■日本エアーテック<6291>の事業環境
1. 市場動向
電子工業分野は、半導体デバイス市場における2023年の生産調整を経て現在は回復段階にあり、半導体関連の設備投資が高水準を維持している。政府の半導体・デジタル産業戦略や大規模な助成金予算化に後押しされ、半導体の国内製造能力増強に向けた動きは活発に推移している。これを受けて、2024年2月、熊本県で台湾ファンドリー大手の台湾積体電路製造(TSMC)の第1工場が開所し、続く第2工場の建設も発表した。日本政府はTSMCへ総額1兆2,000億円余りの補助金を拠出する予定である。電気自動車(EV)市場の拡大を見込み、パワー半導体の大型設備投資も九州で各メーカーを中心に計画している。また、2ナノメートル以下の最先端半導体を生産する工場の建設を北海道で計画している。この先もDX、EV、再生エネルギー関連等様々な分野で、国内の半導体・電子機器・材料関連投資は持続的に増えることが見込まれる状況であると弊社では考えている。
バイオロジカル分野は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い社会経済活動の正常化が進み、製薬、再生医療、医療、食品、感染症研究への設備投資が堅調に推移しており、クリーンルーム及び安全キャビネットやクリーンブース等の機器の堅調な受注が見込まれる。感染症関連については、コロナ禍の特需は収束したが、室内空気環境への意識は高まっており、研究開発部門や福祉・介護施設等の需要は引き続き伸びていくと見込まれる。
2. 部品調達及び原材料価格
ウクライナ紛争の長期化による燃料価格の上昇、世界的な物価上昇により、原材料となる鋼板、ステンレス、アルミ等の価格上昇は2021年以降継続し、現在も高止まりしている。同社では、2022年6月と11月に標準製品を、2023年4月に幅広い品目を値上げした。2024年1月には2021年以降5回目となる標準製品値上げと特殊製品の売価設定見直しを実施した。
また、パワー半導体を主とした部品不足が継続しており、多くの電気部品の供給不足、納期の長期化が解消されていない。そこで同社は部品不足による受注機会の逸失を避けるため、標準的に使用する部品の在庫を厚くしている。重要部品については購入先を開拓し、2社購買へ転換する取り組みを進めている。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■日本Airtech的商業環境 <6291>
1。市場趨勢
在2023年半導體器件市場的產量調整之後,電子行業目前處於復甦階段,與半導體相關的資本投資一直保持在較高水平。在政府的半導體/數字產業戰略和大規模補貼預算的推動下,旨在提高國內半導體制造能力的運動一直很活躍。對此,2024/2年,臺灣大型鑄造公司台積電(TSMC)的第一家工廠在熊本縣開業,隨後還宣佈建造第二座工廠。日本政府計劃向台積電提供超過1.2萬億日元的補貼。預計電動汽車(EV)市場將擴大,九州還計劃對功率半導體進行大規模資本投資,主要由各製造商進行投資。此外,他們還計劃在北海道建造一座工廠,生產2納米或以下的尖端半導體。我們認爲,預計未來國內對半導體、電子和材料的投資將在數字化轉型、電動汽車和可再生能源等各個領域持續增加。
在生物領域,隨着新型冠狀病毒感染向5種新型冠狀病毒感染的過渡,社會經濟活動的正常化已取得進展,對藥品、再生醫學、醫療、食品和傳染病研究的資本投資一直保持穩定,預計潔淨室、安全櫃和潔淨室等設備的訂單將保持穩定。在傳染病方面,COVID-19 疫情的特殊需求已經減弱,但對室內空氣環境的認識正在提高,對研發部門和福利/護理設施的需求預計將繼續增長。
2。零件採購和原材料價格
由於烏克蘭長期衝突和全球價格上漲導致燃油價格上漲,自2021年以來,用作原材料的鋼板、不鏽鋼、鋁等的價格持續上漲,而且即使在現在仍然居高不下。該公司在2022/6/11提高了標準產品的價格,並在2023/4年提高了各種產品的價格。2024/1 年,自 2021 年以來,第 5 次對特殊產品進行了標準產品提價和銷售價格設定審查。
此外,零部件(主要是功率半導體)仍然短缺,許多電氣元件供應短缺和交貨時間延長的問題尚未得到解決。因此,爲了避免因零件短缺而失去訂單接受機會,該公司正在增加標準零件的庫存。我們正在開發購買重要零件的地方,並正在努力改爲兩家公司採購。
(作者:FISCO 分析師村瀨智和)