■ロジザード<4391>の会社概要
(1) 倉庫在庫管理システム「ロジザードZERO」
小売業、流通業、3PL企業を顧客として倉庫内に保管されている商品(在庫)の数を正確に把握するとともに、倉庫内作業の効率化を実現するシステムである。商品の入荷から出荷、返品、庫内での棚移動まですべての商品の動きをバーコードで読み取り、物理的に管理することで、「正確な在庫管理」「誤出荷の防止」「倉庫内作業の効率化(標準化)」を実現している。主な機能は、物流現場の効率化・省力化を実現するためのマテハン・物流ロボットとの連携機能、賞味期限などの有効期限を管理する商品管理機能のほか、リピート通販の正確性・効率性を向上させる同梱物管理機能、保管場所や商品から在庫照会が可能な在庫・状況照会機能、ログインパスワード管理などができるセキュリティ対応機能、「ロジザードZERO-STORE」との連携による店舗在庫管理機能など、多岐にわたる。バーコードを読み取るハンディターミナルはオプションとしてレンタルしており、バッテリーの無償交換、故障機の即日交換などにも対応している。そのほか、据え置き型のバーコードリーダーなどもオプションとして提供しており、顧客の利便性を向上させるために適宜オプション機能を追加し、製品強化を図っている。
また、サポート専任チームによる充実したサポート体制、最短1ヶ月で導入可能なスピード実装、外部システムとの多彩な連携も同サービスの強みだ。最小限のカスタマイズで様々な外部システムと連携できるため、顧客は低コスト・短期間でサービスを導入できる。特に、荷主からのタイトなスケジュールに対応しなくてはならない3PL企業に対しては、導入までの期間が短く、荷主の指定する出荷日までに確実にシステムを稼働させることができる安心と信頼のサービス力が訴求ポイントになっている。外部システムとの連携は着実に進行しており、2024年6月期にはOMO/オムニチャネル※対応型総合ECプラットフォーム「W2 Unified」・D2Cリピート通販向けECプラットフォーム「W2 Repeat」、クラウド録画サービス「Safie」、送り状発行システム「Ship&co」、SaaS型EC構築プラットフォーム「futureshop」、在庫予測・粗利最大化ツール「LTV-Zaiko」などとの連携を新たに開始している。また、その他にも倉庫業務を見える化するクラウドサービス「SmaCo」、物流倉庫レポートツール「Quick Loda」とシステム連携に向けた実証実験も開始しており、同サービスの利便性の向上に継続的に取り組んでいる。
※ オムニチャネル(Omni-Channel)とは、消費者がモノを買うときにすべて(=オムニ)の接点(=チャネル)で継ぎ目なく購入できるようになるための環境のこと。販売側が提供する各チャネルに対して、オンライン(例:ネットショップ)・オフライン(例:実店舗)を問わず、消費者側が在庫数やポイントカードなどの心配をせずに商品を購入できる、「シームレスな購買体験」を提供できる状態のこと。
具体的な活用シーンとしては、消費者からの注文を受けた際のピッキング作業がある。「ロジザードZERO」から「対象の商品は棚の下から2番目の右から3番目。同商品を梱包し、〇〇宛に出荷してください」といった指示があり、正確なピッキング作業が可能になる。
(2) 店舗在庫管理システム「ロジザードZERO-STORE」
「ロジザードZERO-STORE」は、店舗における在庫管理の効率化を実現するシステムである。主な機能は、在庫管理、POSレジ(他社製品との連携でオプション提供)、分析ツールの3つである。分析ツールは、店舗での売上げを自動で集計・分析する機能を持ち、販売戦略の立案に活用することができる。在庫管理とPOSレジについては、管理者(本部)と事業所(店舗)それぞれに有用な機能を提供している。在庫管理においては、管理者向けに在庫管理・売上管理・棚卸管理などの機能を提供している。例えば、本部が各事業所のデータを一元管理できるようになり、各事業所の効率的管理や全体最適化に有効だ。事業所向けにはスマートフォンを利用した売上げ・在庫登録機能、他店舗の在庫をリアルタイムで確認できる他店舗在庫照会機能などを提供している。これらの機能によって、店舗作業の効率化と消費者への迅速な対応が可能となる。
