄り付き後、小幅高。その後、10月生産者物価指数(PPI)で根強いインフレが確認されたほか、新規失業保険申請件数で労働市場の強さが示され長期金利が上昇に転じると相場は下落に転じた。連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事が利下げ見送りの可能性に言及したほか、終盤にかけ、パウエル議長が「経済は強く、速やかな利下げの必要性がない」との考えを示すと、下げ幅を拡大し終了。
米国株安も為替の円安推移などが材料視されて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は一時39000円台を回復する場面が見られたものの、買いは続かず、上げ幅を縮小する展開に。みずほ<8411>など銀行株の上昇が目立っていることから、相対的にTOPIX優勢の地合いとなった。決算発表銘柄への物色が続いていることから、プライム市場の売買代金は2.4兆円台と商いは膨らんだ。
日経平均採用銘柄では、好業績や株主還元策などが材料視されてみずほが年初来高値を更新したほか、コンコルディア<7186>、ふくおか<8354>、りそなHD<8308>など銀行株が上昇。このほか、日本製鋼所<5631>、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、日揮HD<1963>、キーエンス<6861>などが上昇したほか、昨日急落した関西電力<9503>が反発した。
一方、通期業績見通しの下方修正などが影響して電通グループ<4324>がストップ安となったほか、ネクソン<3659>、楽天グループ<4755>が続落。クレディセゾン<8253>は純利益見通しを上方修正したものの下落。アサヒ<2502>も決算が嫌気されて売られた。このほか、荏原製作所<6361>、パナHD<6752>、フジクラ<5803>、クボタ<6326>などが下落した。
業種別では、電力・ガス、海運、輸送用機器、鉱業、保険などが上昇した一方、サービス、その他金融、証券・商品先物取引の3セクターのみ下落した。
為替は1ドル156円台半ばまで円安ドル高が進行している。トランプ次期政権に対する思惑から、ドルインデックスが106.6水準まで上昇しておりドル独歩高の展開が続いている。トランプ次期政権の財務長官が決まっていない微妙な時期もあり、政府・日本銀行による為替介入の実施が難しいとの見方もある。ただ、株式市場では「円安=株買い」という見方はされておらず、輸出関連銘柄への追い風とはなっていない。足元の日経平均は後場伸び悩むケースが多いことから、本日も上値の重い後場となりそうだ。
日經平均指數在四天後反彈。與前一日相比上漲306.43日元(+0.80%),報38842.13日元(成交量約爲11億6000萬股),結束了前半場交易。
14日的美股市場出現下跌。道瓊斯指數下跌207.33美元至43750.86美元,納斯達克下跌123.07點至19107.65,結束交易。長期利率的下降受到歡迎,開盤後小幅上漲。隨後,10月生產者物價指數(PPI)確認通脹依然強勁,以及新申請失業保險的數量顯示出勞動力市場的強勁,長期利率轉而上漲,市場也隨之轉跌。聯邦儲備系統理事會(FRB)的庫格勒理事提到了暫停減息的可能性,此外,隨着交易進入尾聲,鮑威爾主席表示「經濟強勁,沒有必要快速減息」,市場下跌幅度擴大並結束。
由於美股走弱,加上匯率的日元貶值等因素,東京市場以買入爲主開始交易。儘管日經平均一度回升至39000日元水平,但買入勢頭未能持續,漲幅縮小。由於瑞穗銀行<8411>等銀行股的上漲較爲明顯,使得相對而言TOPIX表現較強。由於對業績公告股票的關注持續,主板市場的成交額達到了2.4萬億日元,交易十分活躍。
在日經平均成分股中,由於好業績和股東回饋政策等因素,瑞穗銀行刷新年內最高價,此外,協和<7186>、福岡銀行<8354>、瑞穗HD<8308>等銀行股均上漲。除此之外,日本製鋼所<5631>、迪斯科<6146>、屏幕HD<7735>、日揮HD<1963>、基恩士<6861>等股票也上漲,昨日加速下跌的關西電力<9503>也有所反彈。
另一方面,由於整體業績預測下調等因素,電通集團<4324>出現跌停價,此外,Nexon<3659>、Rakuten Inc.<4755>也持續下跌。雖然信用風險<8253>上調了淨利潤預期,但仍然下跌。Asahi<2502>的業績也令市場失望而被拋售。其他下跌的股票還有荏原製造所<6361>、松下HD<6752>、藤倉<5803>、株式<6326>等。
行業板塊中,電力、天然氣、海運、運輸設備、礦業、保險等板塊上漲,而只有服務業、其他金融、證券和商品期貨交易這三個板塊下跌。
匯率方面,日元貶值換美元的情況持續到每美元156日元中旬。由於對特朗普未來政權的預期,美元指數漲至106.6,美元持續獨強的局面繼續。由於特朗普未來政權的財政部長尚未確定,政府和日本銀行實施匯率干預的可能性被認爲較低。但在股票市場上,並沒有將「日元貶值=買入股票」作爲共識,並未形成對出口相關股票的支持。在當前情況下,日經平均指數的後半天交易往往交投乏力,因此今天也可能出現後盤重壓的情況。