■会社概要
2. デリカフーズホールディングス<3392>の強み
同社の強みとして、卸売事業者として国内外で開拓してきた多くの契約産地(仕入高の60%が国内契約農家、20%が国内流通市場、20%が輸入品)から安定した仕入れを行うことができる調達力と、高品質で安全・安心に商品を顧客のもとに配送する物流網を全国に構築(委託業者を含む)していることが挙げられる。また、業界初となるスーパーコールドチェーン※1を東京第二FSセンター(2013年7月稼働)以降に開設した事業所(奈良、東京、西東京、中京、埼玉、仙台、九州、北海道、大阪)で導入しているほか、食品安全マネジメントシステムの国際標準規格ISO22000や、その上位規格となるFSSC22000※2の認証も各事業拠点で取得している。
※1 スーパーコールドチェーン:野菜の入庫から出荷、配送までの全工程を4~5℃の低温度で管理するシステム。野菜の鮮度が保持できるため、カット野菜の賞味期限を従来比2倍に延長することが可能となった。
※2 「FSSC22000」:「ISO22000」に食品安全対策(フード・テロ対策、原材料やアレルギー物質の管理方法など)や、「食品安全に関連する要員の監視」「サービスに関する仕様」などを追加したもので、オランダの食品安全認証財団が認証機関となっている。
BCP対策という観点でも、物流センターや貯蔵センター、カット野菜の製造拠点の業務を標準化し、複数拠点で同じ品質の製品・サービスを提供できる体制を構築することで万全を期している。2023年7月末の深夜に奈良事業所の隣接地で火災が発生し、建物に被害はなかったものの約1ヶ月にわたりセンターの稼働停止を余儀なくされる事故があった。ただ、近隣の物流拠点と連携することで類焼発生当日も顧客先には予定どおり翌日9時までに商品の納品を完了したほか、同事業所で製造していたカット野菜についても停止期間中は他事業所に製造を振り替えて対処し、予定どおり納品した。この事故の発生により、安定供給を実現する同社の生産体制・物流インフラの強さが改めて確認された。こうした食の安全・安心を確保する取り組みを業界に先駆けて実施していることで、顧客からの高い信頼・評価を獲得している。特に外資系企業では国際標準規格の認証やすべての地域で同一基準の品質管理体制が求められることから、シェア獲得という面で強みとなっている。
また、生産者と外食・中食企業等をつなぐ情報流通機能を持つことも同社の強みである。生産者に対しては、どのような野菜が求められているのか、どれだけの需要量があるのかという情報を提供し、販売先となる外食・中食企業等に対しては野菜の市況やトレンド、高騰した野菜に対する代替メニューの提案などを行っている。特に、ここ数年は天候不順や自然災害に起因する野菜価格の高騰が外食・中食企業等にとって悩みのタネとなっており、同社のメニュー提案力が高く評価されている。さらに、同社は15年以上にわたって野菜の機能性を研究しており、日本中から取り寄せた野菜に関する栄養価などの分析データに関しては、国内随一のデータベースを保有している。この分析データに基づいて健康増進につながるメニュー提案を行っているほか、新規事業となるミールキット事業の商品開発にも生かしており、同業他社にはない強みと言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
■公司概述
2。得利卡食品控股的優勢<3392>
該公司的優勢包括其作爲批發商在國內外開發的採購能力,可以從許多合同產區(60%的採購是國內合同農戶,20%是國內分銷市場,20%是進口產品)進行穩定的採購,並建立了全國性的物流網絡(包括承包商),爲客戶提供高質量、安全和有保障的產品。此外,除了在東京第二食品安全中心(2013/7 年投入運營)之後建立的營業場所(奈良、東京、西東京、中京、埼玉、仙台、九州、北海道、大阪)引入業界第一條超級冷鏈*1外,每個營業場所還獲得了食品安全管理體系國際標準 ISO22000 和食品安全管理體系更高標準的 FSSC22000*2 的認證。
*1 超級冷鏈:一種在 4 到 5 攝氏度的低溫下管理蔬菜的接收、運輸和交付的所有流程的系統。由於可以保持蔬菜的新鮮度,因此與過去相比,現在可以將切好的蔬菜的最佳保質期延長2倍。
*2 “FSSC22000”:在 “ISO22000” 中增加了食品安全措施(食品恐怖主義對策、原材料和過敏原的管理方法等)、“食品安全相關人員的監控” 和 “與服務相關的規範” 等,荷蘭食品安全認證基金會是認證機構。
從BCP措施的角度來看,一切都是通過標準化切菜的配送中心、存儲中心和生產基地的運營,以及構建一個可以在多個地點提供相同質量的產品和服務的系統來完成的。2023年7月底午夜,奈良工廠附近的地區發生火災,儘管建築物沒有受損,但發生了一起事故,該中心被迫停止運營約一個月。但是,通過與鄰近的物流基地合作,即使在Ruiyaki發生的當天,也已按計劃在第二天9點之前完成了產品的交付,並且在暫停期間通過將生產轉移到其他辦公室來處理在同一辦公室生產的切好的蔬菜,並按計劃交付。由於這次事故的發生,公司的生產系統和物流基礎設施的實力再次得到證實,從而實現了穩定的供應。通過在行業之前努力確保此類食品的安全和保障,它贏得了客戶的高度信任和評價。外國附屬公司尤其需要認證國際標準,並在所有地區建立具有相同標準的質量控制體系,因此在獲得市場份額方面,這是一個優勢。
此外,該公司的優勢在於它具有將生產者與餐飲服務和午餐公司等聯繫起來的信息分發功能。向生產者提供有關何種蔬菜需求和需求量的信息,並向作爲銷售目的地的食品/午餐公司等提供有關蔬菜市場狀況、趨勢和蔬菜飆升的替代菜單的建議。特別是,在過去的幾年中,由於不利的天氣和自然災害導致的蔬菜價格上漲已成爲餐館和午餐公司等的麻煩,該公司提出菜單的能力受到了高度評價。此外,該公司研究蔬菜功能已有15年以上,擁有日本最好的分析數據數據庫,例如與從日本各地訂購的蔬菜相關的營養價值。除了根據這些分析數據提出有助於健康促進的菜單提案外,它還用於餐包業務的產品開發,這是一項新業務,可以說這是同行業其他公司所沒有的優勢。
(作者:FISCO 客座分析師佐藤喬)