2024年9月19日
日本電気株式会社

NECは、空港における更なるスムーズな入国審査・税関申告を可能にする出入国在留管理庁・税関共同キオスク端末「共同キオスク」の設置および関連システムの設計を出入国在留管理庁(以下、入管庁)ならびに財務省税関(以下、税関)から受注しました。本調達において対象とする空港拠点としては、東京国際空港(第2ターミナル、第3ターミナル)、関西国際空港(第1ターミナル、第2ターミナル)、成田国際空港(第3ターミナル)が予定されています。入国動線上、上陸審査場に設置した本端末に事前に必要情報を登録し、入管庁ならびに税関のシステムに情報連携することで、更なるスムーズな入国手続と空港の混雑緩和に貢献します。

共同キオスクの概要

デジタル庁が提供する入国手続オンラインサービス「Visit Japan Web」(注3)で作成した外国人入国記録、税関申告情報のQRコード、旅券を設置した共同キオスクに登録し、顔写真撮影の実施および顔認証による本人確認と、指紋情報の読み取り(日本人は対象外)を行います。この情報を入管庁ならびに税関のシステムに連携することで、更なるスムーズな入国手続と空港の混雑緩和に貢献します。

共同キオスクの特長

1.顔認証技術と指紋認証技術を活用した信頼性の高い本人確認

本端末には、NECの生体認証「Bio-IDiom」(注4)の中核技術であり、世界No.1(注5)の認証精度を誇る顔認証技術を活用しており、信頼性の高い本人確認を行うことができます。さらに、利用者の⾝⻑に合わせてカメラを⾃動選定するため、身長の高低や車いすの利用の有無に関わらずにスピーディに認証を行うことが可能です。そのほか、マスクやサングラスなどの装飾物を⾃動検知して、該当する利⽤者にのみ外すよう促すなど、入国審査における顔写真撮影のプロセスを簡素化します。
また、これまで培ってきた指紋認証技術を活用することで、照合精度を低下させずに指紋の読み取りを高速化し、スムーズな運用にも貢献しています。

2.画面設計や各種サポートシステムによる高いユーザビリティの実現

外国人入国記録と税関申告情報のQRコードを共同キオスクにかざした際に自動で利用者に適した言語表示を行うことで、言語設定の手間を省きます。また、操作画面においてイラストの活用や配色に工夫を凝らすなどユーザーを中心としたデザイン設計を行うことで、初めて操作する利用者でもスムーズな手続が可能となります。さらに、アニメーションや音声などにより操作をアシストするサポート機能も備えており、利用者がストレスなく手続を行うことができます。
NECは価値創造モデル「BluStellar(ブルーステラ)」(注6)のもと、業種横断の知見と最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導きます。今後も、安全・安心で便利な、世界一の出入国サービスの提供を実現のため、共同キオスクのより一層の利便性の向上に努めます。

以上

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC　官公ソリューション事業部門　CIQ営業グループ
E-Mail：ciq-solution@kiosk.jp.nec.com