■今後の見通し
(3) 開発力を生かしたサブスクサービスの拡充
プログリット<9560>のサービス開発では、人の力とテクノロジーの力が融合されていることが大きな強みである。第1に、英語コーチングサービスにおいて膨大な顧客の学習データを蓄積しており、どのような学習をどの程度実施すれば顧客の英語力が伸びるのかを科学的に分析できる。第2に、顧客とコンサルタントの1対1の深い信頼関係により、英語学習に取り組んでいる顧客の悩みごとやニーズといった定性的な情報を、常に獲得して理解できる。第3に、卒業生の中から600名程度がアンバサダーとなり、同社とのコミュニケーションを継続しながら、様々なフィードバックを行っている。2023年12月にサービス提供を開始した「スピフル」においても、特にリレーションの強い30名程度のアンバサダーに参加してもらい、共同で開発した。そして、最終的に同社のサービス開発チームが、第1から第3までの力と結びついて、顧客のニーズを的確に捉えたサービスをアプリとして内製化している。
「スピフル」に続き、新サービスとして「ディアトーク」を2024年6月に提供予定である。両者ともAIを活用したサービスで、「スピフル」はビジネス特化型の発話トレーニング用のサービス、「ディアトーク」はAIとの間で自由なテーマで英会話を行いアウトプット練習ができるサービスである。ビジネススピーキングに特化した「スピフル」では、日本語を見て瞬時に英訳する口頭英作文と1分間スピーチトレーニングの2つをシンプルで使いやすいプロダクトに落とし込んでおり、生成AIの活用によって録音した自身のスピーチを瞬時に添削できるほか、2,000以上の実践的な例文での学習が可能となっている。「ディアトーク」はAIを相手に英会話を行うアプリで、いつでも・どこでもネイティブの発音と会話速度が設定されたAIのネイティブスピーカーと英会話を実践でき、オンライン英会話や英会話スクールよりも低価格の実現を目指している。また、リアルの講師に見られるビジネスなどの専門的な知識の限界がAIにはないことから、どのようなトピックでも英語で会話できるところが大きな特色である。ローンチ時にはシンプルなUI/UX※でユーザーの使いやすいアプリに仕上げる予定である。
※UI/UX:UI(ユーザーインターフェース)とは、ユーザーとサービスやプロダクトの接点のことで、アプリであれば、アプリ内に存在するデザインやボタンなどを指す。UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーがサービスやプロダクトを通じて得られる体験のことで、アプリであればその利用を通じて得られる包括的な体験を指す。
このように同社では、「シャドテン」でリスニング力と発音を、「スピフル」でスピーキング力を、「ディアトーク」でアウトプットと英会話を、それぞれ鍛えるサービスとして提供している。AI翻訳などの進化によってリーディング・ライティングの学習の重要性は相対的に低くなっていくなかで、リアルタイムコミュニケーションを鍛えることにフォーカスしてアプリをローンチしていく計画だ。英語コーチングという高価格帯セグメントで培った「プログリット」のブランド力を活用して、今後はより低価格な英会話スクール、オンライン英会話といったセグメントにサブスクサービスを展開し、様々な価格帯や目的に向けたサービスを提供する事業ポートフォリオを構築していく。これにより、より幅広い顧客層を獲得し、サービス間での顧客の回遊も見込みながらLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を向上させることで、成長を加速できると弊社では見ている。
(4) 新たな英語学習領域及び英語学習領域以外への展開
サブスクサービスの展開後は、M&Aによる成長を目指す。短期のターゲット市場としては、現在のサービスの延長上にある英語学習領域で、幼児・子供向けの語学スクールやオンライン語学学習、学習教材、留学斡旋などのサービスへの展開を想定している。中長期のターゲットとしては、英語学習領域以外において、グローバル人材の育成を目的としたeラーニングや法人向けの教育研修サービスの展開を想定している。
