GENDA<9166>は、アミューズメントを中心としたエンタメ企業群の純粋持株会社で、M&Aによる「連続的な非連続な成長」を実行している。セグメントは、「アミューズメント」「カラオケ」「フード&ビバレッジ(F&B)」で構成されるエンタメ・プラットフォーム事業と「キャラクター・マーチャンダイジング(MD)」「コンテンツ&プロモーション」で構成されるエンタメ・コンテンツ事業で分けられており、両領域におけるM&Aを積み重ねることでグローバルに展開する「GENDAならではのエンタメ経済圏」の構築を目指している。2024年8月末時点のM&A及び資本取引トラックレコードは「33件」(IPO前M&A件数「11件」、IPO後 M&A件数「22件」)、10月末時点のGENDAグループの「エンタメ・プラットフォーム」数は2,290(店舗数814店舗、ミニロケ拠点数1,476)と、上場以来増加を続けている。売上高及び償却前営業利益は85%以上がアミューズメント及びカラオケなどのエンタメ・プラットフォーム事業であり、今後もプラットフォームでのM&Aを主軸としつつ中長期的にはコンテンツ領域への進出も加速させていく。
2025年1月期第2四半期累計の売上高は前年同期比102.0%増の49,531百万円、営業利益は同15.0%増の3,184百万円で着地した。第2四半期累計のM&Aの営業費用4.1億円および公募増資の営業外費用1.3億円を含めても売上高から当期純利益まで全ての指標で期初の上期予想を達成している。M&Aを本業とする同社の収益力を示すKPIであるM&A費用控除前の償却前営業利益は同56%増と大幅に増加しており、連続的な非連続な成長を体現している。通期の売上高は前期比97.5%増の110,000百万円、償却前営業利益は同60.4%増の13,000百万円、営業利益は同30.3%増の7,000百万円を見込んでいる。
同決算期中の大きなトピックとしては、米国においてミニロケ事業を展開するエンタメ企業NEN社のM&Aがあげられる。このM&Aにより、米国でのミニロケ拠点数が約8,000箇所急増し、全米におけるネットワークを確立する予定である。「ここでしか手に入らない商品、ここでしかできない経験」を追求し米国で日本風の「Kawaii」提供するKiddletonと、筐体を提供する中国子会社の伍彩、プライズ(景品)を提供する子会社のアレスとフクヤなど、グループ全体のシナジーを活用して日本の「Kawaii」を米国約8,800箇所に提供することをシナジー施策として計画。Kiddletonの1拠点当たりの売上はNENの約3倍であるため、クロージングを待たずして早急に展開している。さらに、欧州にGENDA Europe Ltd.を設立しており、今後は欧州への本格進出も想定している。既存事業では、アミューズメント施設「GiGO」ブランドにて「GiGO大阪道頓堀本店」をオープンし、初日売上が「GiGO史上歴代最高」を記録した。
同社のM&Aにおいては、大半の案件が仲介を介さず代表取締役会長の片岡氏を筆頭とするグループ内の人脈を活用したダイレクトソーシングを実施しており、エンターテイメント業界でのインナーサークルメンバーによるソーシングであるため、価格交渉のみならずグループイン後のPMIもスムーズに進行できる強みがある。また、純粋持株会社「株式会社GENDA」を構成する105名のうち、約7割に当たる71名がテック系人材で、M&Aの執行等を担う管理系人材よりも多い事が特徴となる。管理系人材でM&Aを執行した後、専門的な経験を積んできたテック系人材がPMIをDXの側面からサポート。テック系人材が、「M&A完了後に各子会社のPMIの一環でDX施策を遂行するために出向し、完了後は次のM&A先へ向かう」を繰り返すことでM&A後のPMIも着実に行っている。