ナック<9788>は11日、2025年3月期第2四半期(24年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.8%増の278.36億円、営業利益が同25.3%増の7.63億円、経常利益が同9.6%増の7.55億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同61.6%減の1.07億円となった。
クリクラ事業の売上高は前年同期比0.5%増の78.03億円、営業利益は同4.4%減の8.70億円となった。直営部門は、前年同期比で顧客件数は増加している。宅配水「クリクラ」において、イベント営業による顧客獲得が順調に推移したことに加え、副商材の提案による解約予防施策が奏功し解約率が低下した。また、浄水型ウォーターサーバー「feel free(フィールフリー)」では市場の需要拡大に伴う積極的なWEB広告出稿などの営業活動強化により顧客件数が増加し、売上高は前年同期比で増加した。一方で次亜塩素酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」は、感染症対策として利用していた顧客の解約が増加し、売上高は前年同期比で減少した。結果、「ZiACO」の売上高減少を浄水型ウォーターサーバーのレンタル料増加が補い、直営部門全体の売上高は前年同期比で同水準(微増)となった。加盟店部門では、前年同期比において1顧客あたりのボトル消費量は増加し解約率は低下しているものの、顧客件数が減少したため売上高は前年同期比で同水準(微減)となった。損益面では、小型の浄水型ウォーターサーバー「putio」の顧客獲得のため集中的な先行投資を行った影響で販売促進費が増加し、営業利益は前年同期比で減少した。
レンタル事業の売上高は同1.8%増の88.70億円、営業利益は同8.1%減の7.42億円となった。主力のダスキン事業では、ダストコントロール部門において解約率が低下していることに加え、副商材の販売が好調だったことで、売上高は前年同期比で増加した。ケアサービス部門では、ダスキンとの資本業務提携に基づく出店拡大に加え、2024年4月にフランチャイズ本部であるダスキンが行った、プロのお掃除サービスを展開する「サービスマスター事業」と、家事代行サービスを展開する「メリーメイド事業」での価格改定により、売上高は前年同期比で増加した。ヘルスレント部門においても、新規出店や事業譲渡による事業拡大により定期顧客数が増加し、売上高は前年同期比で増加した。結果として、ダスキン事業全体の売上高は前年同期比で増加した。害虫駆除器「with」を主力とするウィズ事業では、営業キャンペーンによる顧客数増加に加え、前期より強化している既存顧客への副商材のクロスセルが好調に推移し、売上高は前年同期比で増加した。法人向け定期清掃サービスを提供するアーネストでは、インバウンド需要増加に伴い宿泊施設のベッドメイキング等への販促活動を強化したことで定期売上が増加した。一方で、コロナ禍に増加した厚生労働省が実施する水際対策支援事業が終了した影響で、売上高は前年同期比で減少した。前期6月に子会社化した、賃貸物件等の原状回復工事等を行うキャンズでは、ダスキン事業の法人営業部との連係により受注数を拡大している。損益面では、アーネストでの売上高減少や、ダスキン事業での新規出店やケアサービス部門の販売管理システム導入などに伴い販売管理費が増加した結果、営業利益は前年同期比で減少した。
建築コンサルティング事業の売上高は同11.1%減の23.45億円、営業損失は0.65億円(前年同期は2.04億円の損失)となった。コンサルティング部門では、コロナ融資返済に端を発し、住宅業界の着工戸数減少も悪材料となり、顧客である地場工務店の財務悪化に好転の兆しが見えない状況となっている。結果として、地場工務店の経営改善に関する投資意欲は低下し、同社のノウハウ商品の販売数が減少したことで売上高は前年同期比で同水準(微減)となった。ナックハウスパートナーでは、省エネ関連部資材の施工及び販売を手がけるスマートエネルギー事業において、卸売から材工請負へシフトした事により卸売による売上高が減少した。また、新築住宅を中心とした材工請負においても完工数が減少したことで、売上高は前年同期比で減少した。住宅ネットワーク事業では、住宅フランチャイズを展開しているエースホームブランドにおいて、加盟店の上棟数減少に伴う部材売上の減少により、売上高は前年同期比で減少した。損益面では、事業全体での売上高減少の一方、コンサルティング部門での販売促進費や業務委託費の抑制により、営業損失は前年同期比で縮小した。
