■市場環境
1. 生花祭壇事業
ビューティカダンホールディングス<3041>の主力である「生花祭壇事業」の業績は、全国の葬儀件数や1件当たりの葬儀業売上高との相関性が高い。2019年度から2023年度の年間死亡者数、葬儀件数、葬儀業売上高の推移を見ると、年間死亡者数は年平均3.2%増と緩やかに増加しているなかで、それに連動して葬儀件数も、2019年度は422,346件から2023年度は500,578件と、わずかながら拡大傾向にある。年間死亡者数が増加しているのは高齢者人口が増加していることが背景にあるが、人口構成から判断すると今後も1ケタ台前半の伸びが続くものと考えられる。
一方、1件当たりの葬儀業売上高(葬儀単価)は、葬儀の小規模化(簡素化)に伴い下落傾向にあり、特に2020年度はコロナ禍の影響により1,124千円(2019年度は1,311千円)と大きく落ち込んだ。ただ、その後は回復基調をたどり、2023年度も1,201千円(前年度は1,144千円)に持ち直した。しかしながら、一日葬や家族葬の増加に見られるように、葬儀規模の縮小や参列者の減少などの傾向は続いており、さらには異業種からの参入及び低価格パッケージを売りとするフランチャイズ・チェーンの出現なども見られることから、価格競争は激化していくことが予想される。
同社のような「生花祭壇事業」を営む事業者は、地域に密着した中小・零細企業の専業者が多いほか、大手の葬儀関連会社が内製化しているところも見られる。前述した葬儀関連業界における環境変化は、当然ながら生花祭壇事業者へのしわ寄せや交渉力にも影響を与え、業界淘汰が加速される可能性が高い。
2. 生花卸売事業
「生花卸売事業」の業績に影響を及ぼす2018年から2023年の生花(切り花)取扱本数は、上は2018年の851百万本、下は2020年の757百万本の間で推移しているが、2022年は768百万本、2023年は759百万本とやや減少傾向にある。輸入数量も、上は2019年の44,621千kg、下は2020年の39,886千kgの間で推移しているが、2022年は40,894千kg、2023年は42,177千kgとやや減少傾向にある。一方、取扱金額は2020年の50,217百万円を底に、2023年は62,448百万と上昇傾向にある。輸入金額も2020年の34,649百万円を底に、2023年は43,759百万と上昇傾向にある。いずれも円安やエネルギー価格高騰等の影響によるものである。なお、仕入単価の高騰は、手数料収入を収益源とする「生花卸売事業」にとってはプラスであるが、「生花祭壇事業」にとっては原価増要因となる。
3. ブライダル装花事業
少子化の影響や婚姻率の低下により婚姻件数は減少傾向にある。2023年は474,717件と戦後で初めて50万件を割った。一方、挙式披露宴・披露パーティ総額平均は、2020年に362.3万円であったが、コロナ禍の影響で2021年は292.3万円と一旦落ち込んだ。しかし足元の2023年は327.1万円と大きく回復してきた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
■市場環境
1. 生花祭壇業務
Beauty Card Holdings <3041>的主要業務"生花祭壇業務"的業績與全國喪葬數量以及每筆喪葬業務營業收入有很高的相關性。從2019年到2023年的年度死亡人數、喪葬數量以及喪葬業務營業收入的趨勢來看,年度死亡人數年均增長了3.2%,這輕微增加的趨勢也推動了喪葬數量的擴大。高齡人口的增加導致了死亡人數的增加,從人口結構來看,未來也認爲增長將繼續保持兩位數前半的水平。
另一方面,每筆喪葬業務營業收入(喪葬單價)呈現下跌趨勢,主要是由於喪葬規模小型化(簡化),特別是2020年受新冠疫情影響,收入大幅下降至1,124千日元(2019年爲1,311千日元)。然而隨後逐漸恢復,到2023年又回升至1,201千日元(與前一年的1,144千日元相比)。然而,隨着日益增多的一日葬和家庭葬,喪葬規模縮小和參加者減少的趨勢仍在持續。此外,可以看到異業種參入以及以低價套餐爲賣點的特許連鎖的出現等因素,價格競爭預計將進一步加劇。
像該公司這樣經營"生花祭壇業務"的企業,一般是密切關聯當地的中小型企業或小企業專業人士,同時也有大型喪葬相關公司進行內部集成。前述的喪葬業界的環境變化必然會影響到"生花祭壇業務"從業者,並可能加速行業淘汰的可能性。
2. 鮮花批發業務
影響"鮮花批發業務"業績的2018年至2023年間鮮花(切花)的交易數量介於2018年的851百萬支和2020年的757百萬元之間波動,2022年爲768百萬支,2023年爲759百萬支,略有下降趨勢。進口數量也呈波動,2019年爲44,621千公斤,2020年爲39,886千公斤,2022年爲40,894千公斤,2023年則爲42,177千公斤,均略有下降趨勢。另一方面,交易金額從2020年的50,217百萬元回升至2023年的62,448百萬元,呈上升趨勢。進口金額也從2020年的34,649百萬元回升至2023年的43,759百萬元,呈上升趨勢。這些趨勢都是受日元貶值和能源價格上漲等因素影響導致的。值得一提的是,進貨價格的上升對於以手續費收入爲收入來源的"生花批發業務"來說是正面因素,但對於"生花祭壇業務"來說是成本上升的因素。
3. 婚慶裝花業務
由於少子化和結婚率下降的影響,結婚件數呈下降趨勢。2023年首次下降至47.4717萬件,戰後首次跌破50萬件。另一方面,婚禮及婚宴總體平均支出金額,2020年爲362.3萬元,但受疫情影響,2021年暫時下降至292.3萬元。然而,截至2023年,平均支出金額已大幅回升至327.1萬元。
(撰寫:FiSCO客座分析師柴田鬱夫)