■事業概要
1. 事業別及び品目別売上高構成比
川辺<8123>は、ハンカチーフ、スカーフ・マフラー、タオル、雑貨等を販売する身の回り品事業を主力として、香水等を販売するフレグランス事業も展開している。2024年3月期の事業別売上高構成比は身の回り品事業が84.0%、フラグランス事業が16.0%となった。過去5期(2020年3月期~2024年3月期)の推移を見ると、事業別売上高構成比は身の回り品事業が8割強、フレグランス事業が1割強、品目別売上高構成比は主力のハンカチーフが6割強、スカーフ・マフラーが1割前後、フレグランスが1割強で推移している。なお全体として、2021年3月期と2022年3月期はコロナ禍の影響を受けて売上高が落ち込み、経常損失を計上したが、2023年3月期以降は人流回復に伴って同社の売上高も回復基調となり、経常利益も黒字基調となった。また、フレグランス事業はコロナ禍以前から収益性改善を課題としていたが、2023年8月に販売開始した「CREED」の好調が寄与して2024年3月期に黒字転換した。
2. 販路別売上高構成比
販路別では百貨店向けを主力として、量販店・専門店・小売店・卸売事業者等に卸売販売している。また直営小売店において雑貨やフレグランスを小売販売している。2024年3月期の販路別売上高構成比は百貨店が43.6%、量販店が14.8%、専門店・小売店・その他(卸売事業者向けを含む)が41.6%となった。
過去5期の販路別売上高構成比の推移を見ると、百貨店向けはおおむね40%台半ばで推移している。2021年3月期までは地方百貨店を中心とする閉店に伴う売場面積減少やコロナ禍の影響などにより低下傾向となったが、2022年3月期以降は百貨店への人流回復に伴って構成比が上昇に転じた。百貨店販路においては消費者ニーズ・消費トレンドを捉え、ブランドライセンスの見直し・入れ替えを継続的に行っている。量販店はおおむね10%台半ばで推移しているが、2024年3月期は前期比2.1ポイント低下した。一部の国内大手量販店の閉店や衣料品・身の回り品売場面積縮小の流れなどにより、今後は構成比が低下する可能性がある。
専門店・小売店・その他の構成比はおおむね40%前後で推移している。新規販路開拓を継続的に推進し、特に外資系大手量販店との取引が拡大基調となっているため、今後は売上高構成比が上昇する可能性がある。また直営小売事業として、2024年3月期末時点で身の回り品事業の直営店「プレイヤーズ自由が丘」を13店舗、フレグランス事業の直営店を8店舗展開している。「プレイヤーズ自由が丘」ではバッグ以外の品揃えの充実、フレグランス事業の直営店では希少性の高いメゾン系ブランド中心の品揃えを強化している。EC販売では、フレグランスを含めて販売コンテンツを拡充するとともに、SNSと連動させた集客増及び増収を推進している。
なお今後は、身の回り品とフレグランスを融合した新たなリテールショップの展開も推進する方針だ。2024年5月に開催した展示会「2024 Autumn & Winter collection いいものみつけた。」では、創業101年目のチャレンジとして同社独自のサステナブルなコンセプトショップ「カラーレスカラーズ グリーン」を新たに提案した。より魅力的なショッピング体験を消費者へ提供するとともに、様々な組み合わせのオリジナルギフトBOXによってギフト需要を喚起するなど、服飾雑貨売場全体の価値向上によって収益拡大につなげることを目指している。
3. 主な取扱ブランド
同社は海外有名ブランドを主力としているが、消費トレンドの変化に対応したブランドの新規導入・S&B(スクラップ・アンド・ビルド)や、消費者ニーズの多様化に対応した自社オリジナルブランドの企画・開発・拡販も強化している。
身の回り品事業の主力ブランドとしては、ハンカチーフでは「POLO RALPH LAUREN(ポロ・ラルフローレン)」「LANVIN COLLECTION(ランバン・コレクション)」「LANVIN en Bleu(ランバン・オン・ブルー)」「PEANUTS(ピーナッツ)」「JILL STUART(ジルスチュアート)」「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」「nicolai bergmann(ニコライ・バーグマン)」「kate spade NEW YORK(ケイト・スペード ニューヨーク)」「DORAEMON(ドラえもん)」などがある。スカーフ・マフラーでは自社ブランドの「NATURAL BASIC(ナチュラル・ベーシック)」、自社ブランドの「felice regalo(フェリーチェ・レガーロ)」などがある。雑貨・その他ではバッグのハウスブランド「マザーズバッグ」を直営小売店「プレイヤーズ自由が丘」の主力商材としている。
フレグランス事業では、「Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ・フェラガモ)」等を主力として、「Miller Harris(ミラー ハリス)」や「ACQUA DI PARMA(アクア・ディ・パルマ)」などメゾン系ブランドを発掘して積極投入している。2021年1月にはブルガリパルファン事業部の日本国内における輸入販売を開始した。また2023年7月には「CREED」の日本国内における独占輸入販売権を取得し、2023年8月より販売開始した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
