2024年10月31日
SBIホールディングス株式会社
ウエルスアドバイザー株式会社

SBIホールディングス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役会長兼社長：北尾吉孝、以下「当社」）と、当社子会社のSBIグローバルアセットマネジメント株式会社の子会社であるウエルスアドバイザー株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：朝倉智也、以下「ウエルスアドバイザー」）はこのたび、アナリストレポートのドラフト生成アプリを開発し、DataRobot AI Platform(※1)上で運用を開始したことをお知らせします。

・背景
ウエルスアドバイザーでは、「中立・客観的立場から豊富で偏りのない金融情報を提供し、投資家の皆様の資産形成に役立つこと」を事業の目的として、金融機関向けアプリ「ウエルスアドバイザー」、金融情報サイト「ウエルスアドバイザーウェブサイト」、スマートフォンアプリ「My投資信託」、「株式新聞Web」等、様々な媒体で金融情報を提供しております。金融機関向けには、専門のアナリストによるレポートを提供し、投資家の資産形成をサポートしております。
今回開発したアプリでは、決算短信やプレスリリースの要約を生成AIが作成することで、アナリストはリスク要因や投資判断の分析といった、AIでは難しい専門的な領域に専念することができます。これによりレポート1本あたりの作成時間を約30％削減し、より多くのレポートを提供することを目指しております。

・アプリの概要
アナリストレポートのドラフト生成アプリは、決算短信やプレスリリースを生成AIに読み込ませることによって、会社概要、業績動向、プレスリリース、リスク要因などを要約したドラフトを作成します。出力させるドラフトの文字数やニュアンスを調整することも可能であるため、様々な様式に対応可能です。生成AIにはGoogleのAIモデルである「Gemini 1.5 Flash」(※2)を採用しており、同モデルのマルチモーダルな情報処理能力と、100万トークンの超長文処理能力を活かし、よりアナリストに近い、高い精度でのドラフトの生成を実現しました。
アプリはDataRobot AI Platformにて構築しており、短期間での開発と導入を実現しました。

・今後の取り組みについて
事業成長により業務が拡大する中で、当社グループでは、デジタルトランスフォーメーションや、新たな技術の活用によって効率化を推進し、社会やステークホルダーの皆様により良い価値を提供し続けることが出来るよう取り組んでまいります。

(※1) DataRobot AI Platformとは
DataRobot AI Platformは、DataRobot, Inc.が提供する予測AIと生成AIの開発・運用管理を一元化するプラットフォームです。従来の予測AIの高度なモデル開発・運用環境に加え、生成AIソリューション開発においても効率的な実験・性能評価環境と堅牢なモニタリング・ガードレール機能を提供します。これにより、迅速な開発実験と高品質な管理を両立し、革新的な金融サービスの創出を可能にします。

(※2) GeminiはGoogle LLCの商標です。

以上