■会社概要
1. 会社概要
システムズ・デザイン<3766>は、システム開発事業とアウトソーシング事業の2つを柱に、顧客の情報化や業務効率化を支援するデジタルサービス企業である。1967年の創業以来、市場環境や顧客課題の変化に柔軟に対応し、新しい技術とサービスを常に提供しながら事業を拡大し、sdcグループとして顧客の課題をワンストップで解決できる体制を確立している。
同社は、社会の持続的な成長に対する企業責任が高まるなかで、さらなる変革を進めていくため、2022年に企業理念、企業ビジョン、行動理念を見直した。創業以来の経営理念として使われてきた「カスタマー・ファースト」を行動理念として再定義するとともに、従業員にとってより理解のしやすい指標となるよう、コーポレートスローガンを「Design for the future 人とデジタル技術でより良い社会を実現する」と新たに策定した。「人とデジタル技術」とすることで、デジタル技術を適用すべきところと人がサービスを提供すべきところを見極め、適切で最適なサービスを提供する思いを込めた。企業理念は「ステークホルダーとともに、社会の持続的な成長に貢献する」とし、企業ビジョンは「デジタルサービス企業として、価値ある技術・サービスを提供し続ける」とした。新コーポレートスローガンは、社員と企業のエンゲージメントであり、社員と企業の一体化を図るものである。企業理念、企業ビジョン、行動理念とともに、全社員で共有化するため、基本デザインは社内公募し、社員証とともに携帯できるようリーフレットを配布し、社員一人ひとりがいつでもどこでも身近に見られるようにしている。
また、同時に経営方針も次のように見直した。
・透明性を高め、企業倫理に基づく公正で健全な企業であり続ける
・市場環境及び顧客課題の変化に対し、適時対応する
・デジタルサービス企業として、各事業の発展と維持向上を図るとともに、事業の融合により、企業価値をより一層高める
1967年創業の独立系SIerであり、日本のIT産業の黎明期からITビジネスを展開
2. 沿革
同社の創業は1967年であり、日本のIT産業の黎明期からITビジネスを展開してきた。事業領域は、情報システムの企画、開発、運用から業務のアウトソーシングまで幅広く手掛けており、様々な企業のビジネスをITの分野からトータルにサポートしている。独立系SIerならではの強みを生かし、特定のメーカーや製品の制約を受けることなく、製造、物流、通信サービス、医療、官公庁、文教等幅広い分野にわたって、顧客からの信頼を獲得している。2024年10月には本社を現在の東京都杉並区から新宿区に移転する予定である。
近年ではM&Aも実施し、新しい事業領域への進出も進めている。2006年にはシステム開発の受託を手掛ける(株)アイデスを子会社化(2019年には全株式を譲渡)、2015年にはアプリケーションパッケージ製品である「HaiSurf(ハイサーフ)」シリーズ等の開発・販売を手掛けるシェアードシステム(株)を子会社化、2016年にはコールセンター運営等を手掛ける(株)アイカムを子会社化、2018年にはIDカードの受託発行等を手掛ける(株)フォーを子会社化した。また、2024年3月には位置情報を起点とする現場情報の集約・分析ツール「iField」を提供するマルティスープと資本業務提携を行った。持分法適用会社とならないマイノリティ投資を行うとともに、「iField」の販売代理店契約を締結し、事業領域の拡大を目指している。
同社の筆頭株主は(株)Kawashimaであり、発行済株式(自己株式を除く)の総数に対する所有株式数の割合は36.72%(2024年3月31日現在)である。Kawashimaは、ピー・シー・エー<9629>の創業者親族が代表を務める資産管理会社であり、ピー・シー・エーの筆頭株主でもある(ピー・シー・エーの発行済株式(自己株式を除く)の総数に対する所有株式数の割合は40.97%(2024年3月31日現在))。また、現在の同社代表取締役である隈元裕(くまもと ひろし)氏は、ピー・シー・エーの社外取締役も務めている。
