■株主還元
エレマテック<2715>は、株主還元については配当によることを原則としており、「配当性向40%以上」を目標として掲げてきたが、2024年3月期から配当方針を「配当性向(連結)50%もしくはDOE3%の両基準で算出した数値のいずれか高い金額を目安とする」と変更した。配当方針を変更した理由として同社は、1) 業績が順調に拡大したことから手元資金が増加したこと、2) Automotiveを中心に安定した収益源が増えてきたこと、3) 利益が急減した場合でも配当を行えるようにDOE基準を追加したことを挙げている。
この方針に基づけば、2024年3月期は業績の落ち込みによって減配となるところだが、「少しでも株主に報いたい」との同社の考えから、実際には年間配当85円(中間期40円、期末45円、配当性向64.8%)を実施した。また進行中の2025年3月期についても、配当方針どおりであれば減配となってしまうが、配当金額を増やして年間90円(予想配当性向61.4%、DOE5.2%)を行う予定だ。
このように、資本効率の改善を意識しつつ株主還元を積極的に行っている同社の姿勢は評価に値するだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
股東回報
和秋電氣<2715>一直以分紅爲株東回報的原則,設立“分紅比率40%以上”爲目標,但從2024年3月期開始將股利政策變更爲“以分紅比率(合併)50%或以DOE3%計算的數值之一爲高金值”的標準。該公司將變更分紅政策的原因是,1)業績穩步擴張使資金增多,2)以汽車爲中心的穩定收入來源增加,3)增加DOE標準,即使利益急劇下降也能支付分紅。
按照這個方針,2024年3月期本應由於業績下滑而縮減分紅,但基於該公司“想要回報儘量多的股東”的想法,實際上實施了年度分紅85日元(中期40日元,期末45日元,分紅比例64.8%)。同時,該公司計劃按照分紅方針,即使正在進行的2025年3月期也將縮減分紅金額,但會增加分紅金額,每年分紅90日元(財務預測的分紅比率爲61.4%,DOE爲5.2%)。
因資本效率的改善而積極實施股東回報的該公司的態度值得肯定。
(作者:日經FISCO客座分析師 寺島昇)