■中長期の成長戦略
第2に、汎用ロボット開発フレームワークの取り組みが挙げられる。これは、略称「GEBOTSフレームワーク」として、“省力・省人化”、“無人化”、“IoT化”と“効率的開発支援”をコンセプトとしたロボット開発用ソリューションを提供するものだ。具体的な実用例としては、「GEBOTSフレームワーク」を複数のバーコード/QRコードを同時に素早く正確に読み取りする「MCSL(マルチコードスキャンライブラリ)」と組み合わせることで、倉庫での在庫管理作業を自働化する事が可能である。NSW<9739>が自動車業界での開発経験で培った技術で、農畜産業、船舶業界、鉄道業界などの他業界の顧客の抱える課題も解決する「ソフトウエアフレームワーク」である。その特徴としては、既存の走行装置に自動運転やADAS関連の必要な機能を追加する制御ソフトウエアフレームワーク、RTK-GNSS / LiDAR / カメラ / 各種センサーを利用し自己位置推定や周辺情報検知を実現、各種センサー及び走行装置のインターフェースSWモジュールのカスタマイズで様々な機器と接続可能、画像認識 / AI / IoTなど独自機能も拡張SWモジュール化することで統合可能、動態管理システムと連携する動作可能、顧客のアプリケーションと連携するための連携APIを提供、などが挙げられる。同社では、クラウドを活用した監視システム検討、車両やセンサメーカーとの連携強化、多様な事業分野への展開、他ソリューションとの連携実証実験、などに取り組む計画である。
さらに、その他の活動実績としては、衛星データを用いた地形解析の取り組みとして、従来の土木技術者による経験的知見や暗黙知の判断に対し、衛星データ+AI解析で短時間、均一な精度の解析を実現し、防災・土木工事のデータ活用を目指す取り組みがある。また、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)への取り組みとして、ネットワーク設計構築・通信プロトコル・監視制御・仮想化技術・自動化技術を活用して、マルチオーケストレーション機能をハブとしてレイヤの異なる複数のリソースを最適統合ネットワークの設定・連携・管理・運用が一元管理に向かう構想を推進している。モダナイゼーションへの取り組みでは、COBOLモダナイゼーションソリューションとして(株)Scalarとの共同検証・研究を推進する。さらに、RealWear×生成AIの活用取り組みでは、産業用スマートグラスのRealWearから音声で質問を入力し、生成AIが学習した手順書やデータから文書と図で回答することで、現場の騒音下でも強力なノイズキャンセリングによりAIに正確に質問をすることが可能になっている。今後も、セキュアな環境で業務/開発への生成AI活用を検討している。
3. 業績目標とセグメント別の計画
以上の重点戦略を推進することで、計画最終年度の2025年3月期には、売上高50,000百万円(2022年3月期実績比15.1%増、年平均成長率4.8%増)、営業利益率11%を業績目標とした。2023年3月期からスタートした4セグメント制で増収を継続し、おおむね2022年3月期並みの営業利益率を維持することで、増収増益を達成する計画である。これは、同社が3年後の達成を目指す最低限の目標を示した保守的な計画であると考えられる。事実、売上高・営業利益率は2年目の2024年3月期には目標を上回っており、最終年度の2025年3月期も目標を上回る見通しである。当期の進捗状況に注目したい。
中期経営計画達成に向けた各セグメントの事業方針と進捗状況は、以下のとおりである。
(1) エンタープライズソリューション
