16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は5日ぶりに反落、ASMLショックで半導体株が急落
・ドル・円は軟調、米金利安と日本株安を材料視
・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はソフトバンクG<9984>
■日経平均は5日ぶりに反落、ASMLショックで半導体株が急落
日経平均は5日ぶりに反落。前日比817.09円安(-2.05%)の39093.46円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えている。
15日の米国株式市場は反落。ダウ平均は324.80ドル安の42740.42ドル、ナスダックは187.10ポイント安の18315.59で取引を終了した。銀行の決算を好感し、寄り付き後上昇。その後、半導体セクターの下落が影響し相場は下落に転じた。管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループの下落もダウの重しとなり、終盤にかけて主要指数は下げ幅を拡大し終了。
蘭半導体製造装置ASMLホールディングの受注低迷や業績見通しの下方修正を受けて、エヌビディアが前日比4%超、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が同5%超下落したことが影響して、東京市場は半導体株を中心に売り優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は39062.85円と39000円台割れ寸前まで売り込まれたが、為替が1ドル149円台水準で推移したことなどが支援材料となり、下げ渋る展開となった。
日経平均採用銘柄では、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、スクリーンHD<7735>が前日比10%ほどの大幅安となったほか、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体株の下げが目立った。また、朝方に発表された8月機械受注が前年比、前月比ともにマイナスとなるなど大幅に悪化したことから、安川電機<6506>、SMC<6273>、日本精工<6471>、オムロン<6645>、ファナック<6954>、ニデック<6594>など機械株も売られた。
一方、大成建設<1801>、大林組<1802>はともに国内証券会社が格付けを引き上げたことなどが材料視されて買い優勢となったほか、清水建設<1803>、鹿島建設<1812>など大手建設株も総じてしっかり。このほか、東京建物<8804>、住友不動産<8830>、東急不HD<3289>、三井不動産<8801>など不動産株も買われた。
業種別では、精密機器、電気機器、機械、化学、ガラス・土石製品などが下落した一方、不動産、保険、建設、電気・ガス、銀行などが上昇した。
日銀の安達誠司審議委員は、香川県の金融財政懇談会にて、物価情勢について、賃金と物価の好循環により「ここまでの道のりはオントラックである」と話した。財など価格改定の頻度が高い品目で構成した「伸縮的な消費者物価」と、サービスなど改定頻度が低い品目の「粘着的な消費者物価」が先行き上昇し、「物価が上振れする可能性が高まっている」とも語った。
一方、今後の物価動向については「注意を要する状況になる」との見解も示した。米国の利下げサイクル入りで円安是正の動きが強まると、輸入物価の下落要因となることから「結果として、財価格を中心とする伸縮的な消費者物価の低下圧力となる」とコメント。賃上げに関しては「あくまでも(企業の)業績拡大の範囲内で実施されている」を前提としたうえで、「来年以降の賃上げは企業の業績、ひいては経済状況に依存しているため来年以降の賃上げ動向には、相応の不確実性がある」と指摘した。
さほど踏み込んだ発言は観測されなかったことから、為替市場に対する影響は限定的となった。ランチタイムの上海総合指数、香港ハンセン指数も前日比小幅マイナス圏で推移しており目立った動きは見られず。後場の東京市場は39000円水準での静かな攻防となりそうだ。なお、14時30分から安達審議委員の記者会見が行われるが、午前中の講演内容を見る限り、想定線の発言に留まり手掛かり材料とはならないだろう。
■ドル・円は軟調、米金利安と日本株安を材料視
16日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、149円33銭から148円86銭まで値を下げた。米10年債利回りの低下でドル売りが先行し、149円付近に下落。その後は日経平均株価の大幅安でリスク回避的な円買いに振れ、一時148円台後半に下げた。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は148円86銭から149円33銭、ユーロ・円は162円12銭から162円57銭、ユーロ・ドルは1.0882ドルから1.0894ドル。
■後場のチェック銘柄
・JESCOホールディングス<1434>、セーラー広告<2156>など、4銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位はソフトバンクG<9984>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・NZ・7-9月期消費者物価指数:前年比+2.2%(予想:+2.2%、4-6月期:前年比+3.3%)
・日・8月機械受注(船舶・電力除く民需):前月比-1.9%(予想:+0.1%、7月:-0.1%)
【要人発言】
・安達日銀審議委員
「金融正常化プロセスに入る条件はすでに満たしている」
