■ラクト・ジャパン<3139>の業績動向
(4) アジア事業(乳原料販売部門)
日本の脱脂粉乳の在庫水準が低下したため、前年同期に拡充していた国産脱脂粉乳の輸出関連取引が大幅に減少したほか、一部現地企業向けの価格訴求品の入札において価格競争が激しく、販売数量は18,518トンと前年同期比12.2%減となった。東南アジア地域での日本企業向けの乳原料の販売は堅調に推移しており、日本向けの乳調製品の原料販売も復調の兆しがみられる。また、市場開拓余地の大きいタイに乳原料の営業担当者をシンガポールから異動させたほか、タイで開催された食品展示会「THAIFEX」に初出展するなど営業を強化している。加えて、インドネシアではLTI社が新規にオセアニア産の乳原料の取扱いを開始したことで販売が大きく伸長している。これらのことから、第2四半期の売上高は9,731百万円と同7.9%減となったが、第2四半期会計期間の売上高は前年同期比3.9%増と増収に転じた。損益面では、価格訴求品の販売減少などに伴い商品ミックスが改善したため利益率は改善し、経常利益の増益に貢献した。
(5) アジア事業(チーズ製造販売部門)
プロセスチーズ、ナチュラルチーズともに販売は順調に推移し、販売数量は2,536トンと前年同期比7.1%増、売上高は2,679百万円と同19.3%増となった。販売が落ち込んでいたタイの景気が徐々に持ち直しており、タイ向けの販売数量は回復傾向にある。そのほか、シンガポール、マレーシアなどを中心に外食、ベーカリー向けの販売が堅調に推移している。ただし、中国需要に関連したプロセスチーズの販売は引き続き低調に推移しているほか、アジア各国の通貨に対するドル高の影響から加工食品メーカーへの販売も低調となった。しかし、原料チーズ価格の低下により原価率が低下したことに加え、前期に実施した販売価格改定の効果により利益率は改善し、経常利益の増額に寄与した。
(6) その他
第2四半期は、海外子会社において日本ユーザーに直接乳原料を販売する案件があったことから、売上高は1,068百万円と前年同期比304.8%増となった。
3. 財務状況
2024年11月期第2四半期は、国内事業の売上高、販売数量が増加したため、売掛債権が前期末比2,944百万円増加、棚卸資産が同1,921百万円増加し、仕入債務の増加額886百万円を控除した3,532百万円の運転資金が必要となった。この運転資金を、税金等調整前四半期純利益2,260百万円などでカバーしたものの、営業活動によるキャッシュ・フローは1,590百万円減少した。そのため、投資活動によるキャッシュ・フローで295百万円、長短借入金の借入など財務活動によるキャッシュ・フローで2,195百万円を確保し、余った資金を現金及び預金に1,125百万円積み増した。現金及び預金、売掛債権、棚卸資産が増加した結果、流動資産は前期末比6,304百万円増加、資産合計は同6,215百万円増加し残高は78,253百万円となった。負債合計は買掛金、長短借入金の増加により同3,969百万円増加し、残高は51,284百万円となった。純資産合計は同2,245百万円増加し、残高は26,969百万円となり、自己資本比率は34.4%と前期末を0.2ポイント上回った。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
■Lacto Japan <3139> 業績趨勢
(4) 亞洲業務(乳品原料銷售部)
由於日本脫脂奶粉庫存水平下降,去年同期擴大了國產脫脂奶粉的出口相關交易,一些本地公司在競標價格上具有吸引力的產品時價格競爭激烈,銷售量爲18,518噸,比去年同期下降12.2%。對東南亞地區日本公司的乳製品原料銷售一直保持穩定,有跡象表明,對日本的乳製品原材料銷售也在復甦。此外,除了將乳製品原料的銷售人員從新加坡轉移到有充足市場開發空間的泰國外,銷售也在得到加強,例如首次參加在泰國舉行的食品展 「THAIFEX」。此外,在印度尼西亞,LTI已開始處理來自大洋洲的新乳製品原料,銷售額顯著增長。因此,第二季度的銷售額較同期下降了7.9%,至97.31億日元,但第二季度財年的銷售額比去年同期增長了3.9%。在損益方面,利潤率有所提高,這是因爲具有價格吸引力的產品的銷售下降導致產品組合有所改善,這促成了普通利潤的增加。
(5) 亞洲業務(奶酪製造和銷售部)
加工奶酪和天然奶酪的銷售保持穩定,銷售量爲2536噸,比去年同期增長7.1%,銷售額爲26.79億日元,比去年同期增長19.3%。銷售額下降的泰國經濟正在逐步回升,對泰國的銷量呈復甦趨勢。此外,餐館和麪包店的銷售一直保持穩定,主要集中在新加坡、馬來西亞等。但是,由於美元兌亞洲國家貨幣升值的影響,與中國需求相關的加工奶酪的銷售繼續疲軟,對加工食品製造商的銷售也疲軟。但是,除了由於生奶酪價格下跌導致成本比率下降外,由於上一財年實施的銷售價格調整的影響,利潤率也有所提高,從而促進了普通利潤的增加。
(6) 其他
第二季度的銷售額爲10.68億日元,比去年同期增長304.8%,這是因爲有一個項目要通過海外子公司直接向日本用戶銷售乳品原料。
3. 財務狀況
在截至2024/11財年的第二季度,由於國內業務銷售和銷售量的增加,應收賬款比上一財年末增加了29.44億日元,庫存資產增加了19.21億日元,扣除購買義務增加的8.86億日元后,營運資金爲35.32億日元。儘管該營運資金由稅收調整前的22.6億日元的季度淨利潤支付,但經營活動的現金流減少了15.9億日元。因此,我們從投資活動中獲得了2.95億日元的現金流,從諸如借入多頭和短期貸款等金融活動中獲得了21.95億日元的現金流,盈餘資金積累了11.25億日元的現金和存款。由於現金、存款、應收賬款和庫存資產的增加,流動資產比上一財年末增加了63.04億日元,總資產增加了62.15億日元,餘額爲782.53億日元。由於應付賬款以及長期和短期貸款的增加,總負債增加了39.69億日元,餘額爲512.84億日元。總淨資產增加了22.45億日元,餘額爲269.69億日元,權益比率爲34.4%,比上一財年末高出0.2個百分點。
(由FISCO客座分析師松本明弘撰寫)