■業績動向
2. 事業セグメント別動向
(1) クリエイティブ分野(日本)
クリエイティブ分野(日本)の売上高(社内取引含む、以下同様)は前年同期比1.0%増の17,519百万円、営業利益は同21.1%減の1,152百万円となった。新卒採用に伴う費用増やオリジナルコンテンツ開発に伴う先行投資に加え、一部の大手ゲームパブリッシャーの案件縮小などが主な減益要因となった。特に新卒採用に関しては2022年の102名に対して、2023年は277名、2024年は316名と2年連続で積極採用を進めており、直近2期間は利益面での足かせ要因となっているものの、クリーク・アンド・リバー社<4763>では中期的な成長を見据えた先行投資と位置付けている。
領域別業績の前年同期比伸び率を同社が開示している売上構成比から試算すると、映像(テレビ、映画)分野は2.3%増収、5.7%減益となった。売上高は一部レギュラー番組の終了があったものの、幅広いネットワークを強みに新規案件の開拓が進んだことで増収となった。利益面では、前年同期に子会社のシオンで計上した退職引当金戻入益がなくなった反動で減益となったが、同要因を除けば利益ベースでも堅調に推移したと見られる。ゲーム分野は3.1%減収、8.5%減益と低調に推移した。一部の大手ゲームパブリッシャーの案件が縮小したほか、業界全体が景気鈍化の影響を受けたことが低迷の要因となった。ただ、新規受託開発案件については徐々に回復の兆しがあるほか、海外市場を開拓すべくカナダに事業拠点を開設し、営業活動も本格的に開始した。Web分野(紙媒体含む)は12.9%増収、25.7%減益となった。売上高は企業や官公庁向けのWeb開発並びにプロモーション案件の受託が拡大し増収となったが、採算の良い大型案件がなくなった影響で減益となった。
電子書籍・YouTube等は26.3%増収、25.8%減益となった。電子書籍は、Amazonなどの電子書店向け取次販売が伸長したものの、「漫画LABO」によるオリジナル電子コミックの販売低迷により減益となった。YouTube関連は広告収入が単価下落の影響で減少したものの、企業からのYouTubeチャンネルの運用受託のほか、YouTubeクリエイターとのタイアップ企画や商品プロモーション、イベント企画などの受託が増加した。総チャンネル数(ネットワークするYouTubeクリエイターのチャンネル含む)も前期末比の約500チャンネルから約530チャンネルに拡大した。
新規エージェンシーほかの分野(建築、AI/DX、ライフサイエンス、CXO、アスリート、舞台芸術、XR等)の売上高はおおむね横ばい水準となり、営業損失は先行投資により若干拡大したと見られる。建築分野では、観光施設設計に関する受託案件が増加した。AI/DX分野では、大企業向けのDX支援案件が増加したほか、新たに中小企業向けを対象に開設した無料のAI/DX相談窓口「DXの森」を通じた引き合いも増え始めている。同社ではAI/DXツールを開発する49社と提携し、相談のあった企業のニーズに合わせて、これらのツールの導入サポートを行っている。
(2) クリエイティブ分野(韓国)
クリエイティブ分野(韓国)の売上高は前年同期比7.7%減の1,577百万円、営業損失は11百万円(前年同期は14百万円の損失)となった。主力となるテレビ局向け人材派遣(エージェンシー)事業の売上高は、テレビ局の業績不振を背景に派遣需要が減少したことで、同7.9%減の1,484百万円と減収傾向が続いた。また、コンテンツ事業はオリジナルデジタルコミック(Webtoon)の配信が伸張したものの、グッズ販売・映像化等の二次利用が低迷し、同5.0%減の91百万円と減少に転じた。利益面では、2024年5月の経営体制刷新以降、コスト削減に取り組んだことから損失額が縮小し、第2四半期だけでみると0.9百万円と若干ながら黒字に転換した。
(3) 医療分野
