■中期経営計画
3. コーポレート・ガバナンスの充実
精工技研<6834>は、経営の健全性を維持しつつ競争力を強化し、企業価値を継続的に向上させるため、コーポレート・ガバナンスの充実を図っている。特に、経営の透明性を自律的に確保し、迅速に経営環境の変化に対応できる体制を構築することを重要課題として認識している。株価は過去4年間で2,000円を挟んで推移しており、2023年6月には約40万株の立会外分売を実施し、出来高は増加した。このような背景の中で、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を推進する考えである。現状の資本コストと資本収益性についての分析によれば、2019年度から2023年度までの5年間でPBRは0.62倍~0.90倍と1倍を下回る水準で推移している。PERは14倍~22倍であり、業界内の他社と比較して遜色ない水準である。しかし、ROEは2.8%~4.9%であり、同社が認識する資本コストの約8%を下回っている。このため、PBRを向上させるためにはROEの改善が不可欠である。
企業価値向上に向けた具体的な施策として、まずPERの改善が挙げられる。株式市場での成長期待を醸成するために、IRや企業広報を強化し、サステナビリティ関連を含む非財務情報の開示を充実させ、株主還元を維持・向上させる取り組みを推進する。次に、ROEの改善に向けては、売上高当期純利益率、総資産回転率、財務レバレッジの3つの要素の中で、特に総資産回転率の改善が重要と認識している。直近5年間の総資産回転率は0.49回転~0.57回転であり、これは総資産に対して売上高が過少であることを示している。今後は、手元の現預金と営業キャッシュ・フローを活用し、設備投資やR&D、M&Aやアライアンス等の成長投資を積極的に行い、売上高の拡大を図る方針である。
キャピタル・アロケーションでは、2024年度から2026年度にかけて創出する営業キャッシュ・フローを成長投資に積極的に充当し、資本効率の向上を図る。具体的には、70億円〜100億円の営業キャッシュ・フローと140億円の現預金を原資とし、中期的に100億円以上を成長投資、M&A、R&D、設備投資に充てる計画である。また、適切な株主還元と運転資金の確保にも注力する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
■中期經營計劃
3. 充實公司治理
精工技研<6834>爲了保持經營的健全性,加強競爭力,持續提高企業價值,正在推進公司治理的充實。特別是認識到自主確保經營的透明性,建立能夠迅速應對經營環境變化的體制是重要課題。股價在過去4年左右在2000日元左右波動,2023年6月進行了約40萬股的場外分銷,成交量有所增加。在這樣的背景下,推進考慮資本成本和股價的經營對策的想法。根據目前的資本成本和資本收益率的分析,PBR在2019年到2023年的五年中以0.62倍至0.90倍的水平低於1倍。PER是14倍至22倍,與同行業其他公司相比沒有明顯劣勢。然而,ROE爲2.8%至4.9%,低於該公司認爲的資本成本的約8%。因此,爲了提高PBR,改善ROE至關重要。
作爲提高企業價值的具體措施,首先應該提高PER。加強IR和企業宣傳,擴大非財務信息(包括可持續性相關信息)的披露,推進維持和提高股東回報的努力,以培養股票市場的增長預期。其次,爲了改善ROE,認爲改善總資產週轉率特別重要,而對於三個因素中的銷售淨利率,總資產週轉率和財務槓桿,特別是對總資產週轉率的改善。近5年的總資產週轉率爲0.49至0.57,說明銷售額對總資產的佔比過低。今後將積極利用手頭的現金和經營性現金流,進行設備投資,研發,併購和聯盟等成長投資,以擴大營業收入爲方針。
在資本配置方面,將從2024年度到2026年度積極投入創造的營業性現金流用於成長投資,旨在提高資本效率。具體來說,計劃使用70億至100億日元的營業性現金流和140億日元的現金儲備,中期將100億日元以上用於成長投資,併購,研發和設備投資。此外,也注重適當的股東回報和運營資金的保障。
(撰寫:FISCO資深分析師中山博詞)