住宅事業の売上高は同53.2%増の53.34億円、営業損失1.96億円(前年同期は2.45億円の損失)となった。ケイディアイでは、物価高騰や金利上昇の懸念による顧客の消費マインド低下に対応するため、販売価格を調整し販売促進した結果、販売棟数が増加し売上高は前年同期比で大幅に増加した。ジェイウッドでは、建売住宅の売却が進んだことで、売上高は前年同期比で増加した。なお、2024年5月に東北地方で新築戸建て住宅の建築請負業を営む秀和住研を子会社化し、当中間連結会計期間より損益計上している。損益面では、ジェイウッドにおいて、売上高の増加に加え、固定費の見直しによる効率化を図ったことで販売管理費が減少し、営業損失が縮小した。ケイディアイでは、売上高が増加したことで営業利益は前年同期比で大幅に増加した。結果、住宅事業全体の営業損失は前年同期比で縮小した。
美容・健康事業の売上高は同9.1%増の35.56億円、営業利益は同185.3%増の1.33億円となった。JIMOSでは、自然派化粧品がコモディティ化したことで「Coyori(コヨリ)」と「豆腐の盛田屋」の売上高が減少した一方、主要ブランドである「MACCHIA LABEL(マキアレイベル)」のファインバブルを活用した化粧水や、「SINN PURETÉ(シンピュルテ)」のヘアケアアイテムの販売が順調に推移し売上高が増加した結果、JIMOS全体の売上高は前年同期比で同水準(微増)となった。ベルエアーでは、会員の高齢化に伴い販売数が減少し、売上高は前年同期比で同水準(微減)となった。アップセールでは、ヘアケア商品の供給不足による仕入不調の中、取り扱い商品のバリエーションを増やすことで仕入の強化を図ったもののカバーできず、さらにECモールでの価格競争の激化により売上高は前年同期比で減少した。トレミーでは、化粧品市場の回復に伴い既存顧客からの受注が増加し、リピート売上が堅調に推移したことで、売上高は前年同期比で同水準(微増)となった。また、前期に子会社化した、ワインを中心に洋酒の輸入販売を行うTOMOEワインアンドスピリッツは、従来の卸販売に加え、アップセールが運営するECでの販売に注力するなど、グループシナジーを発揮し売上拡大を図っている。損益面では、TOMOEワインアンドスピリッツにおいて、円安の影響で上昇した仕入価格を取引価格に転嫁するのにタイムラグが発生している影響で損失計上となった。一方で、JIMOSにて販売促進費の更なる効率化を図り費用の圧縮を行ったことで利益が増加し、美容・健康事業全体の営業利益は前年同期比で大幅に増加した。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比20.3%増の655.00億円、営業利益が同74.1%増の40.00億円、経常利益が同67.3%増の40.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同77.5%増の25.50億円とする期初計画を据え置いている。
ナック<9788>於11日發佈了2025年3月期第二季度(24年4月至9月)合併決算。營業收入比上年同期增長了7.8%,達到278.36億日元,營業利潤比上年同期增長25.3%,爲7.63億日元,經常利潤比上年同期增長9.6%,爲7.55億日元,歸屬於母公司股東的中期淨利潤比上年同期減少61.6%,爲1.07億日元。
クリクラ業務的營業收入比上年同期增長0.5%,達到78.03億日元,營業利潤比上年同期減少4.4%,爲8.70億日元。直營部門的客戶數量較上年同期有所增加。在送水業務「クリクラ」中,因活動銷售帶來的客戶獲取進展順利,再加上副商品提案的解約預防措施取得成效,解約率下降。此外,因飲水型服務器「feel free(フィールフリー)」市場需求擴大的積極WEB廣告等銷售活動強化,客戶數量增加,營業收入較上年同期增長。另一方面,次氯酸水溶液「ZiACO(ジアコ)」作爲感染症對策使用的客戶解約增加,營業收入較上年同期減少。結果,由於「ZiACO」的營業收入下降通過飲水型服務器租金增加得以彌補,直營部門整體營業收入與上年同期持平(微增)。在加盟店部門,雖然每位客戶的瓶裝水消費量比上年同期有所增加,解約率下降,但由於客戶數量減少,營業收入較上年同期持平(微減)。在損益方面,由於爲小型飲水型服務器「putio」客戶獲取進行了集中先行投資,導致銷售促進費增加,營業利潤較上年同期減少。