「目標を持続・安定的の実現まで、極めて緩慢なペースで政策金利を引き上げ」
「現時点でインフレ抑制のための急ピッチな利上げを実施する必要はない」
「円安の状況が是正される動き、より強まる可能性」
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 英・9月消費者物価指数(前月比予想:+1.9%、8月:+2.2%)
・15:00 英・9月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.6%、8月:+0.2%)
在16日下午的交易中,有以下3個要點需要注意。
・日經指數連續第5日下跌,因ASML衝擊而導致半導體股急跌
・美元兌日元走軟,受美國利率下降和日本股市下跌的影響
・跌幅最大的股票是東京電子<8035>,第二是軟銀G<9984>
■日經指數連續第5日下跌,因ASML衝擊而導致半導體股急跌
日經平均連續第五個交易日下跌。以39093.46日元(成交量約8億股)下跌817.09日元(-2.05%)結束了上午交易。
美國股市於15日下跌。道瓊斯指數下跌324.80點至42740.42點,納斯達克指數下跌187.10點至18315.59點。銀行的業績表現受到好評,開盤後上漲。隨後,半導體板塊的下跌影響到市場,導致市場轉爲下跌。醫療管理公司聯合健康集團的下跌也成爲道指的拖累,在收盤前主要指數下跌幅度擴大並收盤。
蘭半導體制造設備ASML Holding受到訂單疲軟和業績展望下調的影響,導致英偉達下跌超過前一交易日的4%,費城半導體股指數(SOX Index)下跌超過5%,東京市場以半導體股爲主導開始交易。隨後,日經平均在開盤後下跌至39062.85日元,接近39000日元關口,但由於匯率維持在1美元149日元水平等提振因素,下跌趨勢減緩。
日經平均被選入的股票中,激光技術<6920>、東京電子<8035>、SCREEN HD<7735>等股票下跌約10%,半導體股票下跌明顯。此外,早間公佈的8月機械訂單同比和環比均爲負,導致安川電機<6506>、SMC<6273>、日本精工<6471>、歐姆龍<6645>、發那科<6954>、日本電產<6594>等機械股也受到拋售。
另一方面,大成建設<1801>、大林組<1802>等國內證券公司上調評級,使其受到青睞並進入買盤優勢,清水建設<1803>、鹿島建設<1812>等大型建築股也普遍走強。此外,東京建物<8804>、住友不動產<8830>、東急不HD<3289>、三井不動產<8801>等房地產股也受到買入。
行業板塊方面,精密設備、電子設備、機械、化學、玻璃土石製品等下跌,而房地產、保險、建築、電力燃氣、銀行等上漲。
日本銀行審議委員安達誠司在香川縣金融財政研討會上,關於物價形勢表示,由於工資和物價良性循環,「這條道路已經ontrak了言」。他談到,由於大幅惡化的涉及價格調整頻度高的「伸縮性消費者物價」和價格調整頻度低的「粘性消費者物價」,未來可能出現上升,可能性越來越大。
另外,對未來的物價走勢他也表示「需要注意的情況」。隨着美國進入減息週期使日元貶值走勢加強,可能成爲進口價格下降的因素,因此「最終可能會對以商品價格爲主導的伸縮性消費者物價造成下行壓力」。在涉及加薪方面,「只有在企業業績擴大範圍內實施」才是預提條件,而對於「明年以後的加薪將取決於企業業績,進而取決於經濟狀況存在相應的不確定性」進行了指出。
由於沒有出現過於具體的表態,因此對外匯市場的影響較爲有限。午餐時間的上海綜合指數和香港恒生指數也都在前一交易日相比略微下跌,沒有明顯波動。下半場的東京市場預計將在39000日元附近平靜交戰。值得一提的是,將會於14:30舉行安達審議委員的記者會,但根據上午的演講內容來看,預計只會停留在常規發言,不會成爲任何具體線索。
美元兌日元走軟,看待美國債券收益率下降和日本股市下跌爲材料
16日上午東京市場,美元兌日元走軟,從149.33日元跌至148.86日元。由於美國10年期債券收益率下降,導致美元拋售盛行,下跌至149日元附近。隨後,隨着日經平均股價大幅下跌,市場風險偏好下降,促使避險需求增加,一度跌至148日元后半部分。
到目前爲止的交易區間是,美元兌日元在148.86日元到149.33日元之間,歐元兌日元在162.12日元到162.57日元之間,歐元兌美元在1.0882美元到1.0894美元。
■下午的股票檢查
・戴三<4750>,新東<5380>等6個股票漲停
※包括臨時的漲停價(指盤口價格)
・唐獅集團貢獻漲幅最大,東電貢獻漲幅次大
・JESCO控股<1434>、Sailor廣告<2156>等4只股票漲停
※包括一時的漲停價(指示價格)
・下跌佔比前兩名分別是東京電子<8035>和軟銀G<9984>
■經濟指標和重要人物發言
【經濟指標】
・日本1-3月法人企業統計調查・全行業設備投資:同比+6.8%(10-12月:+16.4%)
・中國5月份財新制造業PMI:51.7(預測:51.6,4月份:51.4)
【重要人物發言】
・加藤日本銀行理事
「包括ETF處置在內的今後處理會花費一定時間進行徹底審查。」
<國內>
・沒有特別的事情
<海外>
・沒有特別的事情
【經濟指標】
・NZ 7-9月季消費者物價指數:同比增長+2.2%(預計:+2.2%,4-6月季:同比增長+3.3%
・8月份機械訂單(除船舶和電力需求):環比下降1.9%(預期:+0.1%,7月:-0.1%)
【重要人物發言】
・安達日銀審議委員
「已經滿足進入金融正常化進程的條件」
「在實現持續穩定目標之前,以極其緩慢的步伐提高政策利率」
「目前沒有必要實施急速加息來抑制通脹」
「可能會加強糾正日元貶值局面的動態」
<國內>
・沒有特別的事情
・暫無特別說明
<境外>
・15:00 英國9月消費者物價指數(環比預期:+1.9%、8月:+2.2%)
・15:00 英國9月生產者物價指數・產出(同比預期:-0.6%、8月:+0.2%)