医療分野では、子会社のメディカル・プリンシプル社(出資比率100.0%、10月決算)で「民間医局」ブランドによる医師紹介事業を中心に、医学生・研修医を対象とした合同説明会「レジナビFair」や「レジナビFairオンライン」、臨床研修情報サイト「レジナビ」、若手医師向け情報収集サイト「民間医局コネクト」等のサービスを提供している。また、その子会社として2021年6月に介護事業を含む効果的な地域医療周辺サービス事業や新規クリニック経営支援サービスを展開すべく、(株)コミュニティ・メディカル・イノベーション(出資比率100.0%)を設立した。
売上高は前年同期比2.4%減の3,267百万円、営業利益は同13.3%減の1,019百万円と、コロナ禍の影響を受けた2021年2月期以来、4期ぶりの減収減益に転じた。主力の医師紹介事業の売上高が同5.6%減の2,322百万円と減少したことが主因だ。医師紹介の需要そのものは引き続き旺盛であったが、前期下期から着手していた営業体制の見直し等の構造改革に想定以上の時間を要し、紹介件数が減少した。営業体制の見直しについては、医師と病院それぞれに営業担当を分別したことで、双方のニーズがうまく伝わらずマッチング効率が低下した。ただ、こうした課題は2024年8月以降ほぼ解消されたようで、次の需要期となる2025年春の紹介件数は前期比2ケタ増となる可能性があると同社では見ている。
一方、「レジナビFair」や「レジナビFairオンライン」等のプロデュース事業の売上高については、開催数の増加等により同5.7%増の626百万円と堅調に推移したほか、そのほか(医師向けの保険販売代理店事業等)も同8.5%増の319百万円と着実に増加した。
(4) 会計・法曹分野
会計分野は子会社のジャスネットコミュニケーションズ(株)(出資比率100.0%)、法曹分野は(株)C&Rリーガル・エージェンシー社(同90.0%)でエージェンシー事業を中心に展開している。売上高は前年同期比2.0%減の1,247百万円、営業利益は同33.5%減の61百万円と減収減益となった。
同社が開示している分野別売上構成比から試算した会計分野の売上高は前年同期比横ばいの1,085百万円、営業利益は65.1%減の26百万円となった。自社主催の専門セミナーやクライアントとの共同セミナー等による認知度向上に取り組むとともに、「事業承継・M&A支援サービス」などの新たな取り組みも進めているが、紹介案件の成約長期化が影響して減益となった。一方、法曹分野については若干の減収、利益はコストの見直しを行ったことにより増益となった。弁護士登録数は約2.2万人、顧客数は2,600事務所・社と着実に増加しているほか、ビジネスローヤー(企業法務弁護士)のブランディングと営業を支援する「Business Lawyer’s Marketing Service」の取り組みを強化するなど、サービスの拡充による売上拡大を目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■業績動向
2.按業務部門的動態劃分:
(1) 創意領域(日本)
創意領域(日本)的營業收入(包括內部交易,下同)較去年同期增長1.0%,達到175.19億日元,營業利潤則下降21.1%至11.52億日元。由於新畢業生招聘費用增加和原創內容開發的前期投資,加上一些大型遊戲開發商項目縮減等因素是主要的減益原因。尤其在新畢業生招聘方面,2022年招聘了102人,2023年招聘了277人,2024年招聘了316人,連續兩年積極招聘,最近兩個季度雖然在利潤上形成了制約因素,但在克里克與河流公司<4763>看來,這被視爲中期增長的前期投資。
根據公司公佈的各領域業績的去年同期比增長率推算,影視(電視、電影)領域營業收入增長2.3%,營業利潤下降5.7%。儘管營業收入因部分常規節目的結束有所下降,但憑藉廣泛的網絡新項目開發取得了增長。從利潤的角度來看,由於去年同期子公司迅的退休準備金回補收益消失,導致營業利潤下降,但如果排除該因素,利潤基礎上仍然保持穩健。遊戲領域營業收入下降3.1%,營業利潤下降8.5%,表現低迷。除了部分大型遊戲開發商的項目縮減,整個行業受到經濟減速的影響也是低迷的原因。但是,新委託開發項目逐漸顯現復甦的跡象,併爲了開拓境外市場,在加拿大設立了商業據點,營業活動也正式開始。網絡領域(包括紙媒體)營業收入增長12.9%,營業利潤下降25.7%。營業收入因企業和官公署的網絡開發及推廣項目的委託擴大而增長,但由於盈利良好的大型項目的缺失,營業利潤下降。