租賃業務的營業收入比上年同期增長1.8%,達到88.70億日元,營業利潤比上年同期減少8.1%,爲7.42億日元。主力的達斯金業務中,除塵部門的解約率下降,加之副商品的銷售良好,營業收入比上年同期增長。在護理服務部門,基於與達斯金的資本業務聯盟開展店鋪擴展,加上2024年4月達斯金在其特許經營總部進行的專業清潔服務「服務大師業務」及家政服務「梅麗梅傑業務」的價格調整,營業收入比上年同期增長。在健康租賃部門,新開店及業務轉讓帶來的業務擴展導致定期客戶數增加,營業收入比上年同期增長。結果,達斯金業務整體營業收入比上年同期增長。以害蟲驅除器「with」爲主力的維茲業務中,因營銷活動引起的客戶數量增加以及對現有客戶的副商品交叉銷售的強化,營業收入比上年同期增長。爲法人提供定期清潔服務的阿尼斯特,隨着入境需求增加,加強了對住宿設施牀鋪整理等促銷活動,定期營業收入增加。另一方面,由於在新冠疫情期間增加的厚生勞動省實施的水際對策支援項目結束的影響,營業收入比上年同期減少。前期6月被收購的進行租賃物業等恢復工程的坎茲,通過與達斯金業務的法人銷售部門的協作,擴大了訂單數量。在損益方面,由於阿尼斯特的營業收入減少與達斯金業務中新開店及護理服務部門銷售管理系統的引入等導致的銷售管理費增加,營業利潤較上年同期減少。
建築諮詢業務的營業收入比上年同期減少11.1%,爲23.45億日元,營業損失爲0.65億日元(上年同期爲2.04億日元的損失)。諮詢部門因新冠貸款償還引發住宅行業開工戶數下降,成爲不利因素,導致客戶爲地方工務店的財務狀況沒有好轉的跡象。結果,地方工務店對經營改善的投資意願下降,公司諾哈賣點產品的銷售數量減少,營業收入比上年同期持平(微減)。在諾哈住宅合作伙伴中,從事節能相關部門材料的施工及銷售的智能能源業務中,由於從批發轉向材料工承包,批發營業收入下降。此外,圍繞新建住宅的材料工承包,因完工數量減少,營業收入比上年同期減少。在住宅網絡業務中,展開放當房地產公寓業務的ACE Home品牌中,由於加盟店的上樑數減少導致的材料銷售減少,營業收入比上年同期減少。在損益方面,儘管整體營業收入減少,但因諮詢部門銷售促進費和業務委託費的抑制,營業損失比上年同期縮小。
住宅業務的營業收入比上年同期增長53.2%,達到53.34億日元,營業損失爲1.96億日元(上年同期爲2.45億日元的損失)。在凱迪愛中,因物價高漲和利率上升的擔憂導致客戶消費心理降低,銷售價格進行調整並加強了銷售促進,因而銷售棟數增加,營業收入比上年同期大幅增加。在傑伊伍德中,準購房屋的銷售推進,營業收入比上年同期增長。此外,2024年5月收購東北地區經營新建單戶住宅的秀和住研,並在當期中間合併會計期間開始確認損益。在損益方面,因傑伊伍德的營業收入增加,加上固定費用的調整實現了效率化,銷售管理費減少,營業損失縮小。在凱迪愛中,營業收入增加使得營業利潤比上年同期大幅增加。結果,住宅業務整體的營業損失比上年同期縮小。
美容健康業務的營業收入同比增長9.1%,達到35.56億日元,營業利潤同比增長185.3%,達到1.33億日元。在JIMOS,因自然派化妝品商品化,"Coyori(コヨリ)"和"豆腐的盛田屋"的營業收入有所下降,另一方面,主要品牌"MACCHIA LABEL(マキアレイベル)"的細膩泡沫化妝水和"SINN PURETÉ(シンピュルテ)"的護髮產品銷售順利,營業收入有所增加,致使JIMOS整體營業收入與去年同期持平(微增)。在ベルエア,由於會員的老齡化,銷售數量減少,營業收入與去年同期持平(微減)。在Upsell,由於護髮產品的供應不足導致進貨不暢,儘管通過增加商品的多樣性來加強進貨,仍未能覆蓋,此外由於電商平台價格競爭加劇,營業收入同比下降。在Troime,隨着化妝品市場的復甦,來自現有客戶的訂單增加,回頭客的銷售穩健增長,營業收入同比持平(微增)。此外,前期子公司化的以紅酒爲主的洋酒進口銷售公司TOMOE Wine and Spirits,除了傳統的批發銷售外,還專注於Upsell運營的電商銷售,充分發掘了群的協同效應,努力擴大營業收入。在損益方面,由於円安的影響,TOMOE Wine and Spirits的進貨價格上升,轉嫁到交易價格上產生了時滯,因此計提了損失。另一方面,JIMOS通過進一步優化銷售促進費用,實現了成本壓縮,從而利潤增加,美容健康業務整體的營業利潤同比大幅增加。
2025年3月期的全年合併業績預期保持初始計劃,銷售額預計爲655.00億日元,同比增長20.3%,營業利潤預計爲40.00億日元,同比增長74.1%,經常性利潤預計爲40.00億日元,同比增長67.3%,歸屬於母公司股東的淨利潤預計爲25.50億日元,同比增長77.5%。