各業種ノウハウを生かしたDXオファリングを推進する。流通業向けにはESL/欠品検知/接客/配送/EC通販連携、製造業向けにはERP※/デジタル生産支援/物流改革/AI図面、物流向けにはAI配送/画像識別/ロボティクス/卸向けSCM、金融向けにはクラウドシフト/モダナイゼーション、公共向けにはデジタルガバメント政策対応、などを推進する方針だ。これらの施策により、2025年3月期に売上高17,000百万円(2022年3月期比14.1%増)、営業利益率13%(2022年3月期は13.2%)を計画している。中期経営計画2年目の2024年3月期は、計画を大きく上回る売上高・利益率を確保しており、2025年3月期も計画達成を予想している。
※Enterprise Resource Planningの略で、企業が有する経営資源を一元管理しリアルタイムで経営判断に役立てるシステム。
(2) サービスソリューション
顧客のDX部門へのアプローチを強化しDX推進を支援するほか、ビジネスモデル変革事業の対応領域の拡大、クラウドネイティブへの対応強化とデータマネジメント領域の拡大、などを推進する。これらの施策により、2025年3月期に売上高14,000百万円(2022年3月期比18.1%増)、営業利益率7%(2022年3月期は4.4%)を計画している。体制強化のコストや不採算案件の影響がなくなり、今後は利益も改善する見通しであることから、営業利益率については上昇を計画している。2024年3月期は増益ながら、利益率は計画を下回っている。低採算案件をなくし利益改善を図ることが課題である。2025年3月期予想では、売上高は達成するが、営業利益率は厳しそうだ。
(3) エンベデッドソリューション
既存の組込み技術領域を活用したサービスの創出、エッジコンピューティング分野の推進、自動運転や5G/6Gなど成長分野への取り組み強化と事業拡大、などを推進する。これらの施策により、2025年3月期に売上高10,000百万円(2022年3月期比13.5%増)、営業利益率13.5%(2022年3月期は13.8%)を計画している。2024年3月期は計画を上回る売上高・利益率を達成しており、2025年3月期も達成を予想している。
(4) デバイスソリューション
LSI開発技術を基盤としたデザインサービスの拡大、クラウドデザインサービス事業への展開、DeepLearningをコアとした事業推進、などを図る。これらの施策により、2025年3月期に売上高9,000百万円(2022年3月期比14.0%増)、営業利益率14.5%(2022年3月期は15.3%)を計画する。営業利益率については低下を見込むものの、引き続き高水準の利益率を見込んでいる。2024年3月期は利益率は計画を上回った。2025年3月期には売上高は達成するものの、利益率は厳しい予想だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
中長期的增長戰略
其次,通用機器人開發框架的努力可以提高其效率。GEBOTS框架的簡稱爲“省力、無人、IoT和有效的開發支持”,提供用於機器人開發的解決方案。作爲具體實用例,“將GEBOTS框架”與多種條形碼/QR碼快速準確地讀取的“MCSL(多代碼掃描庫)”相結合,可以自動化倉庫庫存管理。NSS<9739>採用了汽車行業的開發經驗,採用了一種稱爲“軟件框架”的技術來解決農畜業,船舶行業,鐵路行業等其他行業客戶所面臨的問題。它的特點是,它是一種控制軟件框架,它爲現有的行駛裝置添加自動駕駛和ADAS相關的必要功能,實現自我位置估計和周圍信息檢測,利用各種傳感器及行駛裝置的接口SW模塊可與各種設備連接,擴展獨特的功能模塊,如圖像識別、AI、物聯網等。它可以與動態管理系統配合使用,提供與客戶應用程序配合使用的協作API。“公司正在計劃雲監視系統,加強與車輛和傳感器製造商的合作,展開各種業務領域,進行與其他解決方案的合作驗證實驗等工作。
