■システムインテグレータ<3826>の事業概要
3. AI事業
AI事業では、最新の画像認識技術を使用したディープラーニング外観検査システム「AISIA-AD(アイシアエーディ)」を2018年10月にリリースした。製造ラインの外観検査工程をディープラーニング技術によって自動化することで、大幅な省力化を実現するシステムである。「AISIA-AD」のディープラーニング技術は、MicrosoftのAzureを利用した学習環境によって、異常・正常を見分けられるAIモデルを作成する。異常検知処理は、製造ラインに流れる検査対象物をカメラで撮影し、エッジコンピュータにより高速でリアルタイムに判定し、異常品と判断したものを仕分けする。検査対象物や要求精度が顧客によって異なるため、個々の案件ごとにAIモデルを開発し、PoC(概念実証)を実施しながら最終仕様を固める必要がある。
PoC実施のイニシャル費用は約400万円で、実際の製造ラインに導入する際には「AISIA-AD」のライセンス費用480万円と開発費用(要件定義~導入支援、教育)1,000万円、ハードウェア機器約400万円が必要となる。PoCの検証期間で2~3ヶ月、開発導入期間で4~6ヶ月が目安となる。同社のERP事業の顧客は製造業が多いため、ERP導入で蓄積した業務ノウハウやネットワークを武器に顧客開拓を進めているが、精度向上が課題で当初想定よりも収益化までに時間を要している。
4. その他
その他として、2018年1月に提供を開始したプログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」がある。プログラミングの共通スキルであるアルゴリズム力を問う問題を難易度別(6段階)に組み合わせてオンラインで出題・採点し、受験者のスキルレベルをチェックするサービス「TOPSIC-PG」と、業務系でよく使われるデータベース関連の言語であるSQLのスキルチェックを行うサービス「TOPSIC-SQL」の2つのサービスを提供している。企業における技術者採用時のスクリーニングテストや社員向け教育研修ツール、外注先企業を選定する際のスキルチェック用として活用できるほか、多言語に対応しているため外国人エンジニアの採用やオフショア企業選定の際にも活用できる。
料金プラン(税抜)は両サービスとも同様で、従量制(回数課金)と定額制(人数課金)に分かれている。従量制の場合はスタンダードプラン(一般企業向け)で年間基本料3.8万円と受験1回当たり1.9万円、定額制の場合はスタンダードプランで年間基本料30万円と利用人数に応じた年間利用料が付加される(研修サービス企業向けはスタンダードプランの5割、学校向けは1割の料金で提供)。契約社数は40社を超えているものの、競合製品が台頭するなかで当初の想定よりも伸び悩んでいるのが実情だ。利益率に関しては、作問を外部委託している「TOPSIC-PG」よりも社内で作成している「TOPSIC-SQL」のほうが高い。
プログラミングスキル判定サービスの競合としては、(株)ギブリーの「Track Test(トラック・テスト)」があり、大手からベンチャー企業まで導入社数は200社超で受験者数、問題数ともに業界トップと見られる。また、スキルチェックと連携した就職・転職サービス事業やe-ラーニング事業を展開しているpaiza(株)が運営する「paiza」は2024年4月末時点で約70万人が登録し、4,000社を超える企業が採用に利用している。ビジネスモデルは異なるものの競合の1つと言える。なお、同社は「TOPSIC」の認知度向上も兼ねて、2018年から「TOPSIC」を用いた企業・学校対抗プログラミングコンテスト「PG BATTLE」を毎年秋に開催してきたが、2024年は社内事情により開催を取りやめた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■系統集成商<3826>的業務概要
3. AI業務
AI業務中,於2018年10月推出了基於最新圖像識別技術的深度學習外觀檢查系統「AISIA-AD(愛斯亞•阿迪)」。該系統利用深度學習技術自動化製造線的外觀檢查過程,實現了大幅度的節省人力。 「AISIA-AD」的深度學習技術是通過利用Microsoft的Azure學習環境來創建區分異常和正常的AI模型。異常檢測處理是通過攝像頭拍攝流經制造線的檢查目標物,通過邊緣計算迅速實時判定,並對判斷爲異常物品的物品進行分類。由於檢查的目標物和要求精度因客戶而異,因此需要爲每個案例開發AI模型,並在實施概念驗證測試(PoC)的同時確定最終規格。
通過PoC實施的初始費用約爲400萬日元,實際引入到生產線時,「AISIA-AD」的許可費用爲480萬日元,開發成本(需求確認~引導支援、教育)爲1,000萬日元,硬件設備約爲400萬日元。 PoC的驗證週期爲2~3個月,開發引入週期爲4~6個月爲指導標準。 該公司的ERP業務客戶主要是製造業,因此利用ERP導入中積累的業務知識和網絡進行客戶開發,但精度提升是一個問題,因此尚需一段時間才能實現盈利,這比最初預期的時間要長。
4. 其他
此外,自2018年1月開始提供編程技能評估服務「TOPSIC」。這項服務包括考察常見編程技能—算法能力的問題,按難度(6級)在線提問和評分,在線考覈受試者的技能水平的「TOPSIC-PG」服務,並進行與在業務中經常使用的數據庫相關語言 SQL 的技能檢查的「TOPSIC-SQL」服務。該服務可用於企業在技術人員招聘時的篩選測試,員工培訓工具,選擇外包公司時的技能檢查,還可用於多語言,因此可用於招聘外國工程師和選擇離岸公司。
價格方案(不含稅)兩項服務都是相同的,分爲按量計費(次數計費)和定額計費(人數計費)兩種。 按量計費的情況下,標準計劃(面向一般企業)的年度基本費用爲3.8萬日元和每次考試費爲1.9萬日元,而定額計費的標準計劃的年度基本費用爲30萬日元,並根據使用人數增加年度使用費(面向培訓服務企業的標準計劃爲標準計劃的50%,面向學校的爲10%的費用)。儘管簽約公司數量超過40家,但在競爭產品不斷湧現的情況下,增長情況並不如最初預期。 關於利潤率,「TOPSIC-SQL」由公司內部製作的比通過外包製作的「TOPSIC-PG」更有優勢。
作爲編程技能評估服務的競爭對手,「Track Test(軌道測試)」由(株) Gevely提供,其利用公司指定的基於雲服務的廣告跟蹤技術來對受試者的能力進行評估。該服務的客戶範圍從大型企業到初創企業,已經超過200家公司採用,受試者和問題數量均被認爲處於行業領先地位。此外,與技能檢查相關的就業招聘服務業務和e-學習業務的「paiza」的運營商(株) paiza,到2024年4月底,約有70萬人註冊,並有超過4,000家企業使用。 儘管其商業模式不同,但可以說是競爭對手之一。值得一提的是,自2018年起,爲了提高 'TOPSIC' 的知名度,該企業每年秋季都舉辦了企業與學校之間的編程競賽 'PG BATTLE',但因公司內部情況於2024年取消了此活動。
(撰寫:FISCO客座分析師佐藤讓)