電子書籍及YouTube等營業收入增長26.3%,營業利潤下降25.8%。電子書籍方面,面向亞馬遜等電子書店的代理銷售增長,但由於「漫畫LABO」原創電子漫畫銷售低迷,導致營業利潤下降。與YouTube相關的廣告收入因單價下跌而減少,然而,企業的YouTube頻道運營委託以及與YouTube創作者的合作企劃、商品推廣、活動策劃等委託業務有所增加。總頻道數(包括網絡中YouTube創作者的頻道)也從上期末的約500個增加到約530個。
新興代理及其他領域(建築、AI/DX、生命科學、CXO、運動員、舞臺藝術、XR等)的營業收入基本保持平盤水平,營業損失由於前期投入有所擴大。在建築領域,關於旅遊設施設計的委託項目有所增加。在AI/DX領域,針對大企業的DX支持項目有所增加,同時新設立的針對中小企業的免費的AI/DX諮詢窗口「DX森林」的詢盤也開始逐漸增加。公司與開發AI/DX工具的49家公司進行合作,針對諮詢中的企業需求,提供這些工具的導入支持。
(2) 創意領域(韓國)
創意領域(韓國)的營業收入較去年同期下降7.7%,爲1577百萬元,營業損失爲11百萬元(去年同期爲14百萬元的損失)。主要面向電視臺的人才派遣(代理)業務營業收入因電視臺業績不佳,派遣需求減少,營業收入同下降7.9%,爲1484百萬元,持續減收。此外,內容業務雖然原創數字漫畫(Webtoon)的發行有所增長,但商品銷售和影視化等二次利用低迷,營業收入同下降5.0%,爲91百萬元。利潤方面,自2024年5月管理體制刷新以來,因着手進行成本削減,損失金額得以縮小,僅第二季度便輕微轉爲盈利,爲0.9百萬元。
(3) 醫療領域
在醫療領域,公司旗下的醫療原則社(出資比率100.0%,10月決算)圍繞「民間醫局」品牌開展醫師介紹業務,提供面向醫學生和實習醫師的聯合說明會「RegiNavi Fair」、在線說明會「RegiNavi Fair在線」、臨床培訓信息網站「RegiNavi」、面向年輕醫師的信息收集網站「民間醫局連接」等服務。此外,爲了有效拓展包含護理業務的區域醫療周邊服務及新設診所經營支持服務,2021年6月成立了(股份)社區醫療創新(出資比率100.0%)。
營業收入較去年同期下降2.4%,爲3267百萬元,營業利潤較去年同期下降13.3%,爲1019百萬元,自2021年2月期以來首次出現減收減益的情況。主要是由於醫師介紹業務的營業收入同下降5.6%,爲2322百萬元。儘管醫師介紹的需求仍然強勁,但由於自前期下半年開始進行的營業體制重組等結構改革進展比預期所需時間更長,導致介紹件數減少。對於營業體制的重組,將醫師和醫院分別分配了負責營業的人員,導致雙方的需求未能有效傳達,從而匹配效率下降。不過,這些問題似乎在2024年8月之後得到了基本解決,預計到下一個需求期即2025年春季的介紹件數將增長兩位數。
另一方面,『RegiNavi Fair』和『RegiNavi Fair在線』等的製作業務營業收入因舉辦數量增加而同增長5.7%,爲626百萬元,此外,其他業務(如醫師保險銷售代理業務等)也穩步增長,同增長8.5%,爲319百萬元。
(4) 會計與法律領域
會計領域由子公司Jasnet Communications(股份)(出資比率100.0%)展開,法律領域則由C&R法律代理公司(出資比率90.0%)負責以代理業務爲中心。營業收入較去年同期下降2.0%,爲1247百萬元,營業利潤較去年同期下降33.5%,爲61百萬元,出現減收減益的情況。
根據公司披露的按領域劃分的營業構成比例估算,會計領域的營業收入與去年同步持平,爲1085百萬元,營業利潤下降65.1%,爲26百萬元。公司正在通過主辦的專業研討會和與客戶的聯合研討會等提高認知度,同時推進「經營繼承和M&A支持服務」等新舉措,但由於介紹案件的成交週期延長,導致利潤下降。另一方面,法律領域略有減收,但因進行成本審核而實現了利潤增長。律師註冊人數約爲2.2萬人,客戶數量穩步增加至2600家事務所和公司,同時加強支持企業法律顧問(企業法務律師)的品牌推廣和銷售,致力於通過服務擴展實現營業增長。
(撰寫:FISCO客座分析師佐藤讓)