なお同社は、現在サービスを展開している成人向け語学スクールの市場に留まらず、今後はさらに規模が大きな市場(新たな英語学習領域、中長期的には英語学習領域以外も含む教育研修の領域)を狙い、M&Aの積極的な活用も含め、さらなる成長を目指す。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
■未來展望
(3) 利用開發能力擴展訂閱服務
在PROGRIT(9560)的服務開發中,人的力量和技術的力量融合在一起是一個主要優勢。首先,英語輔導服務中積累了大量的客戶學習數據,可以科學地分析應該在多大程度上進行什麼樣的學習,以提高客戶的英語水平。其次,由於客戶和顧問之間存在着深厚的一對一信任關係,因此始終可以獲得和理解諸如客戶在學習英語方面的顧慮和需求等定性信息。第三,大約600名校友成爲大使,在繼續與公司溝通的同時,還提供了各種反饋。即使在2023/12年度開始提供服務的 “Spifle”,也約有30位關係特別牢固的大使參與其中,而且它是共同開發的。最後,該公司的服務開發團隊將從第一到第三的力量聯合起來,提供內部製造服務,將客戶需求準確地捕捉爲應用程序。
繼 “Spifle” 之後,“Dear Talk” 計劃於2024/6年作爲一項新服務提供。兩者都是利用人工智能的服務,而 “Spifle” 是一項針對特定業務的語音訓練服務,而 “Deer Talk” 是一項服務,你可以通過在免費主題上使用人工智能進行英語會話來練習輸出。在專門研究商務口語的 “Spifle” 中,兩個內容被整合到一個簡單易用的產品中:通過看日語和1分鐘的語音訓練立即翻譯成英文的英語口語作文;除了能夠即時糾正自己通過使用生成式人工智能錄製的語音外,還可以通過2,000多個實用例句進行學習。“DeerTalk” 是一款使用人工智能進行英語對話的應用程序,可以隨時隨地設置母語發音和對話速度,與以人工智能爲母語的人練習英語會話,其目標是實現比在線英語會話或英語會話學校更低的價格。此外,由於人工智能對專業知識(例如在真正的講師中看到的業務)沒有限制,因此可以就任何話題用英語進行對話是一個主要特徵。在發佈時,我們計劃通過簡單的 UI/UX* 創建一個便於用戶使用的應用程序。
* UI/UX:UI(用戶界面)是用戶與服務或產品之間的聯繫點,如果是應用程序,則表示應用程序中存在的設計、按鈕等。UX(用戶體驗)是用戶可以通過服務或產品獲得的體驗,如果是應用程序,則表示通過使用服務或產品獲得的全面體驗。
通過這種方式,該公司提供服務,分別用 “暗影十” 訓練聽力能力和發音,用 “spifle” 訓練口語能力,用 “deer talk” 分別訓練輸出和英語會話。由於人工智能翻譯等的發展,學習閱讀和寫作的重要性變得相對較低,計劃推出一款專注於訓練實時溝通的應用程序。利用在名爲英語輔導的高價細分市場中培育的 “Progrit” 品牌力量,將來訂閱服務將發展成價格較低的英語會話學校和在線英語會話等細分市場,並將建立一個提供針對不同價格範圍和目的的服務的業務組合。因此,我們獲得了更廣泛的客戶群,我們相信,通過提高LTV(生命週期價值:客戶終身價值),同時預測客戶在不同服務之間的遷移,可以加速增長。
(4)英語學習的新領域和英語學習領域以外的擴展
開發訂閱服務後,我們的目標是通過併購實現增長。作爲短期目標市場,這是一個英語學習領域,是當前服務的延伸,預計它將擴展到嬰兒和兒童語言學校、在線語言學習、學習材料、出國留學安排等服務。作爲中長期目標,假設將爲旨在開發全球人力資源的企業開發電子學習和教育培訓服務英語以外學習區。
此外,該公司不僅限於目前正在開發服務的成人語言學校市場,將來它的目標是更大的市場(一個新的英語學習領域,一個包括中長期英語學習領域以外的教育和培訓領域),並致力於進一步增長,包括積極使用併購。
(作者:FISCO 分析師村瀨智和)