日経平均は大幅安で3日続落。前日比582.40円安(-1.51%)の37974.47円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。
29日の米国株式市場は下落。ダウ平均は411.32ドル安(-1.06%)の38441.54ドル、ナスダックは99.30ポイント安(-0.58%)の16920.58、S&P500は39.09ポイント安(-0.74%)の5266.95で取引を終了した。長期金利の上昇を警戒した売りに寄り付き後、下落。7年債入札の低調な結果や地区連銀経済報告(ベージュブック)を受けて、金利が一段と上昇するとさらに売られた。ナスダックも過去最高値付近からの利益確定売りに押され、相場は終日軟調に推移し終了。
米国株安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は前日比400円超の下落でスタートした後は、長期金利上昇によって225先物にまとまった売りが入ったことで、日経平均は下げ幅を拡大。一時37617.00円と4月26日以来の水準まで下落した。売り一巡後は下げ幅を縮小したが、値がさの半導体株の下げが影響しTOPIXよりも日経平均の弱さが目立った。
日経平均採用銘柄では、半導体関連のアドバンテスト<6857>がきつい下げとなったほか、東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>も下落。このほか、三菱電機<6503>、日産化学<4021>、ファナック<6954>、ソフトバンクグループ<9984>が売られた。
一方、証券会社のポジティブなレポートを材料にGSユアサ<6674>が買われたほか、金利上昇を受けて、千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、りそなホールディングス<8308>など地銀株が引き続き上昇。このほか、シャープ<6753>、高島屋<8233>、大塚ホールディングス<4578>が買われた。
業種別では、鉱業、卸売業、非鉄金属、電気機器、証券・商品先物取引業などが下落した一方、パルプ・紙、倉庫・運輸関連業、その他製品、銀行業、繊維製品の5セクターのみ上昇した。
長期金利の指標である新発10年物国債利回りは一時1.100%まで上昇するなど上昇基調が継続している。日本銀行が7月にも金利を引き上げるとの観測も浮上するなど、債券市場は思惑先行の地合いが強まっている。株式市場では銀行、保険といった金融株の支援材料となるが、ハイテクなどグロース株を中心に金利上昇は売り材料となり日経平均にはネガティブなインパクトが先行している。後場の東京市場は、朝方の急落に対するリバウンドが少し入りそうだが、大引けでTOPIXリバランスが実施される。需給イベントを控えていることから、積極的に押し目を拾う動きは手控えられよう。
日經平均指數大幅下跌並持續下跌3天。遠期市場交易收於37974.47日元(預計成交量爲8.3億股),與前一天相比下降了582.40日元(-1.51%)。
美國股市29日下跌。道瓊斯平均指數收於38441.54美元(-1.06%),下跌411.32美元(-1.06%);納斯達克指數收於16920.58點,下跌99.30點(-0.58%);標準普爾500指數收於5266.95點,下跌39.09點(-0.74%)。在接近對長期利率上升持謹慎態度的銷售額之後,它下跌了。爲了應對7年期債券競標的疲軟結果和地區聯邦銀行經濟報告(褐皮書),當利率進一步上升時,它們被進一步拋售。納斯達克指數也受到創紀錄高位的獲利回吐銷售的推動,市場價格全天保持疲軟並收盤。
爲了應對美國股市的貶值,東京市場開始以賣出優勢進行交易。在日經平均指數開盤時較前一天下跌超過400日元之後,由於長期利率上升,銷售額合併爲225種期貨,跌幅擴大。它一度跌至37617.00日元,至4月26日以來的水平。經過一輪拋售,跌幅縮小,但由於高價值半導體股票下跌的影響,日經平均指數的疲軟與東證相比顯而易見。
在日經平均指數採用的股票中,與半導體相關的愛德萬測試<6857>大幅下跌,東京電子<8035>和瑞薩電子(6723)也下跌。此外,還出售了三菱電機(6503)、日產化學(4021)、發那科(6954)和軟銀集團(9984)。
同時,GS湯淺<6674>是根據證券公司的積極報告被買入的,千葉銀行<8331>、福岡金融集團<8354>和理索納控股<8308>等區域銀行股因利率上升而繼續上漲。此外,收購了夏普<6753>、高島屋 <8233> 和大冢控股<4578>。
按行業劃分,採礦、批發、有色金屬、電氣設備、證券/商品期貨交易業務等有所下降,但只有5個板塊上漲,紙漿/造紙、倉儲/運輸相關業務以及其他產品、銀行和紡織產品。
上升趨勢仍在繼續,作爲長期利率指標的新10年期政府債券的收益率暫時升至1.100%。關於日本央行將在7月提高利率的觀察也浮出水面,債券市場投機性地向前看。在股票市場上,它是銀行和保險等金融股的支撐材料,但利率上升,主要是高科技等成長型股票,是賣出材料,負面影響領先於日經平均指數。東京市場後臺上午的大幅下跌似乎略有反彈,但東證再平衡將在收盤時大幅實施。由於供需事件即將來臨,因此似乎可以抑制積極吸引注意力的走勢。