■業務概述
1。按業務和項目劃分的銷售構成比率
Kawabe<8123>主要是一家個人用品企業,銷售手帕、圍巾和圍巾、毛巾、雜貨等,並且還在發展銷售香水等的香水業務。截至2024/3財年,個人用品業務的銷售構成比率爲84.0%,香水業務的銷售構成比率爲16.0%。從過去5個財年(截至2020/3財年至2024/3財年)的趨勢來看,個人用品業務的銷售結構比率一直保持在80%以上,香水業務的銷售結構比率超過10%,主要手帕的銷售結構比率超過60%,圍巾和圍巾約10%,香水超過10%。總體而言,在截至2021/3財年和2022/3財年中,由於 COVID-19 疫情的影響,銷售額下降,出現了普通虧損,但在截至2023/3財年之後,由於人流回升,該公司的銷售額也顯示出復甦趨勢,普通利潤也呈盈餘趨勢。此外,早在 COVID-19 疫情之前,提高盈利能力就成爲香水業務的一個問題,但是 2023/8 年開始銷售的 “CREED” 的強勁銷售促成了 2024/3 財年的盈餘。
2。按市場劃分的淨銷售構成比率
按市場渠道來看,它主要銷售給大衆零售商、專賣店、零售商店、批發企業等,重點是百貨商店。他們還在直接管理的零售商店零售銷售雜貨和香水。2024/3財年百貨商店的銷售構成比率爲43.6%,大衆零售商的銷售構成比率爲14.8%,專賣店,零售商店和其他商店(包括批發商)的銷售構成比率爲41.6%。
從過去5個財年按市場渠道劃分的銷售構成比率的變化來看,百貨商店通常保持在40%區間的中間。在2021/3財年之前,由於以地區百貨商店爲中心的商店關閉以及 COVID-19 疫情的影響等影響,銷售佔地面積減少而呈下降趨勢,但是在2022/3財年之後,隨着流向百貨商店的人流的恢復,構成比率開始上升。百貨商店的銷售渠道捕捉消費者需求和消費趨勢,並不斷審查和更換品牌許可。大衆零售商通常保持在10%區間的中間,但2024/3財年比上一財年下降了2.1個百分點。由於一些主要的國內大衆零售商的關閉以及服裝和個人用品板塊面積的縮小趨勢,未來構成比例有可能下降。
專賣店、零售商店和其他商店的構成比例通常徘徊在40%左右。新的市場開發不斷得到推動,由於與主要的外國附屬大衆零售商的交易呈擴大趨勢,因此未來銷售結構比率有可能上升。此外,作爲直接管理的零售企業,截至2024/3財年末,個人用品業務 “Players Jiyugaoka” 直接管理的商店有13家,香水業務有8家直營門店。“Players Jiyugaoka” 增加了除包袋以外的產品種類,香水業務直接管理的商店加強了以極其稀缺的Maison品牌爲中心的產品陣容。在電子商務銷售中,正在擴大包括香水在內的銷售內容,並促進與SNS相關的客戶吸引力和銷售量的增加。
此外,將來,該政策旨在促進將個人物品和香水結合在一起的新零售商店的發展。展覽於 2024/5 年舉辦 “2024 秋冬系列我找到了一些好東西”。然後,該公司提出了一家公司獨有的新可持續概念店 “Colorless Colors Green”,這是自公司成立以來的第101週年面臨的挑戰。除了爲消費者提供更具吸引力的購物體驗外,我們的目標是通過增加整個時裝和雜貨板塊的價值來增加利潤,例如使用各種組合的原創禮品盒刺激禮品需求。
3.我們經營的主要品牌
該公司主要關注海外知名品牌,但也在加強新品牌和S&B(報廢和建造)的引進,以應對消費趨勢的變化,並規劃、開發和擴大其自有原創品牌的銷售,以應對消費者需求的多樣化。
作爲個人用品行業的主要品牌,手帕包括 “POLO RALPH LAUREN(Polo Ralph Lauren)”、“LANVIN COLLECTION(Lanvin on Blue)”、“花生(花生)”、“吉爾·斯圖爾特(吉爾·斯圖爾特)” 和 “薇薇安·韋斯特伍德(Vivienne West)有 “WOOD)”、“Nicolai Bergmann(尼古拉·伯格曼)、“KATE SPADE NEW YORK(KATE SPADE NEW YORK)” 和 “哆啦A夢(哆啦A夢)”。圍巾和圍巾包括我們自己的品牌 “NATURAL BASIC(天然基本款)” 和我們自己的品牌 “Felice Regalo(Felice Regalo)”。至於雜貨等,包屋品牌 “Mother's Bag” 是直營零售店 “Players Jiyugaoka” 的主要產品。
在香水業務中,以 “薩爾瓦多·菲拉格慕(Salvatore Ferragamo)(Salvatore Ferragamo)” 等品牌被發現並積極推出 “米勒·賀錦麗(Miller Harris)” 和 “ACQUA DI PARMA(Aqua di Parma)” 等品牌爲主力。寶格麗香水部門於2021年1月開始在日本境內的進口和銷售。此外,在2023/7年,“CREED” 在日本境內的獨家進口和銷售權被收購,並於2023/8年開始銷售。
(作者:FISCO客座分析師水田正史展覽)