■週末の大型株急落で新興市場に資金が流入
今週の新興市場は上昇。同時期の騰落率は、日経平均が+0.68%だったのに対して、グロース市場指数は+2.60%、グロース市場250指数は+2.99%と新興市場の上昇が目立った。週初から新興市場の売買代金は減少しグロース市場指数、グロース市場250指数ともに値動きの乏しいもみ合い相場が続いたが、週末に日経平均が1000円超の下落で大型株が急落した一方、新興市場に資金が流入。グロース市場Core指数構成銘柄が全て上昇するなど時価総額が大きい主力株が買われたことで、両指数は上げ幅を拡大する展開となった。11日の米国市場で、中小型で構成するラッセル2000が前日比3.57%と大幅高したことがグロース市場への資金流入の要因と見られる。
時価総額上位銘柄では、今週末12日にGENDA<9166>が6日ぶりに反発し上場来高値を更新したほか、カバー<5253>、GMO FG<4051>が前日比2桁の上昇率となった。一方、ispace<9348>は週末も小幅反発に留まるなど勢いは弱い。このほかの銘柄では、ENECHANGE<4169>が遅延していた有価証券報告書を提出し監理銘柄(確認中)の指定が解除されたことで大幅反発。セルシード<7776>、シンバイオ製薬<4582>、ペルセウスプロテオミクス<4882>などバイオ銘柄の一角も買われた。一方、メドレックス<4586>、VRAIN Solution<135A>、クリーマ<4017>は決算内容が嫌気されて売り優勢となった。
■今週末の勢いが続くか注目、IPOは1社
来週の新興市場は、米国市場次第かもしれないが、今週末の勢いが続くか注目されよう。グロース市場250指数は、上値抵抗として意識されていた75日移動平均線を明確に上回った。売買代金も増加したことで上への意識は強まりやすい状況と言えよう。686ポイントで推移する200日移動平均線を上回る展開となれば、今年4月1日以来となる。25日移動平均線が上向いている状況下、こうした節目を上回ってくると、時価総額が大きい主力株を中心としたしっかりとした相場展開が期待できよう。日々のグロース市場全体の売買代金が2000億円前後となれば、プライム市場の中小型株で売買していた個人投資家もグロース市場に参戦しやすくなると考える。
来週予定されている新規株式公開(IPO)は、18日にカドス・コーポレーション<211A>がスタンダードへ上場するだけなので、物色の対象は引き続き主力銘柄とバイオ銘柄、そして、決算銘柄となるだろう。12日引け後の決算銘柄では、今期営業損益見通しを黒字に上方修正したELEMENTS<5246>、今期経常利益を前期比4.9倍の過去最高益見通しとしたビザスク<4490>、好業績で上場後初めての配当実施を発表したロゴスホールディングス<205A>、経常利益が5期連続で過去最高を更新する見通しのCocolive<137A>、従来無配としていた今期配当を実施するAHCグループ<7083>などが週明けは注目されそうだ。こうした決算銘柄は短期的な資金の流出入が激しいものの、日替わりで循環物色が続くことで投資家の物色意欲の強さを確認することもできよう。
在大型股市急跌後,資金流入新興市場
本週新興市場上漲。與此同時,成長型市場指數上漲2.60%,成長型市場250指數上漲2.99%,相較於日經平均上漲0.68%,新興市場表現突出。本週初,新興市場的交易量有所下降,成長型市場指數和成長型市場250指數難以動搖,但到週末,由於日經平均下跌了超過1000日元,大型股票急劇下跌,資金流入新興市場。受到成長型市場核心指數構成股票全部上漲的影響,兩個指數獲得上升。在美國市場中,由於中小型構成的羅素2000指數上漲了3.57%,資金開始流入成長型市場。
在時價總值最高的股票列表中,本週末GENDA<9166>反彈,更新了歷史最高值,而卡瓦<5253>和GMO FG<4051>相較前一日上漲了兩位數。另一方面,ispace<9348>並未引人注目,反彈幅度微小。另外,在其他的股票中,由於ENECHANGE<4169>提交了延遲的有價證券報告書,成爲了監管股票(確認中)並被解除標記,上漲幅度較大。而電芯<7776>、辛伯奧製藥<4582>、Perseus Proteomics<4882>等生物醫藥股票也受到追捧。然而,Medrex<4586>、VRAIN Solution<135A>和Klima<4017>由於匯款內容受到厭惡而更傾向於賣出。
注視着本週末的表現是否會延續,只有1個公司進行了IPO。
下週的新興市場可能會受到美國市場的影響,但注目的是本週末市場上漲是否會延續。成長型市場250指數明顯超過了75日移動平均線,売買代金也有所增加,傾向於上漲。如果能夠超過推移200天的移動平均線686點,那麼將會是自今年4月1日以來的新高。當25日移動平均線上升時,超過這些關口後,就可以期望圍繞主要股票的大市值固定相對平穩的市場發展。如果日常成長型市場的売買代金達到2000億日元左右,那麼主要在小市值股票交易的個人投資者也更容易加入成長型市場。
下週所計劃進行的新上市股票(IPO)僅有於18日在卡多斯股份<211A>上市的一支,因此仍將是主力股票、生物醫藥股、以及收益報告型股票被投資人所追捧的對象。在12日的業績報告股票中,元素<5246>預計會將這一期的經營收入轉爲盈利,貝扎斯克<4490>預計將將經常性利潤提高到比上一期高4.9倍的歷史最高盈利,Logos Holdings<205A>宣佈了首次收益派發方案,預計經常性利潤將比歷史最高利潤還要高5連發期。另外,AHC Group<7083>則將原本無股息的股息計劃付諸實踐,期望在下週的關注點中起到重要作用。儘管這些報告性的股票的流入出資並不穩定,但是,這些經常性物色的週期持續循環中,投資者對物色興趣的強烈程度也應該是可以確認的。