PKSHA<3993>は、大企業を中心に業務効率化やサービス・製品の価値向上、サービスのモデル革新の実現支援等のソリューションやソフトウエアプロダクトを提供する。AI Research & Solution事業(2023年9月期第3四半期売上収益における58.9%)、AI SaaS事業(同41.1%)の2つの軸で事業を展開している。
AI Research & Solution事業では、幅広い業種の大企業を中心に研究・開発を通じて個別の業務高度化を実現しており、顧客獲得は⼤多数がインバウンド型となっている。AI Solutionは「高い継続率」と「積上モデル収益構造」を持つ事業特性を有しており、1年超えの既存顧客の割合は80%、新規顧客は20%。直近はコンタクトセンター領域のAI案件が金融・自動車業界中心に増加しているようで、AI SaaSを複数組み合わせたPKSHA AI Suites for CCをみずほ銀行が全面導入した。自動化に留まらず、有人応対の品質向上や管理業務の高度化までAIに関連する全体設計および開発を支援したようだ。また、駐車場機器メーカーとして画像認識技術を用いたロックレス式駐車場を展開する株式会社アイテックを2019年6月に買収。AI Research & Solutionのモビリティ事業として、2024年9月期上期時点でIoT機器設置車室数14万台、売上高27.6億円と着実に成長を遂げている。
AI SaaS事業では、競争力の高いAI SaaSプロダクトが2,900社以上の企業で稼働している。顧客売上構成⽐は、上位10社が9%、上位11~50社が17%、残り73%と幅広い企業でAI SaaSが導入されている。特に、コンタクトセンターの知能化領域や労働力人口不足下の業務⽀援領域において、自然言語処理技術や音声技術を強みにプロダクトを展開しており、中でもPKSHA Chatbot(2022年度市場シェア19.5%)・Voicebot(同31.6%)・FAQ(同57.9%)と、鍵となる3つのプロダクトで市場シェアNo.1のポジションを確⽴した。
2024年9月期第3四半期累計の売上収益は12,302百万円(前年同期比21.3%増)、調整後EBITDAは3,047百万円(同21.2%増)で着地した。AI Research & Solution、AI SaaSの両事業とも好調に推移しており、AI Research & Solution事業では、⽣成AI関連の引き合い等からソリューション案件の堅調さが続いた。モビリティ事業においても駐車場運営会社の新規駐車場開設への投資意欲が改善しており、前年同四半期比で駐車場機器の販売が増加したようだ。AI SaaSのARRは年間成長率16.7%で着実に拡大しており64億円に伸びた。通期の売上収益は16,800百万円、調整後EBITDAは3,900百万円を見込んでいる。
同社は、昨今のようにAIが再度大きな注目を集める以前となる2012年に設立された。長年の研究・開発の積み上げによる独自の自然言語処理、画像認識、機械学習/深層学習技術に強みを持っており、日本国内でもトップクラスの顧客との信頼関係や技術力を有している。ビジネスモデルも、AI SaaSで培った顧客基盤に対してAI Solutionで価値提供を重ねる独自のモデルが確立されている。また、潜在規模から考えるとまだAI市場は黎明期という現状で、中でも国内では少子高齢化化進み人口減少が懸念されており、AIによる社会課題解決の重要度が今後さらに増していくだろう。120億円を超える豊富なネットキャッシュを有する中、さらなる成長が期待できるほか、技術革新・ソフトウェアによって課題を解決したいというトレンドをいち早く捉えている同社の今後の動向は最も注目する必要がありそうだ。
PKSHA<3993>致力於爲大型企業提供業務效率優化、服務和產品價值提升、服務模式革新等解決方案和軟件產品。該公司通過AI Research & Solution業務(貢獻2023年9月季度營業收入的58.9%)和AI SaaS業務(貢獻同期41.1%)兩大業務支柱來拓展業務。
AI Research & Solution業務致力於通過研究和開發爲廣泛業種的大型企業實現個性化的業務高度化,客戶獲得大多數爲入口方式。AI Solution具有「高續存率」和「積累式收入結構」的特性,現有客戶中超過1年的佔比爲80%,新客戶佔比爲20%。最近,AI Solution在聯繫中心領域的案例增加,主要集中在金融與汽車行業,如日本三菱UFJ銀行全面引入了多種組合的PKSHA Chatbot。公司似乎不僅僅停留在自動化,並支援與AI相關的整體設計和開發,提升人工應答質量和管理工作等。此外,2019年6月,作爲停車設備製造商,收購了利用圖像識別技術打造無鎖停車設備的株式會社アイテック。AI Research & Solution的交通業務,截至2024年9月上半年,已經穩步增長至IoT設備安裝車廂數量14萬台,營業收入達2.76億日元。
AI SaaS業務中,高競爭力的AI SaaS產品已在超過2,900家企業中運行。客戶銷售構成比例爲前10家企業佔9%,第11至50家企業佔17%,其餘73%爲各類企業引入AI SaaS。特別是在聯繫中心的智能化領域和勞動力短缺的業務支持領域,公司通過自然語言處理技術和語音技術展開產品,並以PKSHA Chatbot(2022年市場份額19.5%)、Voicebot(同31.6%)和FAQ(同57.9%)等三大產品確立了市場份額第一的地位。
2024年9月第3季度累計營業收入爲123.02億日元(同比增長21.3%),調整後EBITDA爲30.47億日元(同比增長21.2%)。AI Research & Solution和AI SaaS業務均表現不俗,其中AI Research & Solution業務從引入AI相關項目等方面持續表現強勁。在交通領域,停車設備公司對新增停車設施的投資積極,如前一年同期比,停車設備銷售有所增加。AI SaaS的ARR以年均增長率16.7%穩步擴大,增至64億日元。全年營業收入預計爲168億日元,調整後EBITDA預計爲39億日元。
該公司於2012年成立,當時AI再次引起人們的關注。憑藉多年的研究和開發積累,擁有獨特的自然語言處理、圖像識別、機器學習/深度學習技術,在日本國內也擁有頂尖客戶的信任關係和技術實力。其商業模式在AI SaaS方面建立了基礎上的客戶群,提供了一系列AI Solution的價值。此外,考慮潛在規模,目前AI市場仍處於黎明期,特別是在日本,少子老齡化和人口減少的情況下,通過AI解決社會問題的重要性將進一步增加。公司擁有超過120億日元的充裕現金,預計將實現進一步發展,捕捉到技術革新和軟件解決問題的趨勢,值得密切關注。