POSレジは、タブレット端末を利用する精算業務支援サービスと連携して提供している。クレジットカード処理などの基本的なレジ機能に加えて、値引きなどの単価変更、領収書印刷、店舗売上データの本部への送信機能などがある。レシートプリンターやハンディターミナルといった周辺機器との連携も容易で、汎用性の高さも特徴だ。低コストで導入可能な点も魅力である。高価なPOSレジの代わりにタブレット端末でクラウド経由でサービスを受けられるため、中小規模の企業でも気軽に導入することができる。2023年9月には高機能クラウドPOSレジ「スマレジ」との連携を開始しており、顧客の利便性と同システムの訴求力を向上させている。また、短期間での導入や充実したサポート体制なども、ほかのサービスと同様に顧客から支持される要因の1つになっている。
具体的な活用シーンとしては、消費者から商品の在庫に関する問い合わせがあった際に、スマートフォンでの在庫の確認、在庫がある場合にはバックヤードのどの棚にあるかの確認などができ、消費者への迅速な対応が可能となる。
(3) OMO支援システム「ロジザードOCE」
「ロジザードOCE」は、顧客のオムニチャネルを支援するシステムである。同社の「ロジザードZERO」や「ロジザードZERO-STORE」と連携することで、店舗・倉庫の一元化したデータを活用して消費者ごとに最適な出荷・配送を実現できる。在庫を一元管理することによって、複数のチャネルを総合的に活用するオムニチャネル戦略のスムーズな運用にも貢献する。また、他社が提供するWMSと接続して上記の機能を活用できる点も特徴だ。OMOマーケティングに対するニーズが高まりを見せるなか、同システムに対する需要は、今後も堅調に推移していくと弊社は考える。
具体的な活用シーンとしては、消費者からEC経由で注文があった際に、対象商品の在庫がある店舗・倉庫を確認し、どこから配送するのが最も効率的なのかを判断できる。
(4) 料金体系と販売チャネル
「ロジザードZERO」「ロジザードZERO-STORE」「ロジザードOCE」のうち、「ロジザードZERO」では月額固定料と月額従量料を、「ロジザードZERO-STORE」「ロジザードOCE」では月額固定料を選択でき、顧客または顧客の荷主のビジネス上の特性に合わせて利用できる。外部システムとの連携は、アプリケーションパートナーが提供するアプリとの間では、オプション料を追加することで追加開発不要で使用できる。クラウドサービスで安定した収益を上げながら、オプションなどによるアップセルもできる収益モデルだ。
販売チャネルは、同社による直接販売、代理店をとおしての営業活動がある。代理店については、「ロジザード」シリーズと連携したシステムを開発・販売するアプリケーションパートナーと、代理店などの販売パートナーに分かれている。アプリケーションパートナーには、GMOメイクショップ(株)といったEC支援システムや受注管理システムなどを開発する企業が名を連ねている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
■Logizard <4391> 公司概要
(1)倉庫庫存管理系統 「Logizard ZERO」
它是一個以零售業務,分銷業務和3PL公司爲客戶,準確掌握倉庫中存儲的產品(庫存)數量的系統,並實現倉庫工作的效率。「準確的庫存管理」、「防止錯誤發貨」 和 「倉庫工作的效率提高(標準化)」 是通過使用條形碼讀取所有產品移動,從產品到達到發貨、退貨和倉庫內貨架移動,進行物理管理來實現。主要功能包括與物料搬運/物流機器人的關聯功能,以提高物流現場的效率和勞動力;管理有效期等到期日期的產品管理功能;提高重複在線購物的準確性和效率的捆綁物品管理功能;允許從存儲位置和產品進行庫存查詢的庫存/狀態查詢功能;可以管理登錄密碼等的安全兼容功能,以及存儲庫存管理功能與 「Logizard ZERO-STORE」 的合作跨度了。可以讀取條形碼的便捷終端作爲選項租用,它還兼容免費更換電池、當天更換故障機器等。此外,還提供了固定式條碼讀取器等作爲選件,並酌情增加了可選功能以提高客戶的便利性,並且正在對產品進行改進。