同社とピー・シー・エーにおいては、事業上のつながりもある。同社は、ピー・シー・エーからのシステム開発受注、並びにパッケージソフトウェアの製造・配送及びコールセンター業務を請け負っている。また、同社の山梨竜王センターと山梨事業所は、ピー・シー・エーの土地、建物の一部を賃借している。同社の総売上高に占めるピー・シー・エーに対する取引実績は2021年3月期において売上高925百万円(同11.6%)、2022年3月期において売上高975百万円(同11.7%)、2023年3月期において売上高1,066百万円(同11.3%)、2024年3月期において売上高1,068百万円(同11.3%)と推移している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)
■公司資料
1. 公司資料
Systems Design <3766>是一家數字服務公司,以系統開發業務和外包業務爲兩大支柱,支持客戶實現信息化和業務效率化。自1967年成立以來,公司靈活適應市場環境和客戶問題的變化,不斷提供新的技術和服務,擴大業務規模,建立了作爲sdc集團的一部分一站式解決客戶問題的體制。
在企業責任對社會的可持續發展日益增強的背景下,該公司爲推進更加深入的變革,在2022年重新審視了企業理念、企業願景和行動理念。第二據行動理念重新定義的「客戶至上」一直是公司自成立以來的經營理念,同時新制定了企業標語「Design for the future 人とデジタル技術でより良い社會を実現する」,以更易於員工理解的指標,將「客戶至上」重新定義爲行動理念。通過「人和數字技術」,找到應用數字技術和提供服務的恰當場所,提供適當和最優服務。企業理念是「與利益相關方合作,爲社會的可持續發展做出貢獻」,企業願景是「作爲數字服務企業,繼續提供有價值的技術和服務」。新的企業標語是員工和公司的參與,旨在實現員工和公司的一體化。企業理念、企業願景和行動理念將與全公司員工共同分享,基本設計通過內部徵集,爲了讓員工隨身攜帶,還會隨員工證一起分發,讓每個員工都能夠隨時隨地看到。
此外,公司還重新審視了經營策略。
提高透明度,保持公正健康的企業道德
及時應對市場環境和客戶問題的變化
作爲數字服務公司,通過事業的融合,促進各業務的發展和維護,並進一步提高企業價值。
1967年創立的獨立性SIer,自日本IT產業的黎明期開始展開IT業務。
2. 發展歷程
同公司的創始年份是1967年,自日本IT產業的黎明期開始展開IT業務。其業務領域涵蓋了企劃、開發、運營信息系統和業務的外包,通過IT的全方位支持爲各種企業的商業服務。憑藉獨立性SIer的強大優勢,在製造、物流、通信服務、醫療、官公庁、文教等廣泛領域獲得了客戶的信任。公司計劃於2024年10月將總部從現在的杉並(Suginami)區遷至新宿區。
近年來,公司還進行了併購,同時不斷推進進入新的業務領域。2006年,公司將受託的系統開發業務委託給IDES株式會社(2019年轉讓全部股份),2015年公司收購Shared System株式會社,此公司負責應用程序包產品的開發和銷售,2016年公司收購ICAM株式會社,該公司致力於運營呼叫中心等業務,2018年公司收購FOL株式會社,該公司致力於受託發行ID卡。此外,2024年3月,公司還與提供以位置信息爲基礎的現場信息總計分析工具iField的Martisoup簽訂了資本業務出資並進行了事業拡大。公司進行少數股份投資而未適用持分法,並簽署了iField的銷售代理協議,計劃拡大業務領域。
該公司的主要股東是川島庫存株式會社(Kawashima株式會社),該公司擁有(除去自有股份)發行的股份總數的36.72%(截至2024年3月31日)。Kawashima公司是由PC&A<9629>創始人家族經營的資產管理公司,也是PC&A的主要股東(PC&A發行的股份總數(除了自有股份)的所有股份比例爲40.97%(截至2024年3月31日))。此外,公司現任代表取締役隈元裕(Kumamoto Hiroshi)先生也擔任了PC&A的非常勤董事。
公司之間有業務聯繫。該公司承接了PCI公司的系統開發委託、包裝軟件的製造、配送和呼叫中心業務。此外,該公司的山梨竜王中心和山梨工廠租用了PCI公司部分土地和建築。PCI公司在該公司總營業收入中的交易額分別爲2021年3月期營業收入9.25億日元(同11.6%),2022年3月期營業收入9.75億日元(同11.7%),2023年3月期營業收入10.66億日元(同11.3%),2024年3月期營業收入10.68億日元(同11.3%),並持續增長。
(編寫:Fisco客戶體驗分析師Matsumoto Akira)