アイル＜3854＞は7日、2024年7月期第3四半期（23年8月-24年4月）連結決算を発表した。売上高が前年同期比10.3%増の128.69億円、営業利益が同23.8%増の32.66億円、経常利益が同23.5%増の32.84億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同26.4%増の21.84億円となった。四半期単体で見ると、成長率鈍化と見えるが、これは、システムソリューション事業のシステム開発案件大型化に伴い、開発フェーズの巡り合わせが、たまたま作業進捗の遅い工程が重複したものであり、同社の成長性に陰りはないとしている。
同社グループは、ITの有効活用が必要な中堅・中小企業顧客の経営課題を解決するための商材を「リアル」と「Web」の両面から開発・提案し、顧客の企業力強化を図ることを「CROSS-OVER シナジー」戦略とし取り組んできた。同社グループが提唱してきた独自の提案スタイルで、「リアル」と「Web」それぞれの商材を複合的に提案することで、顧客の業務効率と販売力強化を実現するものであり、商談時の競合力を強化するだけでなく、顧客満足度も向上させるものとしている。また、持続的成長を促進するため、営業とSEを同一組織に配置し相互の連携を強化する製販一体体制を導入している。これにより、見積時の顧客要件見極めによる案件精度の向上やプロジェクトマネジメント体制の強化、納品品質の向上によるシステム稼働後のアフターサポート工数の減少が図られ、利益体質が強化されている。
販売実績について、「リアル」面では、主力の「アラジンオフィス」の商品力の強化を、業種別に継続して進め、販売面でもパートナー企業との連携に加え、豊富な業種別の導入事例をもとに顧客毎に最適なシステム活用方法を提案することで、受注実績も堅調に推移した。収益面についても、製販一体体制による案件回転率の向上、新パッケージの投入や機能強化とオプション充実による粗利率向上等により各段階利益が前四半期累計期間の業績を上回る結果となった。「Web」面では、複数ネットショップ一元管理クラウドサービスである「CROSS MALL」について、新たなネットショップとの連携開発を当期も継続して取り組んできた。今後も複数モールとの連携機能強化を行うとともに、後継サービス「BACKYARD」のリリースやサービスショールーム「BACKYARD TOKYO」のオープン等先行投資を継続することで、中長期的に販売実績を伸ばしていくとしている。また、ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理クラウドサービスである「CROSS POINT」も、販売実績を伸ばしている。当四半期累計期間においても、継続して製品の開発に注力しており、将来における新たな技術開発による市場競争力向上に向け、研究開発費0.47億円を計上している。研究開発拠点の「アイル松江ラボ」においては、将来を見据えたシステム強化が着実に進行しており、今後も研究開発人員を増加し、研究開発活動の強化を図っていくとしている。
2024年7月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比9.0%増（前回予想比2.7%増）の173.50億円、営業利益が同19.8%増（同6.3%増）の42.50億円、経常利益が同19.6%増（同6.1%増）の42.72億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.4%増（同6.3%増）の28.51億円としている。
また、今回の通期連結業績予想の修正に伴い、2024年7月期の期末配当予想について、前回予想の1株当たり20.00円の予想から4.00円増配の24.00円とすることを発表した。
愛爾＜3854＞於7日發佈了2024年7月至2024年4月的第三季度（23年8月-24年4月）的合併財務報表。銷售額爲128.69億元，同比增長10.3％，營業利潤爲32.66億元，同比增長23.8％，經常性利潤爲32.84億元，同比增長23.5％，歸屬於母公司股東的季度淨利潤爲218.4億元，同比增長26.4％。就單季度而言，增長率似乎有所放緩，但公司表示，這是由於系統解決方案業務的系統開發項目規模擴大，導致開發階段的安排恰好重疊於工作進度較慢的步驟，而同公司的成長性沒有受到動搖。
該集團爲了解決中堅・中小企業客戶的管理課題，已經從“實體”、“網頁”兩個方面提出商材，將集團的競爭戰略定位爲“交叉協同作戰”戰略，側重於複合性的“實體”和“網頁”兩項商材，通過綜合提案爲客戶提供更有效的業務效率和市場銷售力，並不斷提升商談時的競爭力，並提高客戶滿意度。此外，該公司引入了一體化生產銷售結構，以促進持續增長。這樣做的目的是爲了提高客戶要求估計精度、強化項目管理體制、減少系統投入運營後的售後支援工數等方面，實現利潤結構的強化。
對於銷售業績，“實體”面向主力商品“阿拉丁辦公室”的強化產品力，並針對各種行業推行銷售，除與合作伙伴企業合作外，還通過以豐富的行業應用案例爲基礎，提供每個客戶的最佳系統活用方法，從而穩步推進接單效果。在收益面方面，由於案件週轉率的改善，新包裝的投入和功能強化以及期權充實等原因，每個階段的利潤都超過了前四分之一累計期間的業績。在“網頁”方面，該集團將繼續開發“CROSS MALL”，一種集中管理多個網店的雲服務，並繼續與新的網站合作。這樣做的目的是爲了加強與多個購物商城的聯繫，推廣後續服務“BACKYARD”的發佈，以及在銷售範圍內實行投資。同期銷售實績方面，針對並不斷研發產品，依賴於未來的技術開發，計劃了研究開發費用爲4,700,000日元。在研究開發基地“愛爾松江實驗室”中，已邁出了着眼於未來的系統改進，並將通過增加研究開發人員、強化研究開發活動等措施進一步強化研究開發活動。
關於2024年7月期預測，該公司發佈了修訂後的預測通期聯營業績。預計銷售額將同比增長9.0％（比上次預測高2.7％），達到173.50億元，營業利潤同比增長19.8％（同比增長6.3％）的42.50億元，經常盈利同比增長19.6％（同比增長6.1％）的42.72億元，而母公司股東的預計淨收入同樣增長15.4％（6.3％），達到28.51億元。
此外，修訂了該公司的通期聯營預測，將2024年7月期末預測分紅從上次預測的每股20.00元增加爲每股24.00元，增加4.00元。