此外,該服務的優勢還包括具有專門支持團隊的全面支持系統、可在短短一個月內引入的快速實施以及與外部系統的多樣化合作。由於它可以與各種外部系統鏈接,而只需最低限度的定製,因此客戶可以在短時間內以低成本推出服務。特別是,對於必須應對託運人緊張日程安排的第三方物流公司來說,引入之前的時間很短,能夠在託運人指定的發貨日期之前可靠地運行系統的安全可靠的服務能力是一個吸引人的焦點。與外部系統的合作穩步推進,在2024/6財年,兼容OMO/OmniChannel*的EC平台 「W2 Repeat」、EC平台 「W2 Repeat」、雲端錄製服務 「Safie」、發票開具系統 「Ship&Co」、SaaS EC建設平台 「Futureshop」 以及庫存預測/毛利率最大化工具 「LTV-與 「Zaiko 合作」」 等已經新上線了。此外,與可視化倉庫操作的雲服務 「SMacO」 和物流倉庫報告工具 「Quick Loda」 的系統協作演示測試也已開始,我們正在不斷努力提高同一服務的便利性。
* 全渠道(Omni-Channel)是一個消費者在購買商品時可以在所有(=全方位)接觸點(=渠道)進行無縫購物的環境。在這種狀態下,無論銷售方提供的每個渠道是線上(例如:網店)還是線下(例如:實體店),消費者都可以購買產品而不必擔心庫存數量、積分卡等,並且可以提供 「無縫的購買體驗」。
一種特定的應用場景是在收到消費者訂單時挑選工作。在 「Logizard ZERO」 中,“目標產品是貨架底部的第二個,從右邊起第三個。有諸如 「請包裝相同的產品並將其運送到 00」 之類的說明,可以進行準確的揀貨工作。
(2) 門店庫存管理系統 「LOGIZARD ZERO-STORE」
「Logizard ZERO-STORE」 是一個實現門店庫存管理效率的系統。主要有三個功能:庫存管理、POS 收銀機(與其他公司產品合作提供的選項)和分析工具。該分析工具具有自動彙總和分析門店銷售額的功能,可用於規劃銷售策略。爲每個經理(總部)和營業場所(商店)提供了庫存管理和POS收銀機的有用功能。在庫存管理中,爲經理提供了庫存管理、銷售管理和庫存管理等功能。例如,總部現在可以集中管理來自每個業務場所的數據,這對於高效管理和全面優化每個業務場所是有效的。爲營業場所提供了使用智能手機的銷售和庫存登記功能,以及其他可以實時檢查其他商店庫存的商店庫存查詢功能。這些功能使提高門店運營效率並快速響應消費者成爲可能。
POS 收銀機是與使用平板電腦終端的結算業務支持服務合作提供的。除了基本的收銀機功能(例如信用卡處理)外,還有諸如單價變動(例如折扣,收據打印以及將商店銷售數據傳輸到總部)等功能。它還易於與收據打印機和手持終端等外圍設備連接,並且還具有高度多功能的特點。它可以低成本引入這一事實也很有吸引力。由於可以通過平板電腦終端而不是昂貴的POS收銀機通過雲端接收服務,因此即使是中小型企業也可以輕鬆安裝它。與高性能雲端POS收銀機 「智能收銀機」 的合作始於2023/9,提高了同一系統的客戶便利性和吸引力。此外,在短時間內引入和完善的支持系統等也是客戶與其他服務相同的方式支持的因素之一。
作爲一種特定的應用場景,當收到消費者關於產品庫存的詢問時,可以用智能手機確認庫存,當有庫存時,可以確認後院的哪個架子上有等,從而可以快速響應消費者。
(3) OMO 支持系統 「Logizard OCE」
「Logizard OCE」 是一個支持客戶全渠道的系統。通過與該公司的 「LOGIZARD ZERO」 和 「LOGIZARD ZERO-STORE」 合作,可以利用統一的商店/倉庫數據,爲每位消費者實現最佳的發貨/交付。通過集中管理庫存,它還有助於全面利用多個渠道的全渠道戰略的順利運作。另一個特點是,可以通過連接到其他公司提供的 WMS 來使用上述功能。隨着對OMO營銷需求的增加,我們相信未來對該系統的需求將繼續保持穩定。
作爲一種特定的應用場景,當通過EC向消費者下訂單時,可以檢查目標產品庫存的商店/倉庫,並確定交付效率最高的地方。
(4) 費用結構和銷售渠道
在 「Logizard ZERO」、「Logizard ZERO STORE」 和 「Logizard OCE」 中,可以爲 「Logizard ZERO」 選擇 「Logizard ZERO STORE」 和 「Logizard OCE」 的月度固定費用,可以根據客戶或客戶託運人的業務特點使用。通過在應用程序合作伙伴提供的應用程序中增加期權費,無需額外開發即可使用與外部系統的合作。這是一種盈利模式,可以通過雲服務提高穩定的利潤,同時還可以通過期權等進行追加銷售。
銷售渠道包括公司的直接銷售和通過代理商進行的銷售活動。代理商分爲開發和銷售與 「Logizard」 系列相關的系統的應用程序合作伙伴和銷售合作伙伴,例如代理商。應用程序合作伙伴包括開發電子商務支持系統、訂單管理系統等的公司,例如GMO Makeshop Co., Ltd.
(由FISCO客座分析師清水洋一郎撰寫)