此外,其他活動包括使用衛星數據進行地形分析,以實現利用衛星數據+ AI分析快速、均勻、準確,以解決防災、土木工程數據的使用。此外,作爲對IOWN(創新光學和無線網絡)的努力,採用網絡設計/構建、通信協議、監控控制、虛擬化技術、自動化技術,利用多系統編排功能作爲中樞,推動不同層次和資源的最佳整合網絡設置、協調、管理和運行。在現代化方面,推進COBOL現代化解決方案,並推進與Scalar株式會社的聯合驗證和研究。此外,在RealWear×生成AI活用的活動中,可以通過產業用智能眼鏡RealWear用語音輸入問題,並通過文檔和圖形從生成AI學習的程序和數據中回答問題,即使在現場有噪聲的情況下,也能通過強大的噪聲抑制向AI正確提出問題。該公司正在考慮在安全環境中利用生成AI活動。
3.業績目標和各段計劃之間的聯繫。通過推進以上重點戰略,計劃在2025年3月期的最終年度達到銷售額50,000百萬日元(與2022年3月期實際增長率15.1%比較,年平均增長率爲4.8%)、營業利潤率11%的業績目標。通過繼續實行4段的方針,增加收入,在保持與2022年3月期大致相同的營業利潤率的情況下實現增收增盈的計劃。這被認爲是該公司提出了保守的計劃,旨在實現最低達標目標三年後。實際上,銷售額和營業利潤率在第二年的2024年3月期已超過了目標,最終年度的2025年3月期也有望超過目標。
以上是實現重點戰略的計劃,到2025年3月最終年度,目標是50,000百萬日元的銷售額(與2022年3月實際情況相比增長率爲15.1%,年平均增長率爲4.8%),營業利潤率爲11%。要通過4種細分的戰略繼續增加收入,並保持與2022年3月類似的利潤率,實現增收增盈的計劃。這被認爲是公司提出的最低保守目標,到2024年3月,銷售額和利潤率均超過了目標,2025年3月年度也處於看好狀態。請注意本次進捗狀況。
爲了實現中期經營目標,各細分業務的戰略方針和進展如下。
(1)Enterprise Solutions。
推動將各行業經驗用於DX提供。針對流通行業,推進ESL/缺貨檢知/接待/物流/電子商務通販聯動;針對製造業,推進ERP※/數字生產支援/物流改革/AI圖形;針對物流,推進AI配送/圖像識別/機器人/批發向供應鏈管理;針對金融,推進雲遷移/現代化;針對公共,推進數字政府政策響應等等。計劃通過這些措施,於2025年3月期實現銷售額17000百萬日元(比2022年3月期增長14.1%)和營業利潤率13%(2022年3月期爲13.2%)。 2024年3月期是中期經營計劃的第二年,計劃實現顯著超過計劃的銷售額和利潤率,並預計在2025年3月期實現計劃。
※Enterprise Resource Planning的簡稱,是一種系統,可以集中管理企業擁有的經營資源,並將其實時利用於經營決策。
(2) 服務解決方案
加強對客戶DX部門的支持,推動DX推廣,擴大業務模式變革事業的應對領域,加強對雲本地的支持,擴大數據管理領域等。計劃通過這些措施,於2025年3月期實現銷售額14000百萬日元(比2022年3月期增長18.1%)和營業利潤率7%(2022年3月期爲4.4%)。由於消除了加強結構和無利潤的案件的成本,因此今後也有利潤改善的預測,計劃實現利潤率上漲。雖然2024年3月期增加了利潤,但利潤率低於計劃。消除低利潤案件並改善利潤是問題。在2025年3月期的預測中,銷售額將達到預期,但經營利潤率看起來很嚴峻。
(3) 嵌入式解決方案
創造基於現有嵌入式技術領域的服務,推進邊緣計算領域,加強對自動駕駛、5G/6G等增長領域的事業推進和擴大等。計劃通過這些措施,於2025年3月期實現銷售額10000百萬日元(比2022年3月期增長13.5%)和營業利潤率13.5%(2022年3月期爲13.8%)。2024年3月期實現了計劃以上的銷售額和利潤率,預計在2025年3月期也會實現。
(4) 設備解決方案
擴大基於LSI開發技術的設計服務,將其擴展到雲設計服務業務,推進以DeepLearning爲核心的業務,並進行其他努力。計劃通過這些措施,於2025年3月期實現銷售額9000百萬日元(2022年3月期比14.0%增長)和營業利潤率14.5%(2022年3月期爲15.3%)。雖然營業利潤率有所下降,但依然預計維持高水平利潤率。2024年3月期實現了高於計劃的利潤率,儘管銷售額也實現了,但利潤率的預測仍然很困難。
(作者:富士客座分析師國重希)