来期26年1月期は売上高1,400億円、償却前営業利益185億円(営業利益105億円)、のれん償却前当期純利益70億円となっているが、これは将来的に1件もM&Aが無い前提の予想となっている。実態は、公募増資で調達した資金100億円に加え、それに基づく借入余力拡大により、M&Aパイプラインは金額ベースで過去最大となっており、更に中長期的な業績を上乗せすべくM&A活動を加速させているという。同社は、「連続的な非連続な成長」を着実に実現しており、「2040年までに世界一のエンタメ企業になる」という目標に向けて大きな注目を集めそうだ。
GENDA<9166>是一家以娛樂爲中心的純粹持股公司,正在通過併購來實現「連續的非連續增長」。該分部劃分爲「娛樂」、「卡拉OK」和「食品飲料(F&B)」構成的娛樂平台業務以及「角色商品化(MD)」和「內容和促銷」構成的娛樂內容業務。通過在這兩個領域積累併購,旨在全球範圍內拓展「GENDA獨有的娛樂經濟圈」。截至2024年8月底,M&A和資本交易記錄爲「33筆」(IPO前M&A筆數「11筆」,IPO後M&A筆數「22筆」),截至10月底,GENDA集團的「娛樂平台」數量爲2,290家(門店數814家,迷你樂園基地數1,476個),自上市以來持續增長。營業收入和折舊前營業利潤85%以上來自娛樂平台業務,例如娛樂和卡拉OK,未來將繼續以平台爲主導,並在中長期加速進入內容領域。
2025年1月期第2季度累計營收同比增長102.0%,達到495.31億日元,營業利潤同比增長15.0%,達到31.84億日元。第2季度累計併購營業費用爲4.1億日元,公開增資營業外費用爲1.3億日元,即使包括併購營業費用控除前的折舊前營業利潤,銷售額等所有指標都實現了上半年預期。該公司以M&A爲主要業務,M&A費用控除前的折舊前營業利潤同比增長56%,大幅增加,體現了連續的非連續增長。全年銷售額預計將同比增長97.5%,達到1,100億日元,折舊前營業利潤預計同比增長60.4%,達到130億日元,營業利潤預計同比增長30.3%,達到70億日元。
在該財務週期中,美國展開迷你樂園業務的娛樂企業NEN公司的併購是一個重要話題。通過這項併購,美國的迷你樂園基地數量急劇增加約8,000個,計劃在全美建立網絡。通過充分利用全集團的協同效應,在美國約8,800個地點提供日本風格的「Kawaii」體驗,如Kiddleton和提供機體的中國子公司伍彩,提供獎品的子公司Ares和Fukuya等。Kiddleton的單店銷售額是NEN的約3倍,因此他們正在迅速擴張而不必等待交易結束。此外,GENDA Europe Ltd.已在歐洲設立,未來還計劃全面進軍歐洲。在現有業務方面,在娛樂設施「GiGO」品牌下開設了「GiGO大阪道頓堀本店」,首日銷售額打破了「GiGO有史以來最高紀錄」。
該公司的大多數併購案件均通過董事長片岡等集團內關係人的直接招攬而非經紀人介入實施,這是娛樂行業內屬於內部圈子成員的招募,擁有不僅能進行價格談判,而且能夠順利進行PMI的優勢。此外,純粹的持股公司「GENDA株式會社」由105名員工組成,其中約7成爲技術人才,比如負責執行M&A等的管理人才更多。在管理人才執行M&A後,具有專業經驗的技術人才從DX角度支持PMI。技術人才將「在M&A完成後,支持各子公司的PMI並實行DX策略,完成後轉向下一個M&A目標」進行重複,以確保M&A後的PMI順利進行。公司預期2026年1月期銷售額爲1,400億日元,折舊前營業利潤185億日元(營業利潤105億日元),未經商談前當期淨利潤70億日元,但這基於未來預計沒有一宗M&A的前提。事實上,除了通過公開增資籌集的100億日元資金外,還基於擴大貸款餘力, M&A管道在金額上達到歷史最高,並進一步加快長期業績的提升。該公司正在穩健實現「連續的非連續增長」,並將吸引更多關注,以實現「到2040年成爲全球頂尖娛樂企業」的目標。